日常
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
穏やかな午後の昼下がり。
星の主であるビルスは最近、ある気がかりな事が頭から離れず機嫌が悪かった。
「おいウイス。あいつは何でボクの名前を呼ばないんだ?」
「あいつ、とは夢主さんの事ですか?」
そう。つい先日(無理矢理)使用人にした夢主は一度もビルスの名前を呼んでいないのだ。
「呼ぶときはいつも『破壊神様』だ。それだと他の宇宙の破壊神の事も入るだろう。どうしてボク単体をさす名前で呼ばないんだ。」
「夢主さんは宇宙が12個あるなんて知りませんからね。本人に直接聞いてみてはいかがです?」
「まさかあいつ、ボクの名前を知らないのか?」
「ですから本人に直接聞いてみたら早いんじゃないですか?」
「……………。」
しばらく黙って考え抜いた後、雑用をしているであろう夢主の元へ向かった。
***
暖かな午後の昼下がり。予言魚さんの鉢をのんびり磨いていた私は一変、人生最大のピンチを迎えていた。
「……………。」
破壊神様に監視されている…!!しかも、腕を組んで不機嫌そうにこちらを睨みつけるというおまけ付き……!!!その状態で無言のまま、かれこれ30分は居座っている…。
破壊神様が立っている向こう側に次に磨こうと思っていた鉢が置いてあるのだが、怖くて取りに行けない……。30分同じ鉢を磨いているよ……。もうピカピカだよ……。
この状態を何とか打開出来ないかと考えていたとき、ついに破壊神様が口を開いた。
「あいつの事はなんて呼んでるの?」
「あ、あいつ…?」
「ボクの付き人だよ。」
予想していなかった質問に脳内での処理が遅れる。付き人……あ、
「ウイスさんですか…?」
ギロリ
「す、すみません…。」
物凄く睨まれた…。え、え、私が知らなかっただけでウイスさんって物凄く偉い人なの?ウイス様って呼ぶべき人だったの!?
「ボクは?」
「は、破壊神様ですか…?」
「それだよ。」
ふてくされたように話す。
「宇宙は全部で12個ある。その1つ1つに破壊神が存在する。ボクは第7宇宙の破壊神ってだけで、その呼び方はボク単体を指す物じゃない。」
そ、そうだったのか…!!
「も、申し訳ありません。それではこれからは第7宇宙の破壊神様と…」
「何でそうなるんだっ!!!!!」
破壊神様がイライラと地団駄を踏む。じ、地面が揺れる……!!!
「それともまさか、ボクの名前を知らないのか?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…擬音を付けるならそんな感じだろう。破壊神様の周囲に紫のオーラのようなものが見える。凡人のわたしにさえだ。冷や汗が止まらない。
「め、滅相もございません!!只々恐れ多くて!!!」
そう叫ぶとオーラが消えクルッと向こうを向いたままボソボソと何かを喋っている。
「…別に、名前くらいで怒って破壊したりしないよ。」
……では、さっきまでの憤慨は何だったのだろう…。
「えっと、では、ビルス様…と…お呼びしても……?」
ピンッと破壊神様の尻尾が真っ直ぐに伸び、耳もぴこぴこと動いている。
あ、ちょっと猫みたいな仕ぐ…
「き…」
…き?
「気安くボクの名前を呼ぶんじゃない!!!!!!!」
えええええ!!!どうしろと!!??
私は「フンッ!!」っと窓から飛び去って行く後ろ姿を呆然と眺めることしか出来なかった。
星の主であるビルスは最近、ある気がかりな事が頭から離れず機嫌が悪かった。
「おいウイス。あいつは何でボクの名前を呼ばないんだ?」
「あいつ、とは夢主さんの事ですか?」
そう。つい先日(無理矢理)使用人にした夢主は一度もビルスの名前を呼んでいないのだ。
「呼ぶときはいつも『破壊神様』だ。それだと他の宇宙の破壊神の事も入るだろう。どうしてボク単体をさす名前で呼ばないんだ。」
「夢主さんは宇宙が12個あるなんて知りませんからね。本人に直接聞いてみてはいかがです?」
「まさかあいつ、ボクの名前を知らないのか?」
「ですから本人に直接聞いてみたら早いんじゃないですか?」
「……………。」
しばらく黙って考え抜いた後、雑用をしているであろう夢主の元へ向かった。
***
暖かな午後の昼下がり。予言魚さんの鉢をのんびり磨いていた私は一変、人生最大のピンチを迎えていた。
「……………。」
破壊神様に監視されている…!!しかも、腕を組んで不機嫌そうにこちらを睨みつけるというおまけ付き……!!!その状態で無言のまま、かれこれ30分は居座っている…。
破壊神様が立っている向こう側に次に磨こうと思っていた鉢が置いてあるのだが、怖くて取りに行けない……。30分同じ鉢を磨いているよ……。もうピカピカだよ……。
この状態を何とか打開出来ないかと考えていたとき、ついに破壊神様が口を開いた。
「あいつの事はなんて呼んでるの?」
「あ、あいつ…?」
「ボクの付き人だよ。」
予想していなかった質問に脳内での処理が遅れる。付き人……あ、
「ウイスさんですか…?」
ギロリ
「す、すみません…。」
物凄く睨まれた…。え、え、私が知らなかっただけでウイスさんって物凄く偉い人なの?ウイス様って呼ぶべき人だったの!?
「ボクは?」
「は、破壊神様ですか…?」
「それだよ。」
ふてくされたように話す。
「宇宙は全部で12個ある。その1つ1つに破壊神が存在する。ボクは第7宇宙の破壊神ってだけで、その呼び方はボク単体を指す物じゃない。」
そ、そうだったのか…!!
「も、申し訳ありません。それではこれからは第7宇宙の破壊神様と…」
「何でそうなるんだっ!!!!!」
破壊神様がイライラと地団駄を踏む。じ、地面が揺れる……!!!
「それともまさか、ボクの名前を知らないのか?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…擬音を付けるならそんな感じだろう。破壊神様の周囲に紫のオーラのようなものが見える。凡人のわたしにさえだ。冷や汗が止まらない。
「め、滅相もございません!!只々恐れ多くて!!!」
そう叫ぶとオーラが消えクルッと向こうを向いたままボソボソと何かを喋っている。
「…別に、名前くらいで怒って破壊したりしないよ。」
……では、さっきまでの憤慨は何だったのだろう…。
「えっと、では、ビルス様…と…お呼びしても……?」
ピンッと破壊神様の尻尾が真っ直ぐに伸び、耳もぴこぴこと動いている。
あ、ちょっと猫みたいな仕ぐ…
「き…」
…き?
「気安くボクの名前を呼ぶんじゃない!!!!!!!」
えええええ!!!どうしろと!!??
私は「フンッ!!」っと窓から飛び去って行く後ろ姿を呆然と眺めることしか出来なかった。