日常
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それからしばらくして、もう1人この星に人がやってきた。
「オラ、孫悟空だ。よろしくな!」
快活で明るい好印象な人だが、騙されないぞ。この人もきっとただの人間ではないのだろう。
ベジータさん同様、ウイスさんに稽古を付けてもらうためらしい。
相当厳しいのか、2人はいつも傷だらけだ。……2人が傷を負っている時は必ずビルス様の寝床に行った後という事が気になるが…。
今もぼろぼろになりながら2人で何やら話しているようだ。…あ、予言魚さんにおやつ届けないと。
「いちち…おー痛……。このまま毎日ビルス様の手加減なしの攻撃浴びてたら死んじまうかもしんねぇぞ…。」
「ふんっ。最初に言ったろ。怖気付いたのなら帰れとな。それより早くもう一度シーツの交換に行くぞ。さっきみたいに失敗するなよ。」
「そういや、オラたちがここに来る前はあの夢主っちゅう奴が全部やってたんだろ?…良く生きてられたよなぁ。」
「あいつはビルス様のお気に入りだ。加護のようなものを受けてやがる。…だが、そうだな。奴とシーツの取り替えに行ったときはビルス様は奴に一切攻撃していない…。どうやって見分けているんだ…?」
予言魚さんにおやつを届けて戻ってきてみると、2人が腕を組んで考え事をしていた。
「なぁ!夢主!おめぇ何でビルス様に攻撃されねぇんだ?」
投げかけられた質問に、はて、と考える。
言われてみれば今まですれすれの所まで攻撃が飛んできたことはあっても当たったことは無いな。…いや、当たってたら死んでるけど。
ミサンガのおかげだろうか?でも、一番最初の時はつけてなかったし……あ、
「そういえば、以前ウイスさんに匂いで判断しているんだろうと言われました。」
「それだ!!!」
悟空さんが目を輝かせて手を打つ。
「なぁ!夢主ちょっと服貸してくんねぇ?」
「え、良いですけど、着るんですか?」
「いや、羽織れればいいんだ。ジャケットとか持ってねぇか?」
……ひょっとして、ビルス様は本当に私のことを気遣って攻撃しないようにしてくれているのだろうか?
手渡したジャケットを受け取って意気揚々とシーツの交換に向かった2人を見ながらぼんやりとそんな事を思った。
***
「これで絶対攻撃されねぇぞ!早く済ましちまおうぜ!」
「ふん。」
夢主から借りたジャケットを羽織り、寝ているビルスに近づく2人。
するとスンスンとビルスの鼻が動き、パチっと目が開いた。
「げっ!!ビ、ビルス様!お、おは」
「何で…」
ビルスがポツリと呟き、次の瞬間には眩しい閃光が疾る。
2人は壁にめり込んだ身体を何とか起こし立ち上がったが、凄まじい衝撃に身体が軋んでその場に膝をついた。
そこに禍々しいオーラをまとったビルスがゆっくりと降りてくる。
「何でお前らからあいつの匂いがするんだ?」
『返答次第では殺す。』その空気を感じ取り悟空とベジータは冷や汗を流した。
「い、いや!夢主にジャケット借りたんだよ!これがあるとビルス様に攻撃されねぇと思って!!」
「…ほぅ…?」
ビルスはついと目を細め2人からジャケットを剥ぎ取ると跡形もなく破壊した。
「次、妙な事を考えたら今度こそお前らを破壊するからな。」
地を這うような声でそう脅して寝台に戻っていった。
***
シーツの交換から戻ってきた2人はさっきよりも、というか、いつもよりも酷い怪我を負っていた。
「な、な、何があったんですか!?」
「ははは…ちょっとな…。それより、悪りぃ夢主。ビルス様にジャケット破壊されちまった。」
ジャケットのせいでこうなったのか…?
