日常
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最初はただ、何となく手元に置きたいと思った。
接点は決して多くないが、共に生活する中での発見。
自分に怯える姿に胸がチクリと痛んだり、自分の為に用意される料理や自分に向けられる言葉に心が浮き上がったりの日常。
そんな日常を繰り返して、その瞳に自分ではない別の誰かが映ると黒い感情が湧き出て、やがて恋をしているのだと自覚した。
自覚をしたところで急速に何かが変わる訳でもない。
せいぜいこちらの意思が上手く伝わらない事が前にも増してイライラするようになった事ぐらいだ。
「夢主。」
「は、はい!!」
話しかけると未だに体を固くし、緊張した面持ちで応対する。
「ボクが怖いか?」
「い、いえ、そんな事は……。」
「正直に言わないと破壊しちゃうよ。」
「っひ!こ、怖いです……。」
知っている。側から見てもそんな事は一目瞭然だ。全く希の薄そうな話。
それでも、この厄介な想いは一向になりを潜めてはくれない。
「…ボクのこと……嫌いか…?」
「…………嫌いでは…ないです…。」
ーーー例えば、嫌われているわけでは無いという事実に、こんなにも感情が昂ぶるほどには。
接点は決して多くないが、共に生活する中での発見。
自分に怯える姿に胸がチクリと痛んだり、自分の為に用意される料理や自分に向けられる言葉に心が浮き上がったりの日常。
そんな日常を繰り返して、その瞳に自分ではない別の誰かが映ると黒い感情が湧き出て、やがて恋をしているのだと自覚した。
自覚をしたところで急速に何かが変わる訳でもない。
せいぜいこちらの意思が上手く伝わらない事が前にも増してイライラするようになった事ぐらいだ。
「夢主。」
「は、はい!!」
話しかけると未だに体を固くし、緊張した面持ちで応対する。
「ボクが怖いか?」
「い、いえ、そんな事は……。」
「正直に言わないと破壊しちゃうよ。」
「っひ!こ、怖いです……。」
知っている。側から見てもそんな事は一目瞭然だ。全く希の薄そうな話。
それでも、この厄介な想いは一向になりを潜めてはくれない。
「…ボクのこと……嫌いか…?」
「…………嫌いでは…ないです…。」
ーーー例えば、嫌われているわけでは無いという事実に、こんなにも感情が昂ぶるほどには。