日常
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あの後、「食器、洗って来ますね…」という口実で逃げた。脱兎の如く。
きっとこの先私は気がついた時には死んでいるのだろう…。
先程の経験から、走馬灯は嘘であると私の中で確信した。
それから数日、ウイスさんのお陰で悪夢に悩まされる事が無くなった私は今、予言魚さんと穏やかな午後のひとときを過ごしていた。
ビルス様とウイスさんは今朝から地球へ出かけているので、まだもう暫くは帰ってこないであろう。
「この間のは怖かったなぁ…。ああいうのを見るとビルス様が改めて破壊神である事を思い知らされますよ…。」
「何でもかんでも破壊するからな。いい迷惑だ。」
サクッ…とクッキーを頬張りながら予言魚さんがぼやく。
「被害にあう星の住人にとっては、堪まったもんじゃないですね…。」
地球もいつ餌食になるものか…。
「まぁ、あいつのやる事は自然の摂理だからな。諦めるしかないだろうな。」
…なるほど。つまり私が今ここにいるのも自然の摂理か。とんだ天変地異だ。
その時、彗星のようなものがこちらに近づいて来るのが見え、主人の帰宅を告げる。
ブレイクタイムはここまでのようだ。私は急いで2人の元へ向かった。
帰って来てからビルス様の様子がおかしい。
そわそわしながらこちらを伺い、何かタイミングを図っているような雰囲気に私は首を傾げた。
チラッとウイスさんに視線を寄越すと、その様子を面白そうに眺めている。
………何なんだろう…。
刺さる視線の居心地の悪さにこちらからアクションを起こそうか……いや、しかし……と、考えていた矢先、「夢主。」とビルス様に名前を呼ばれた。
緊張の面持ちで対面したビルス様はもごもごと言葉を探している。
話す機会が増えて気がついたのだが、ビルス様は、この奥歯に物が詰まったような話し方を良くする。
まるで、好きな女の子と上手く話せない子供…といった感じだ。……まさかな。
「ちょっと向こうを向け。」
「え、」
………いつぞやと似たような命令に喉から引きつったような声が出る。
「いいから、早くしろ!!」
「は、はい!!」
言われた通りにすると、後ろにビルス様が近づいて来る気配がある。
先日の光景がフラッシュバックし、つい身構える。
今度は何を…と考えていると首元に冷たい何かが触れた。
「もういいぞ。」
見ると、ネックレスがかかっていた。中心に綺麗な青い宝石があしらってあり、その宝石に猫がしがみついているような可愛いデザインだった。
「あの…これを、私に…?」
驚いてビルス様を見ると、目を泳がせながら「まぁ…ね……。」と呟いた。
「あ、ありがとうございます。とっても可愛いデザインですね。」
そう言うとビルス様がぐっと息を詰まらせて「き、気に入ったんなら良かったね……。」と目をそらした。
「頑張って選んだ甲斐が有りましたね。」
ウイスさんのその言葉にビルス様の尻尾がピンッと伸びる。
「え、そうなんですか…?」
「えぇ。ビルス様ったら『夢主に何か贈り物がしたい』とわざわざ他の星まで出向いて宝石を…」
「ボ、ボ、ボクが選んだんじゃない!!それだって!ブルマが繕ったやつだ!!ボクとは全く関係ない!!ツマラナイ冗談言ってると破壊しちゃうぞウイス!!!!」
まぁ、そうだろう。よもやビルス様が私に贈り物なんて。
そんな恐ろしい冗談をさらりと言えるのだから、やはりウイスさんは凄い。
「では、今度そのブルマさんという方にお礼を言わなければなりませんね。」
待てよ?ブルマさんってカプセルコーポレーションのご令嬢のお名前じゃ…。いやいや、まさか。全く接点が無いのになぜ……?
「ぐぬぬ…!!!」
っひ!!なんであんなにこっちを睨んでらっしゃるんだろう……?
