第5話「気は優しく力持ち!エンジェルタイガー覚醒!」
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
放課後。
今日は愛天使と優次は特訓をするようだ。
「いいか。お前達が普段使っている剣術や拳法では、悪魔には太刀打ちできない。常に人間に対して技術を与えたという歴史がある以上、最新鋭の兵器を使ったりするが、それは俺達天使との戦いにおいてだ。お前達との戦いではまた別の力を使ってくる」
「別の力?」
桃が首をかしげる。
「悪魔のウェーブってやつだ」
桃に続いて富樫も首をかしげる。
「うーん……要は憎しみが明確に気として現れているという感じだ」
「気……気といえばオレも氣を集める戦法を使うことはあるが……」
「なら話は早いな。お前が使っていると思われる氣は、非常に純粋なものだ。邪な感情が一切無い。その純粋な氣は悪魔や悪魔のウェーブを跳ね除ける。これが愛のウェーブだ」
「愛の……ウェーブ……」
二人は全く理解ができていないようだ。
「うーん……まあいい。そのうち理解はできる。さ、特訓だ!」
「おう!」
「おい飛燕。桃たちはどうした」
飛燕と呼ばれたピンクの髪の男が振り向く。
「先程本宮と外に出てましたよ。なんなら伊達もついていけばよかったんですよ」
「そこまでじゃあねえ。確かにこそこそと動くってのは不思議だがな」
伊達は髪をかき上げる。
「まあ少し見るくらいなら構わねえよな」
「多分そうだと思います。ただ……あ、行っちゃいましたね」
(おかしい。ここは男塾の敷地内のはずだが……)
桃たちが気になって外に出た伊達。しかしいつもの風景とは違うことが不安を掻き立てられる。
「やあ」
「!?」
伊達の目の前にベルフェゴールが現れる。伊達はすぐさま槍を取り出す。
「この男塾に何用だ」
「ボクは君に用はない。用があるのは本宮優次だけだ」
「この男塾に来たからにはそんなもん関係ねえ。オレの蛇轍槍を受けろ!」
持っていた槍がヌンチャクのように伸びる。この様子を読者の諸君に伝えるならば、『魔法少女まどか☆マギカ』の佐倉杏子の槍が伸びる描写とほぼ同一である。
「甘いね!人間程度の攻撃でボクが倒せるとでも思ったのかい!」
「何!?」
「スロー・バインド!」
「!?槍が勝手に!?」
槍が伊達を縛り上げる。
「ふふふ……あいつらはいつ来るかな……♪」
「!」
優次が悪魔の気配を察知する。
「桃!富樫!あいつが来たぞ!」
「わかった!」
三人は気配のした方へ向かう。
優次、桃、富樫が駆けつける。伊達の体力が少しなくなっていた。
「伊達!」
「も……桃……」
「あーあ。結局来たんだね」
ベルフェゴールが呆れたように言う。
「伊達を離せ!」
富樫が叫ぶ。
「全く……そんなに言うなら、戦おうか」
「言われなくても!」
「ウェディング・ファンファルダ・エクステ!ウェディング・チェンジ!お色直し!エンジェル・エガペリア・ソード!愛の唄奏づ慈愛の熾天使!ウェディングソード!」
「ウェディング・カタルシア・エクステ!ウェディング・チェンジ!お色直し!エンジェル・ノワルティア・キャップ!悪を切り裂く孤高の大天使!エンジェルキャップ!」
桃と富樫は変身する。
「伊達!今すぐ助けてやる!」
ソードが伊達に向かってジャンプする。しかし跳ね返される。
「何!?」
「あはははは!その程度でこの拘束を解こうだなんて愚かだね!さあ、この男を嬲っていくから、彼が死ぬところを指を銜えてみているがいいよ!」
「ぐわあああ!」
伊達への締め付けが更にひどくなる。ソードが起き上がろうとするも、その度にベルフェゴールが蹴る、踏むなどして妨害を画策する。その時であった。
「おぉ~い。伊達も桃達も遅いから寮長から探しに来いって言われたんだけどよ~……!?」
虎丸が現れた。虎丸は目の前の光景を見て腰を抜かしたのか、その場にへたり込んでしまう。
「だ……伊達……桃……?」
「あーあ。余計なモノが来ちゃった。いいよ、どうせ君も死ぬんだから……さっさと死ね!」
ベルフェゴールの手から放たれる糸が虎丸を襲おうとした瞬間、何かが虎丸の前で光る。
「なっ……貴様!」
光の正体は、ぎりぎりで駆け付けた優次であった。
「優次!?」
「悪ぃな虎丸!お前まで巻き込んで。けど、これは必要なことなんだ!これ、しっかり受け取れよ!」
虎丸は優次から瓶のようなものを受け取る。
「心の中で出てきた言葉を唱えるんだ!」
虎丸はうなずく。
「ウェディング・サハナイタ・エクステ!」
虎丸を光が包む。そこから現れたのは、デコルテラインが開いた白く薄い黄土色のドレスを着た彼であった。また、薄い黄色の腰布にはフリルがついており、胸にはリボンもついている。
「全てを癒す治癒の大天使!エンジェルタイガー!」
決め台詞もばっちりである。
「なんか違和感があるのう……おい優次。おれにもも……ソード達のような服を用意してくれ!」
「変身後しょっぱなからかよ!?タイガー!とりあえずだな、お色直しって叫んでくれ!」
「わかったぜ!ウェディング・チェンジ!お色直し!エンジェル・モラダイダ・タイガー!」
タイガーの服が変わった。黄土色のレオタードと、ソードやキャップも着用している白いスカートを着ている。また、黄色の胸当ての上にはこれまた二人と同様に宝石のついた白いリボン、クロスのブレスレットをつけている。
