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ウイスさん夢 ※恋人設定
私の恋人であるウイスさんはとても意地悪である。
いつも私を赤面させるために手を尽くし、それはそれは愉快極まりないといった最上級の笑顔で微笑むのだ。
正直、とても悔しい。
何とかしてウイスさんに仕返しが出来ないものかと日々頭を悩ませているが、なかなかいい案が思いつかない。
という事で、
「なにかいい案を下さいビルス様。」
「ふわあぁ……知らないよぉ。自分で頑張りなよ。」
「言うと思いました……。」
はぁ…、とテーブルに突っ伏す。
「そもそもウイスさんは私を恋人として認識しているんでしょうか…。おもちゃか何かだと思われてたりして…。」
「それは多分ないだろう。」
「ほんとですか?保証してくれますか?」
「………。」
「そこで黙らないでくださいよお!!」
再び突っ伏して嘆くと「うるっさいなぁ…。」と、うんざりした声が隣から聞こえてくる。
「ふわあああ……。限界。まあ、せいぜい頑張りなよ。」
そう言って出て行くビルス様に「おやすみなさい…」と声をかける。
無責任め…。
恨めしく思いながら出て行った扉を睨みつけていると、飲み物の入ったグラスを持ったウイスさんが入れ違いに入ってきた。
「あ、ウイスさん…。…もしかして、今の話聞いてました…?」
「いいえ。」
その返事にホッと息を吐く。
ウイスさんは私の前にグラスを置き隣の席に腰かけると、自分の分に口をつけながら続けた。
「…ビルス様と一体なんのお話をしていたんですか?」
あなたに何か仕返しがしたいという悪巧みのお話です。
とは、言えないので目をそらす。
言ってしまえば最後、どんな仕返しが待っているか分かったものじゃ無い。
「えっと…内緒です。」
そう答えると、隣からミシッと何かが軋むような音がした。
その音に反応してウイスさんの方を見てみると、いつもと同じ涼しげな表情で飲み物を飲んでいる。
…しかし、纏う空気がどこかいつもより冷ややかで…機嫌が悪く、表現するのにぴったりな言葉を当てはめるなら…
「やきもち…?」
「そうじゃありません。」
間髪を入れずに返事が帰ってきた。
もしや、という期待に声が浮かれたものになる。
「やけに食い気味じゃありませんでしたか?そんなに気になりますか?」
「ですから、そんなんじゃありませんよ。…それとも気になって欲しいんですか?」
いつもなら慌てふためく揺さぶりも、心的に優位に立てている今なら難なくかわせる。
「んー。気になっていただいても、ひみつ、ですから言えませんけどね。」
……ピシッ…。
「…今、ちょっと動揺しました?」
「…そんなことはありません。」
「……ウイスさん。手に持ってるグラス、ひびが入ってますよ。」
「おや…。」
「なにか軋む音がするな〜って思ってたんですけど、そのグラスだったんですね。」
「………。」
そんなミスに自分で気付けず、私に指摘されてしまう程、他のことで頭がいっぱいだったのか。
普段は悠々としていて余裕の態度を崩さないあのウイスさんが。
これはあまりにも…楽しい。
「へぇ〜。」と抑えきれず口角をあげていると、ウイスさんが眉間に皺を寄せながら手元のグラスをなぞってひびを消していく。
「…全くの平静を保つのは難しいですよ。…恋人がほかの男と内緒話、なんて。…その上私に聞かれていないと知れば、あんなにあからさまに安堵なんかして…………なんですか、その顔は。」
にやけていた私の頬をむにーっと面白く無さそうに引っ張ってくる。
「いえ、別にぃ〜。意外でした。ウイスさんは嫉妬なんてしないとばかり。いつも意地悪ばっかりしてくるから、私のことはおもちゃか何かだと思っているのかと。」
「心外ですね。私はあなたが想像しているよりも、あなたのことを思っていますよ。」
「そうみたいですね。いやぁ〜、ビルス様に相談してよかったです。」
晴れやかな気分で飲み物をおかわりする為に席を立つとウイスさんに腕を掴まれ引き止められた。
仏頂面で片眉を吊り上げ、きまり悪そうにこちらを見上げている。
「………で、なんの相談をしたんですか?」
珍しく苦虫を噛み潰したような表情をするウイスさんを前に、もう少しだけこの勝利感に浸っていたくなり「ご自分の胸に手をあてて考えてみてくださいな!」と最上級の笑顔を残してその場を離れた。
