日常
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「夢主。キミ、青と赤だとどっちの方が好きだ?」
何の前触れもなくビルス様にそう聞かれた。綺麗に平らげられたお皿を下げようと伸ばしていた手を止め、頭をフル回転させる。
え、え、どういう質問の意図だろう…?
『青か〜なら残念だな!お前破壊!』
と言ったような暇を持て余した神々の遊びだろうか…?
青…?赤…?どっちを選べば私は生き残れるんだ…!?
チラッとビルス様の様子を伺うと「まだか?」という視線を投げかけられる。
…ええい!ままよ!
「あ、赤……ですかね…。」
「は?」
空気が凍りつく。先ほどまで満腹で少し良かったビルス様の機嫌が急降下するのが分かった。
ま、間違えたぁ!!!
「あ、いえ、その、本当は青で…」
どもりながら訂正しようとしたところに大きな地響きがした。
「またあいつ等っ…!!」
ビルス様は額に青筋を浮かべイライラをぶつける為か、外で修行している悟空さんとベジータさんの所へ向かった。
た、助かった!!恩に着ます!悟空さんベジータさん!!どうかご無事で!!!
***
大きな地響きの原因は悟空とベジータではなく双子の破壊神シャンパであった。
今、一番見たくなかった顔にビルスの顔がゆがむ。
『あ、赤……ですかね…。』
耳に響いた夢主の声にまた、わだかまりを募らせる。
「ッチ!シャンパか。んで?何しに来た?ッチ!!」
「おい!何2回も舌打ちしてんだよ!」
ギャンギャンと吠える声にビルスの機嫌はどん底で、いつも以上に辛辣な言葉を並べた。
ウイスにたしなめられ、仕方なしに部屋に招き入れる。
どうせまたいつもの美味しいもの勝負だろうと思い至り、絶対に負けない切り札を手元に少しだけ気分が良くなった。
***
ウイスさんにビルス様のご兄弟がいらっしゃったので、低カロリーのおやつを作って欲しいと頼まれた。
しかも、聞くところに寄ればその方も別の宇宙の破壊神だとか…。
お菓子づくりはそれなりに得意だが、口に合わなければ破壊されかねないというプレッシャーに押しつぶされそうだった。
あー…クックパッドプリーズ…。
四苦八苦しながら完成したカロリー控えめのプリンを恐る恐るお出しする。
「ん!美味いぞ!!」
思った以上の好感触を得れた事にホッと息をついた。
「ご要望通りカロリーも抑えてあります。お口にあったようで何よりです。」
シャンパ様はふむ、と考えるそぶりを見せ、閃いたと言わんばかりの顔でビルス様に言った。
「おい、こっちが勝ったら、この使用人も第6宇宙にくれ。」
「何だと…?」
私はえ、と固まった。何とか体を動かし絞り出すような声でか細く「お、お飲み物お持ちしますね…。」とだけ言い残しその場を離れた。
***
ギクシャクと厨房に戻っていく後ろ姿を見届けてビルスはキッパリと言った。
「駄目だ。その条件なら勝負は無しだ。」
「えー!辞めちまうんかー!?」と悟空が不満の声を漏らす。
「何だ?今更怖気付いたのか?」
「価値が違うんだよ。スーパードラゴンボールでも、到底見合わない。」
ビルスの台詞にシャンパは首をかしげる。
その様子を眺め射抜くような鋭い声ではっきりと言い放った。
「お前が何を賭けの賞品にしようが、あいつとは釣り合わないって言ってるんだ。」
嫌に真剣な表情に不可解そうにシャンパが聞く。
「何だ?ただの使用人だろ?」
最もな質問に苦々しそうに答える。
「ボクとお前じゃ重みが違うんだよ。」
「何だと!?体重関係ないだろうが!!」
「誰がお前の体重の話をしとるんだ!!!」
的外れなシャンパの返答にビルスもすかさず突っかかる。
その一連の流れを離れて見ていたヴァドスは興味深そうに弟に尋ねた。
「もしや、ビルス様は彼女の事を?」
投げかけられた質問にウイスはにっこりと笑い肯定する。
「えぇ。攫って手元に置いておくほどには、彼女の事を好いているようです。」
そんなやりとりがあったとはつゆ知らず、一方の夢主はと言えば、
(絶妙なぐらい微妙な料理を出して何とか2度目の拉致は回避したいっ……!!)