私が行っていたら2人以上の怪我を負っていたかもと考え、先程浮かんだ憶測は私の中で完全に消え失せた。
「オラ、孫悟空だ。よろしくな!」
快活で明るい好印象な人だが、騙されないぞ。この人もきっとただの人間ではないのだろう。
ベジータさん同様、ウイスさんに稽古を付けてもらうためらしい。
相当厳しいのか、2人はいつも傷だらけだ。……2人が傷を負っている時は必ずビルス様の寝床に行った後という事が気になるが…。
今もぼろぼろになりながら2人で何やら話しているようだ。…あ、予言魚さんにおやつ届けないと。
「いちち…おー痛……。このまま毎日ビルス様の手加減なしの攻撃浴びてたら死んじまうかもしんねぇぞ…。」
「ふんっ。最初に言ったろ。怖気付いたのなら帰れとな。それより早くもう一度シーツの交換に行くぞ。さっきみたいに失敗するなよ。」
「そういや、オラたちがここに来る前はあの夢主っちゅう奴が全部やってたんだろ?…良く生きてられたよなぁ。」
「あいつはビルス様のお気に入りだ。加護のようなものを受けてやがる。…だが、そうだな。奴とシーツの取り替えに行ったときはビルス様は奴に一切攻撃していない…。どうやって見分けているんだ…?」
予言魚さんにおやつを届けて戻ってきてみると、2人が腕を組んで考え事をしていた。
「なぁ!夢主!おめぇ何でビルス様に攻撃されねぇんだ?」
投げかけられた質問に、はて、と考える。
言われてみれば今まですれすれの所まで攻撃が飛んできたことはあっても当たったことは無いな。…いや、当たってたら死んでるけど。
ミサンガのおかげだろうか?でも、一番最初の時はつけてなかったし……あ、
「そういえば、以前ウイスさんに匂いで判断しているんだろうと言われました。」
「それだ!!!」
悟空さんが目を輝かせて手を打つ。
「なぁ!夢主ちょっと服貸してくんねぇ?」
「え、良いですけど、着るんですか?」
「いや、羽織れればいいんだ。ジャケットとか持ってねぇか?」
……ひょっとして、ビルス様は本当に私のことを気遣って攻撃しないようにしてくれているのだろうか?
手渡したジャケットを受け取って意気揚々とシーツの交換に向かった2人を見ながらぼんやりとそんな事を思った。
***
「これで絶対攻撃されねぇぞ!早く済ましちまおうぜ!」
「ふん。」
夢主から借りたジャケットを羽織り、寝ているビルスに近づく2人。
するとスンスンとビルスの鼻が動き、パチっと目が開いた。
「げっ!!ビ、ビルス様!お、おは」
「何で…」
ビルスがポツリと呟き、次の瞬間には眩しい閃光が疾る。
2人は壁にめり込んだ身体を何とか起こし立ち上がったが、凄まじい衝撃に身体が軋んでその場に膝をついた。
そこに禍々しいオーラをまとったビルスがゆっくりと降りてくる。
「何でお前らからあいつの匂いがするんだ?」
『返答次第では殺す。』その空気を感じ取り悟空とベジータは冷や汗を流した。
「い、いや!夢主にジャケット借りたんだよ!これがあるとビルス様に攻撃されねぇと思って!!」
「…ほぅ…?」
ビルスはついと目を細め2人からジャケットを剥ぎ取ると跡形もなく破壊した。
「次、妙な事を考えたら今度こそお前らを破壊するからな。」
地を這うような声でそう脅して寝台に戻っていった。
***
シーツの交換から戻ってきた2人はさっきよりも、というか、いつもよりも酷い怪我を負っていた。
「な、な、何があったんですか!?」
「ははは…ちょっとな…。それより、悪りぃ夢主。ビルス様にジャケット破壊されちまった。」
ジャケットのせいでこうなったのか…?
私が行っていたら2人以上の怪我を負っていたかもと考え、先程浮かんだ憶測は私の中で完全に消え失せた。