「あらあら…。」
「お前のせいだぞウイス……!!!」
ビルス様が握り拳をつくり、掴みかからん勢いでウイスさんに怒っている。
よほどさっきの冗談が頭に来ているらしい。私を巻き込んでビルス様の怒りを買わないでくださいウイスさん……。
きっとこの先私は気がついた時には死んでいるのだろう…。
先程の経験から、走馬灯は嘘であると私の中で確信した。
それから数日、ウイスさんのお陰で悪夢に悩まされる事が無くなった私は今、予言魚さんと穏やかな午後のひとときを過ごしていた。
ビルス様とウイスさんは今朝から地球へ出かけているので、まだもう暫くは帰ってこないであろう。
「この間のは怖かったなぁ…。ああいうのを見るとビルス様が改めて破壊神である事を思い知らされますよ…。」
「何でもかんでも破壊するからな。いい迷惑だ。」
サクッ…とクッキーを頬張りながら予言魚さんがぼやく。
「被害にあう星の住人にとっては、堪まったもんじゃないですね…。」
地球もいつ餌食になるものか…。
「まぁ、あいつのやる事は自然の摂理だからな。諦めるしかないだろうな。」
…なるほど。つまり私が今ここにいるのも自然の摂理か。とんだ天変地異だ。
その時、彗星のようなものがこちらに近づいて来るのが見え、主人の帰宅を告げる。
ブレイクタイムはここまでのようだ。私は急いで2人の元へ向かった。
帰って来てからビルス様の様子がおかしい。
そわそわしながらこちらを伺い、何かタイミングを図っているような雰囲気に私は首を傾げた。
チラッとウイスさんに視線を寄越すと、その様子を面白そうに眺めている。
………何なんだろう…。
刺さる視線の居心地の悪さにこちらからアクションを起こそうか……いや、しかし……と、考えていた矢先、「夢主。」とビルス様に名前を呼ばれた。
緊張の面持ちで対面したビルス様はもごもごと言葉を探している。
話す機会が増えて気がついたのだが、ビルス様は、この奥歯に物が詰まったような話し方を良くする。
まるで、好きな女の子と上手く話せない子供…といった感じだ。……まさかな。
「ちょっと向こうを向け。」
「え、」
………いつぞやと似たような命令に喉から引きつったような声が出る。
「いいから、早くしろ!!」
「は、はい!!」
言われた通りにすると、後ろにビルス様が近づいて来る気配がある。
先日の光景がフラッシュバックし、つい身構える。
今度は何を…と考えていると首元に冷たい何かが触れた。
「もういいぞ。」
見ると、ネックレスがかかっていた。中心に綺麗な青い宝石があしらってあり、その宝石に猫がしがみついているような可愛いデザインだった。
「あの…これを、私に…?」
驚いてビルス様を見ると、目を泳がせながら「まぁ…ね……。」と呟いた。
「あ、ありがとうございます。とっても可愛いデザインですね。」
そう言うとビルス様がぐっと息を詰まらせて「き、気に入ったんなら良かったね……。」と目をそらした。
「頑張って選んだ甲斐が有りましたね。」
ウイスさんのその言葉にビルス様の尻尾がピンッと伸びる。
「え、そうなんですか…?」
「えぇ。ビルス様ったら『夢主に何か贈り物がしたい』とわざわざ他の星まで出向いて宝石を…」
「ボ、ボ、ボクが選んだんじゃない!!それだって!ブルマが繕ったやつだ!!ボクとは全く関係ない!!ツマラナイ冗談言ってると破壊しちゃうぞウイス!!!!」
まぁ、そうだろう。よもやビルス様が私に贈り物なんて。
そんな恐ろしい冗談をさらりと言えるのだから、やはりウイスさんは凄い。
「では、今度そのブルマさんという方にお礼を言わなければなりませんね。」
待てよ?ブルマさんってカプセルコーポレーションのご令嬢のお名前じゃ…。いやいや、まさか。全く接点が無いのになぜ……?
「ぐぬぬ…!!!」
っひ!!なんであんなにこっちを睨んでらっしゃるんだろう……?
「あらあら…。」
「お前のせいだぞウイス……!!!」
ビルス様が握り拳をつくり、掴みかからん勢いでウイスさんに怒っている。
よほどさっきの冗談が頭に来ているらしい。私を巻き込んでビルス様の怒りを買わないでくださいウイスさん……。