小話

いつか漫画にしたい小ネタ

2022/01/16 21:15
──真冬にて──

隼人「みかん買った」

晴馬「へーいいじゃーん! 食べよー!」

──隼人、外に向かってみかん投げる──

晴馬「はぁぁっ!? なにしてんのなにしてんの!? 前々から頭のネジ外れてると思ってたけどマジでなにしてんの!?」

隼人「しばらく待て」

晴馬「え……なに? こわ……」

──数時間後──

隼人「発掘しに行くぞ」

晴馬「えっ、りょ……?」

──投げたみかんは積雪の中に埋まっており、皮を剥くとシャーベット状に固まっていた──

隼人「超お手軽な冷凍みかんだ」

晴馬「すっげー! 雪国育ちの知恵すっげー!」


***

──自室のベッドでうつ伏せになり携帯をいじる陸──

陸(へぇー、蛇が飼い主の横で寄り添うように体を伸ばしてじっとしている時は、飼い主を丸呑みできるかどうか自身の体と比べて確かめてるのかー)

──ふと横を見ると陸に寄り添うように体を伸ばしてじっと陸を見つめる時雨──

陸(あ、あれ……? もしかして時雨さん俺を丸呑みしようとしてる!?!?)

※陸は時雨を蛇のようで猫のようだとたびたび表現している

***

──ある日ふれあい動物コーナーに立ち寄った陸と時雨―─

時雨「ふふ、ハムスター可愛い。小さくて柔らかくて……陸みたい」

陸「時雨さん、俺のことそんなふうに思ってたんだ……」

時雨「あぁ可愛い……丸呑みしたい」

陸「え……」

──ここで陸の中であるロジックが完成する──

陸(俺=ハムスター。ハムスター=丸呑みしたい。つまり、俺=丸呑みしたい!?)

陸「や、やっぱり時雨さんは俺を丸呑みするつもりなんだ……」

時雨「?」

***

ベッドシーン回想
陸「全部あなたが教えたんですよ」
時雨「……(余裕のある笑み)」

――現在、誰もいない屋上でしゃがみこむ時雨先生、人知れず照れてる

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