第1話「熾愛天使ウェディングソード!愛天使誕生!」
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ここが、教室……」
優次は、初めて入る教室を眺めて言った。
「たのもー」
優次は勢いよくドアを開ける。引き戸だが、吹き飛ぶくらい。
「まだだぁー!」
剣道着のような服を着た教官・鬼ヒゲに掴まれ、外に飛ばされる。
そしてドアを閉められる。優次は、閉められたドアを全力で叩く。
「いや、何でだよ!開けろ!俺は転校生だぞ!」と優次は怒鳴った。
「まだ何も言っとらん!」
鬼ヒゲに怒られ、優次はしょげてしまった。
とそこに、校門で出会った藤堂豪毅が現れた。
「おまえ馬鹿か。言われてから入るのが常識って親から習わなかったか?」
「は?」
優次は言われたことが分からなかった。
「どういうことだ?」
豪毅はびっくりした。
こいつ何を言っているんだ?
俺たちの常識を全く知らない。しかし名前は日本人と変わらない。どこの家のやつだ。
豪毅は優次に出生を聞くことにした。
「おい。おまえ、生まれはどこだ」
優次は答える。
「天使界だが?それが?」
優次side
藤堂が驚き呆れた顔で俺を見ている。
人間にとって天使はそれほど珍しいものであろうか。いや、そうでもないだろう。
それなのにその顔はなんだ。俺は不満だ。
とでも言おうと思ったが、鎧のようなものを着た男に入れと言われ、戸を開けて一緒に入る。
教室にはたくさんの男――というか、男子校だから男しかいないが――がいた。
俺は自己紹介をする。
「本宮優次だ。出身は……言えない。剣術を得意とする。よろしく」
ああ情けない。自分の出身が言えないとは……。
隣の藤堂も続いて自己紹介をする。
「藤堂豪毅だ」
それだけ言った後、藤堂は、後ろの鉢巻を巻いた男の近くまで寄った。
鉢巻の男は驚いていた。
藤堂は紙を取り出し、男に突き出した。
「剣桃太郎。俺の婚約者……いや、嫁になれ。ここに名前がある」
こいつ、何言ってんだ。と思った。
その発言で、クラス中が藤堂の方を向き、固まった。
剣と呼ばれた男は答えた 。
「いいけど……いいのか?オレなんかで……男だし、そんな……」
「親父がお前と俺の婚姻を決めたんだ。逆らうと俺が命が危ない。だからお前なんだ」
は?『親父が決めた』?
こいつは何を言っているんだ?
もし本当なら、政略結婚だ……性別が同じだが。
だが俺は、それよりもっと重要なことに気がついた。
剣から感じるオーラと藤堂から感じるオーラが、引き合っていたのだ。
剣の光のオーラ――天使の力――と、藤堂の闇のオーラ――悪魔の力――が。
何故だ。どうして天使と悪魔が引き合う。見たことがなかった。後で剣を呼ぼうと思った。
優次は、初めて入る教室を眺めて言った。
「たのもー」
優次は勢いよくドアを開ける。引き戸だが、吹き飛ぶくらい。
「まだだぁー!」
剣道着のような服を着た教官・鬼ヒゲに掴まれ、外に飛ばされる。
そしてドアを閉められる。優次は、閉められたドアを全力で叩く。
「いや、何でだよ!開けろ!俺は転校生だぞ!」と優次は怒鳴った。
「まだ何も言っとらん!」
鬼ヒゲに怒られ、優次はしょげてしまった。
とそこに、校門で出会った藤堂豪毅が現れた。
「おまえ馬鹿か。言われてから入るのが常識って親から習わなかったか?」
「は?」
優次は言われたことが分からなかった。
「どういうことだ?」
豪毅はびっくりした。
こいつ何を言っているんだ?
俺たちの常識を全く知らない。しかし名前は日本人と変わらない。どこの家のやつだ。
豪毅は優次に出生を聞くことにした。
「おい。おまえ、生まれはどこだ」
優次は答える。
「天使界だが?それが?」
優次side
藤堂が驚き呆れた顔で俺を見ている。
人間にとって天使はそれほど珍しいものであろうか。いや、そうでもないだろう。
それなのにその顔はなんだ。俺は不満だ。
とでも言おうと思ったが、鎧のようなものを着た男に入れと言われ、戸を開けて一緒に入る。
教室にはたくさんの男――というか、男子校だから男しかいないが――がいた。
俺は自己紹介をする。
「本宮優次だ。出身は……言えない。剣術を得意とする。よろしく」
ああ情けない。自分の出身が言えないとは……。
隣の藤堂も続いて自己紹介をする。
「藤堂豪毅だ」
それだけ言った後、藤堂は、後ろの鉢巻を巻いた男の近くまで寄った。
鉢巻の男は驚いていた。
藤堂は紙を取り出し、男に突き出した。
「剣桃太郎。俺の婚約者……いや、嫁になれ。ここに名前がある」
こいつ、何言ってんだ。と思った。
その発言で、クラス中が藤堂の方を向き、固まった。
剣と呼ばれた男は答えた 。
「いいけど……いいのか?オレなんかで……男だし、そんな……」
「親父がお前と俺の婚姻を決めたんだ。逆らうと俺が命が危ない。だからお前なんだ」
は?『親父が決めた』?
こいつは何を言っているんだ?
もし本当なら、政略結婚だ……性別が同じだが。
だが俺は、それよりもっと重要なことに気がついた。
剣から感じるオーラと藤堂から感じるオーラが、引き合っていたのだ。
剣の光のオーラ――天使の力――と、藤堂の闇のオーラ――悪魔の力――が。
何故だ。どうして天使と悪魔が引き合う。見たことがなかった。後で剣を呼ぼうと思った。