セント・サムシング・フォーが持ち主を探す。
それは天使界に異変がおきたから。
ひとつの指輪は、持ち主の近いところにいた。
彼は愛天使。剣家の男。
代々受け継がれし愛を継ぐ者。

その日、優次は思い出した――。
「指輪が強い反応を示している！持ち主のところへ！」
愛天使が彼であることを。
彼は、男塾の門を叩く。
天使界の平和のため……。

優次が天使長に呼ばれて指輪を受け取ったのは、数日前のことだ。
「天使長。話……とは？」
「優次。あなたの兄・優太の置いていったこの指輪を預けます。急いでください。持ち主を探さないと悪魔が狙います」
「承知しました！」
優次はすぐ天使界から出た。

「その指輪は、剣家に代々伝わるもの。持ち主の剣桃太郎は、男塾にいます。さあ、行きなさい」

優次は男塾に着いた。
周りを見る。と、隣りに男がいた。
「誰だ？お前」
「俺は藤堂豪毅。お前は？」
藤堂豪毅、と名乗った男が聞く。
「本宮優次だ。お前もここに？」
「ああ」
その時、優次は、豪毅から不審なオーラを感じ取った。
(間違いねぇ、これは……)
同時に、指輪が輝き出す。
(持ち主はやはりここか！)
「どうした？行くぞ」
豪毅に催促される。
「ああ、行こう」
優次は、豪毅と共に校舎の扉に向かった。