私の恋人であるウイスさんはとても意地悪である。
いつも私を赤面させるために手を尽くし、それはそれは愉快極まりないといった最上級の笑顔で微笑むのだ。
正直、とても悔しい。
何とかしてウイスさんに仕返しが出来ないものかと日々頭を悩ませているが、なかなかいい案が思いつかない。
という事で、
「なにかいい案を下さいビルス様。」
「ふわあぁ……知らないよぉ。自分で頑張りなよ。」
「言うと思いました……。」
はぁ…、とテーブルに突っ伏す。
「そもそもウイスさんは私を恋人として認識しているんでしょうか…。おもちゃか何かだと思われてたりして…。」
「それは多分ないだろう。」
「ほんとですか?保証してくれますか?」
「………。」
「そこで黙らないでくださいよお!!」
再び突っ伏して嘆くと「うるっさいなぁ…。」と、うんざりした声が隣から聞こえてくる。
「ふわあああ……。限界。まあ、せいぜい頑張りなよ。」
そう言って出て行くビルス様に「おやすみなさい…」と声をかける。
無責任め…。
恨めしく思いながら出て行った扉を睨みつけていると、飲み物の入ったグラスを持ったウイスさんが入れ違いに入ってきた。
「あ、ウイスさん…。…もしかして、今の話聞いてました…?」
「いいえ。」
その返事にホッと息を吐く。
ウイスさんは私の前にグラスを置き隣の席に腰かけると、自分の分に口をつけながら続けた。
「…ビルス様と一体なんのお話をしていたんですか?」
あなたに何か仕返しがしたいという悪巧みのお話です。
とは、言えないので目をそらす。
言ってしまえば最後、どんな仕返しが待っているか分かったものじゃ無い。
「えっと…内緒です。」
そう答えると、隣からミシッと何かが軋むような音がした。
その音に反応してウイスさんの方を見てみると、いつもと同じ涼しげな表情で飲み物を飲んでいる。
…しかし、纏う空気がどこかいつもより冷ややかで…機嫌が悪く、表現するのにぴったりな言葉を当てはめるなら…
「やきもち…?」
「そうじゃありません。」
間髪を入れずに返事が帰ってきた。
もしや、という期待に声が浮かれたものになる。
「やけに食い気味じゃありませんでしたか?そんなに気になりますか?」
「ですから、そんなんじゃありませんよ。…それとも気になって欲しいんですか?」
いつもなら慌てふためく揺さぶりも、心的に優位に立てている今なら難なくかわせる。
「んー。気になっていただいても、ひみつ、ですから言えませんけどね。」
……ピシッ…。
「…今、ちょっと動揺しました?」
「…そんなことはありません。」
「……ウイスさん。手に持ってるグラス、ひびが入ってますよ。」
「おや…。」
「なにか軋む音がするな〜って思ってたんですけど、そのグラスだったんですね。」
「………。」
そんなミスに自分で気付けず、私に指摘されてしまう程、他のことで頭がいっぱいだったのか。
普段は悠々としていて余裕の態度を崩さないあのウイスさんが。
これはあまりにも…楽しい。
「へぇ〜。」と抑えきれず口角をあげていると、ウイスさんが眉間に皺を寄せながら手元のグラスをなぞってひびを消していく。
「…全くの平静を保つのは難しいですよ。…恋人がほかの男と内緒話、なんて。…その上私に聞かれていないと知れば、あんなにあからさまに安堵なんかして…………なんですか、その顔は。」
にやけていた私の頬をむにーっと面白く無さそうに引っ張ってくる。
「いえ、別にぃ〜。意外でした。ウイスさんは嫉妬なんてしないとばかり。いつも意地悪ばっかりしてくるから、私のことはおもちゃか何かだと思っているのかと。」
「心外ですね。私はあなたが想像しているよりも、あなたのことを思っていますよ。」
「そうみたいですね。いやぁ〜、ビルス様に相談してよかったです。」
晴れやかな気分で飲み物をおかわりする為に席を立つとウイスさんに腕を掴まれ引き止められた。
仏頂面で片眉を吊り上げ、きまり悪そうにこちらを見上げている。
「………で、なんの相談をしたんですか?」
珍しく苦虫を噛み潰したような表情をするウイスさんを前に、もう少しだけこの勝利感に浸っていたくなり「ご自分の胸に手をあてて考えてみてくださいな!」と最上級の笑顔を残してその場を離れた。