第1章
夢小説設定
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グレイとカフェでお茶をしてから塔にいくと執務室の前でナイトメアが憤慨していた。
「ひどい!ひどいぞ!!二人とも、私が仕事しているのにで、デートなんて!」
「ナイトメア様、ただいま戻りました。それで、言ってあった採決は終わっているんですか?」
「っ!っ!!無視をするな無視を!」
「俺は仕事を終わらせて、自由時間に、たまたま、夢子と会えたので街を案内していたんです。ナイトメア様はまだ仕事が残っているでしょう。」
「ひどいっ、ひどすぎて、吐血しそう…。夢子…。」
いつもの漫才みたいな会話を横で眺めていたら、ナイトメアの恨めしげな視線がこちらに向いた。
二人には大変お世話になっているので、私も協力しよう。とりあえず彼らには素直に甘えることが効果的なのは分かっている。
「ナイトメア、久しぶり。今日は少しだけ顔色も良いね。」
「夢子!ああ、だが仕事をしすぎてもう倒れそうだ!」
そういって私からハグをすれば彼はより血色を取り戻す。ハグといっても、ナイトメアとも20cm以上身長差があるので私が抱きついていることになる。母を思い出し小首を傾けて上目遣いをする。
「今日はここに泊まらせてもらおうとおもってたけど、ナイトメアが具合悪いならやめようかな。」
「い、いや!なんだか元気になった気がするぞ!心配には及ばない、だから何時間帯でもいていくれたまえ!」
「じゃあ、きょうは一緒にディナーを食べようね。私、ナイトメアが仕事終わるまでどこかでまっているから…。」
「ああ、夢子。この部屋で待っているといい。その方がナイトメア様もやる気が出るだろう。」
「…夢子、恐ろしい子…!でも、かわいい…っ」
ナイトメアはこんな茶番にも結構ノリノリで付き合ってくれるのでこちらとしても楽しい。とりあえず彼に仕事をやってもらうため、私はお茶の準備に厨房まで向かった。
#
「一緒にディナーを」なんて言ってしまって気を遣わせてしまった。グレイがあれから予約を取り付けてくれて、クローバーの塔の近くにあるビーフシチューが美味しいレストランに連れてきてもらった。
何度も3人でご飯は頂いたけどこういうところで食べるのは初めてだ。ナイトメアも本当に体調が良さそうで安心した。
「夢子、また次の領地に行ってしまうのかい?」
「うん、ナイトメアの言うとおり私もゲームを進めたい。」
「そんなに急いて進めることはないぞ。気が乗らないなら進めなくてもいい。」
「ああ、是非また塔に滞在してくれ。君がいれば仕事もはかどるし、俺も嬉しい。」
「…うん、でも、怖いし不安だから頑張って領地は一通り回りたいな。」
「心配しなくても私の領地にいれば、君を守ることを約束するよ。何も心配することはない。」
グレイは本当に世話焼きで、私みたいなこどもをほっとけないところが見た目とギャップがあってかわいいと思う。ナイトメアだって普段はグレイに世話を焼かれているのに、私にはやさしくしてくれるところをみるとかっこいいと素直に思う。
「こんなに心配してもらえるなんて、すごく新鮮。二人ともありがとう!」
そう言うと、二人は少し困ったように顔を見合わせてから改めてクローバーの塔がいかに過ごしやすいか、他の領土が危険かを説き始めた。私が気持ちを変えないことをわかっているのに。
「ひどい!ひどいぞ!!二人とも、私が仕事しているのにで、デートなんて!」
「ナイトメア様、ただいま戻りました。それで、言ってあった採決は終わっているんですか?」
「っ!っ!!無視をするな無視を!」
「俺は仕事を終わらせて、自由時間に、たまたま、夢子と会えたので街を案内していたんです。ナイトメア様はまだ仕事が残っているでしょう。」
「ひどいっ、ひどすぎて、吐血しそう…。夢子…。」
いつもの漫才みたいな会話を横で眺めていたら、ナイトメアの恨めしげな視線がこちらに向いた。
二人には大変お世話になっているので、私も協力しよう。とりあえず彼らには素直に甘えることが効果的なのは分かっている。
「ナイトメア、久しぶり。今日は少しだけ顔色も良いね。」
「夢子!ああ、だが仕事をしすぎてもう倒れそうだ!」
そういって私からハグをすれば彼はより血色を取り戻す。ハグといっても、ナイトメアとも20cm以上身長差があるので私が抱きついていることになる。母を思い出し小首を傾けて上目遣いをする。
「今日はここに泊まらせてもらおうとおもってたけど、ナイトメアが具合悪いならやめようかな。」
「い、いや!なんだか元気になった気がするぞ!心配には及ばない、だから何時間帯でもいていくれたまえ!」
「じゃあ、きょうは一緒にディナーを食べようね。私、ナイトメアが仕事終わるまでどこかでまっているから…。」
「ああ、夢子。この部屋で待っているといい。その方がナイトメア様もやる気が出るだろう。」
「…夢子、恐ろしい子…!でも、かわいい…っ」
ナイトメアはこんな茶番にも結構ノリノリで付き合ってくれるのでこちらとしても楽しい。とりあえず彼に仕事をやってもらうため、私はお茶の準備に厨房まで向かった。
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「一緒にディナーを」なんて言ってしまって気を遣わせてしまった。グレイがあれから予約を取り付けてくれて、クローバーの塔の近くにあるビーフシチューが美味しいレストランに連れてきてもらった。
何度も3人でご飯は頂いたけどこういうところで食べるのは初めてだ。ナイトメアも本当に体調が良さそうで安心した。
「夢子、また次の領地に行ってしまうのかい?」
「うん、ナイトメアの言うとおり私もゲームを進めたい。」
「そんなに急いて進めることはないぞ。気が乗らないなら進めなくてもいい。」
「ああ、是非また塔に滞在してくれ。君がいれば仕事もはかどるし、俺も嬉しい。」
「…うん、でも、怖いし不安だから頑張って領地は一通り回りたいな。」
「心配しなくても私の領地にいれば、君を守ることを約束するよ。何も心配することはない。」
グレイは本当に世話焼きで、私みたいなこどもをほっとけないところが見た目とギャップがあってかわいいと思う。ナイトメアだって普段はグレイに世話を焼かれているのに、私にはやさしくしてくれるところをみるとかっこいいと素直に思う。
「こんなに心配してもらえるなんて、すごく新鮮。二人ともありがとう!」
そう言うと、二人は少し困ったように顔を見合わせてから改めてクローバーの塔がいかに過ごしやすいか、他の領土が危険かを説き始めた。私が気持ちを変えないことをわかっているのに。