ーーー自身の別宇宙行きを阻止しようと必死であった。
何の前触れもなくビルス様にそう聞かれた。綺麗に平らげられたお皿を下げようと伸ばしていた手を止め、頭をフル回転させる。
え、え、どういう質問の意図だろう…?
『青か〜なら残念だな!お前破壊!』
と言ったような暇を持て余した神々の遊びだろうか…?
青…?赤…?どっちを選べば私は生き残れるんだ…!?
チラッとビルス様の様子を伺うと「まだか?」という視線を投げかけられる。
…ええい!ままよ!
「あ、赤……ですかね…。」
「は?」
空気が凍りつく。先ほどまで満腹で少し良かったビルス様の機嫌が急降下するのが分かった。
ま、間違えたぁ!!!
「あ、いえ、その、本当は青で…」
どもりながら訂正しようとしたところに大きな地響きがした。
「またあいつ等っ…!!」
ビルス様は額に青筋を浮かべイライラをぶつける為か、外で修行している悟空さんとベジータさんの所へ向かった。
た、助かった!!恩に着ます!悟空さんベジータさん!!どうかご無事で!!!
***
大きな地響きの原因は悟空とベジータではなく双子の破壊神シャンパであった。
今、一番見たくなかった顔にビルスの顔がゆがむ。
『あ、赤……ですかね…。』
耳に響いた夢主の声にまた、わだかまりを募らせる。
「ッチ!シャンパか。んで?何しに来た?ッチ!!」
「おい!何2回も舌打ちしてんだよ!」
ギャンギャンと吠える声にビルスの機嫌はどん底で、いつも以上に辛辣な言葉を並べた。
ウイスにたしなめられ、仕方なしに部屋に招き入れる。
どうせまたいつもの美味しいもの勝負だろうと思い至り、絶対に負けない切り札を手元に少しだけ気分が良くなった。
***
ウイスさんにビルス様のご兄弟がいらっしゃったので、低カロリーのおやつを作って欲しいと頼まれた。
しかも、聞くところに寄ればその方も別の宇宙の破壊神だとか…。
お菓子づくりはそれなりに得意だが、口に合わなければ破壊されかねないというプレッシャーに押しつぶされそうだった。
あー…クックパッドプリーズ…。
四苦八苦しながら完成したカロリー控えめのプリンを恐る恐るお出しする。
「ん!美味いぞ!!」
思った以上の好感触を得れた事にホッと息をついた。
「ご要望通りカロリーも抑えてあります。お口にあったようで何よりです。」
シャンパ様はふむ、と考えるそぶりを見せ、閃いたと言わんばかりの顔でビルス様に言った。
「おい、こっちが勝ったら、この使用人も第6宇宙にくれ。」
「何だと…?」
私はえ、と固まった。何とか体を動かし絞り出すような声でか細く「お、お飲み物お持ちしますね…。」とだけ言い残しその場を離れた。
***
ギクシャクと厨房に戻っていく後ろ姿を見届けてビルスはキッパリと言った。
「駄目だ。その条件なら勝負は無しだ。」
「えー!辞めちまうんかー!?」と悟空が不満の声を漏らす。
「何だ?今更怖気付いたのか?」
「価値が違うんだよ。スーパードラゴンボールでも、到底見合わない。」
ビルスの台詞にシャンパは首をかしげる。
その様子を眺め射抜くような鋭い声ではっきりと言い放った。
「お前が何を賭けの賞品にしようが、あいつとは釣り合わないって言ってるんだ。」
嫌に真剣な表情に不可解そうにシャンパが聞く。
「何だ?ただの使用人だろ?」
最もな質問に苦々しそうに答える。
「ボクとお前じゃ重みが違うんだよ。」
「何だと!?体重関係ないだろうが!!」
「誰がお前の体重の話をしとるんだ!!!」
的外れなシャンパの返答にビルスもすかさず突っかかる。
その一連の流れを離れて見ていたヴァドスは興味深そうに弟に尋ねた。
「もしや、ビルス様は彼女の事を?」
投げかけられた質問にウイスはにっこりと笑い肯定する。
「えぇ。攫って手元に置いておくほどには、彼女の事を好いているようです。」
そんなやりとりがあったとはつゆ知らず、一方の夢主はと言えば、
(絶妙なぐらい微妙な料理を出して何とか2度目の拉致は回避したいっ……!!)
ーーー自身の別宇宙行きを阻止しようと必死であった。