恋すてふ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「彼氏が出来たよ」といつもの友人たちにうちあければ、全員が食べかけのお弁当を放り出して質問攻めが始まる。
彼氏がいる子も、今はいない子も、みんな恋バナが好きなのだ。私だって他3人のうち誰かに彼氏が出来たとか、別れたとか言い出したらお昼ご飯なんてどうでもよくなる。
「えっ、何組の人? てか3年?」
立海大付属中学校は1学年9クラスある。すぐに誰?と聞いても良いのだが、知らない人である可能性が低くない。それにせっかくの恋バナ、根掘り葉掘り細かく長く楽しみたくなるのが中学生女子の習性。
「同じ3年だよ。A組」
きゃあっと歓声が上がる。なんかよくわからないけど、つい叫ぶ。恋バナはテンションで成り立っている。
「何部?」
これもお決まりの質問。このあたりで大体誰だか予想がつき始める。
「テニス部」
またきゃあっと歓声があがる。テニス部はファン付いている人もいるくらい人気が高いのだ。
「A組男子テニス何人いたっけ?」
「5人じゃない? あれ、6人だっけ」
「5人で合ってると思う」
ちょっと自慢したいも気持ちもあっての報告だったが、私を取り残して盛り上がり始める。ボルテージは最高潮。
付き合った報告は聞く方が楽しいかもしれない。報告する側は、ちょっと照れくささとか気まずさとかがある。
「え、待って。A組テニス部!? ズバリ、レギュラーですか?」
某ランプの魔人の人物特定プログラムのように、私の彼氏が特定されていく。
「……レギュラーです」
一際甲高い歓声が3人からあがる。
それもそのはず。我が立海大付属中学校のテニス部といえば全国二連覇の超強豪。そして3年生でレギュラーの面々は皆1年時から活躍している立役者ばかりだ。さらにA組となれば、2人に絞られる。
「待ってどっち!?」
「どっちって、え、流石にさ……え、マジでどっち!?」
3年A組男子テニス部でレギュラー。これに当てはまるのは真田弦一郎と柳生比呂士の2人。どちらも恋愛をするイメージが湧きにくいのか友人たちは、既に最高潮かと思われたボルテージの天井が抜ける。
「真田弦一郎くんと、お付き合いすることになりました」
友人たちの驚きの声は2クラス隣のA組まで響いた。
私たちの声の大きさでこの衝撃の事実を知った同じクラスの幸村くんによって即日2人の交際開始はテニス部レギュラーに知れ渡ることとなった。
立海テニス部は多忙だ。放課後も休日もとにかく部活。当然のように朝練や、部活動時間後の自主練もする。そんな中でも真田くんは授業後、部活が始まる前に短時間でも一緒に過ごす時間を作ってくれる。1分1秒だって長く練習したいはずなのに、数分でも2人で会話が出来る時間にあててくれることが堪らなく嬉しい
。
「ごめんね真田くん。なんかあっという間に広まっちゃって」
「謝ることでは無い。何も隠し立てするようなことをしているわけでもないしな」
彼氏となった真田くんは優しい。
というより、真田くんはそもそも優しい人なんだと思う。
背が高いし、なんか全体的にデカいし、大人びた顔立ちをしていて言葉も硬いから威圧感があるが、理不尽に他人を威嚇するような人ではない。ちょっぴり規律とか常識とかに厳しく真面目なところが取っ付きにくい印象を与えるけれど。
「すまない、そろそろ時間だ」
なにも悪くないのにこうやって謝るのも、2人の時間を大事にしてくれてるからで、優しいからなんだと思う。
「うん。頑張ってね」
「あぁ、行ってくる」
いってらっしゃいと見送れば少し目を細めて柔らかい顔をして部活に向かう。その顔がなんだか好きだと言ってくれたみたいな気持ちになり照れてしまう。
今の表情はじめて見た。好きだなぁ。
彼氏がいる子も、今はいない子も、みんな恋バナが好きなのだ。私だって他3人のうち誰かに彼氏が出来たとか、別れたとか言い出したらお昼ご飯なんてどうでもよくなる。
「えっ、何組の人? てか3年?」
立海大付属中学校は1学年9クラスある。すぐに誰?と聞いても良いのだが、知らない人である可能性が低くない。それにせっかくの恋バナ、根掘り葉掘り細かく長く楽しみたくなるのが中学生女子の習性。
「同じ3年だよ。A組」
きゃあっと歓声が上がる。なんかよくわからないけど、つい叫ぶ。恋バナはテンションで成り立っている。
「何部?」
これもお決まりの質問。このあたりで大体誰だか予想がつき始める。
「テニス部」
またきゃあっと歓声があがる。テニス部はファン付いている人もいるくらい人気が高いのだ。
「A組男子テニス何人いたっけ?」
「5人じゃない? あれ、6人だっけ」
「5人で合ってると思う」
ちょっと自慢したいも気持ちもあっての報告だったが、私を取り残して盛り上がり始める。ボルテージは最高潮。
付き合った報告は聞く方が楽しいかもしれない。報告する側は、ちょっと照れくささとか気まずさとかがある。
「え、待って。A組テニス部!? ズバリ、レギュラーですか?」
某ランプの魔人の人物特定プログラムのように、私の彼氏が特定されていく。
「……レギュラーです」
一際甲高い歓声が3人からあがる。
それもそのはず。我が立海大付属中学校のテニス部といえば全国二連覇の超強豪。そして3年生でレギュラーの面々は皆1年時から活躍している立役者ばかりだ。さらにA組となれば、2人に絞られる。
「待ってどっち!?」
「どっちって、え、流石にさ……え、マジでどっち!?」
3年A組男子テニス部でレギュラー。これに当てはまるのは真田弦一郎と柳生比呂士の2人。どちらも恋愛をするイメージが湧きにくいのか友人たちは、既に最高潮かと思われたボルテージの天井が抜ける。
「真田弦一郎くんと、お付き合いすることになりました」
友人たちの驚きの声は2クラス隣のA組まで響いた。
私たちの声の大きさでこの衝撃の事実を知った同じクラスの幸村くんによって即日2人の交際開始はテニス部レギュラーに知れ渡ることとなった。
立海テニス部は多忙だ。放課後も休日もとにかく部活。当然のように朝練や、部活動時間後の自主練もする。そんな中でも真田くんは授業後、部活が始まる前に短時間でも一緒に過ごす時間を作ってくれる。1分1秒だって長く練習したいはずなのに、数分でも2人で会話が出来る時間にあててくれることが堪らなく嬉しい
。
「ごめんね真田くん。なんかあっという間に広まっちゃって」
「謝ることでは無い。何も隠し立てするようなことをしているわけでもないしな」
彼氏となった真田くんは優しい。
というより、真田くんはそもそも優しい人なんだと思う。
背が高いし、なんか全体的にデカいし、大人びた顔立ちをしていて言葉も硬いから威圧感があるが、理不尽に他人を威嚇するような人ではない。ちょっぴり規律とか常識とかに厳しく真面目なところが取っ付きにくい印象を与えるけれど。
「すまない、そろそろ時間だ」
なにも悪くないのにこうやって謝るのも、2人の時間を大事にしてくれてるからで、優しいからなんだと思う。
「うん。頑張ってね」
「あぁ、行ってくる」
いってらっしゃいと見送れば少し目を細めて柔らかい顔をして部活に向かう。その顔がなんだか好きだと言ってくれたみたいな気持ちになり照れてしまう。
今の表情はじめて見た。好きだなぁ。
1/2ページ