「おりゃあ!」
タイガーのキックが一直線にベルフェゴールに突き刺さろうとした。しかし、ロイダルネフがそれを止める。
「逃がさない」
「んなこたあ知るか!食らえ!猛虎流奥義……」
「あ……」
何かを察したのか、ソードとキャップが退散する。何も知らないベルフェゴール、ロイダルネフ、優次は戸惑う。
「大放屁じゃあ!」
爆音とともに、強烈な臭いが漂う。
悪魔たちは勿論、優次もその臭いには耐えられず、その場に倒れこむ。タイガーは、そこから数十メートルほど離れた場所に着地した。そこにはソードとキャップもいる。
「全く……お前の屁は変身しても効くだなんて考えられなかったぜ」
「ふふふ。あとはあの悪魔とやらを始末じゃ!とその前に……伊達!」
タイガーは伊達の救助に向かう。伊達を束縛する蛇轍槍をほどく。
「優次!伊達は助けた!早く安全なところに……あれ?」
ソードは優次がいないことに違和感を抱く。
「あ!あそこに……!」
キャップが指さす方向に、優次はいた。すでに足元にいるため、ここまで這ってきたのだろう。
「タ~イ~ガ~!いくらそれがお前の戦術であってもだな!そんな恰好で放屁をするな!」
「優次がいたことなんざ知らんかったわい!それに悪魔の足止めにもなったからいいじゃろ!」
言い合いになっている間に、ベルフェゴールが起き上がろうとする。
「まずい!タイガー!そのクロスをさっきまでの形に戻してくれ!」
「は?」
「いちいち教えるのが面倒だ……おりゃっ!」
優次は、困惑するタイガーを尻目にブレスレットを引きちぎった。
「何するんじゃ!」
「これは必要なことなんだ!」
優次はタイガーにクロスを握らせる。少し時間が経つと、クロスが先程の瓶になった。
「こ、これは……?」
「これを使って、あの悪魔に攻撃するんだ!」
「分かった!」
タイガーは瓶をベルフェゴールに向ける。
「くらいやがれ!セント・タイガー・スメル!」
ベルフェゴールに向かって一吹きさせる。
「ぐわあああ!」
ベルフェゴールはうろたえる。
「よし!」
タイガーがガッツポーズをする。しかし、その隙を狙って、ロイダルネフが背後に回り込む。
「……殺す」
「んなっ!?」
振り向くタイガー。もはやこれまでか、と思った次の瞬間。
「セント•ソード•フラッシュ!」
ソードが目の前に現れ、間一髪で救ってくれた。
「ありがとう、ソード!」
「油断するな!敵は思った以上に手ごわい!それに、ロイダルネフがいるから余計に入りこめない!」
今日は愛天使と優次は特訓をするようだ。
「いいか。お前達が普段使っている剣術や拳法では、悪魔には太刀打ちできない。常に人間に対して技術を与えたという歴史がある以上、最新鋭の兵器を使ったりするが、それは俺達天使との戦いにおいてだ。お前達との戦いではまた別の力を使ってくる」
「別の力?」
桃が首をかしげる。
「悪魔のウェーブってやつだ」
桃に続いて富樫も首をかしげる。
「うーん……要は憎しみが明確に気として現れているという感じだ」
「気……気といえばオレも氣を集める戦法を使うことはあるが……」
「なら話は早いな。お前が使っていると思われる氣は、非常に純粋なものだ。邪な感情が一切無い。その純粋な氣は悪魔や悪魔のウェーブを跳ね除ける。これが愛のウェーブだ」
「愛の……ウェーブ……」
二人は全く理解ができていないようだ。
「うーん……まあいい。そのうち理解はできる。さ、特訓だ!」
「おう!」
「おい飛燕。桃たちはどうした」
飛燕と呼ばれたピンクの髪の男が振り向く。
「先程本宮と外に出てましたよ。なんなら伊達もついていけばよかったんですよ」
「そこまでじゃあねえ。確かにこそこそと動くってのは不思議だがな」
伊達は髪をかき上げる。
「まあ少し見るくらいなら構わねえよな」
「多分そうだと思います。ただ……あ、行っちゃいましたね」
(おかしい。ここは男塾の敷地内のはずだが……)
桃たちが気になって外に出た伊達。しかしいつもの風景とは違うことが不安を掻き立てられる。
「やあ」
「!?」
伊達の目の前にベルフェゴールが現れる。伊達はすぐさま槍を取り出す。
「この男塾に何用だ」
「ボクは君に用はない。用があるのは本宮優次だけだ」
「この男塾に来たからにはそんなもん関係ねえ。オレの蛇轍槍を受けろ!」
持っていた槍がヌンチャクのように伸びる。この様子を読者の諸君に伝えるならば、『魔法少女まどか☆マギカ』の佐倉杏子の槍が伸びる描写とほぼ同一である。
「甘いね!人間程度の攻撃でボクが倒せるとでも思ったのかい!」
「何!?」
「スロー・バインド!」
「!?槍が勝手に!?」
槍が伊達を縛り上げる。
「ふふふ……あいつらはいつ来るかな……♪」
「!」
優次が悪魔の気配を察知する。
「桃!富樫!あいつが来たぞ!」
「わかった!」
三人は気配のした方へ向かう。
優次、桃、富樫が駆けつける。伊達の体力が少しなくなっていた。
「伊達!」
「も……桃……」
「あーあ。結局来たんだね」
ベルフェゴールが呆れたように言う。
「伊達を離せ!」
富樫が叫ぶ。
「全く……そんなに言うなら、戦おうか」
「言われなくても!」
「ウェディング・ファンファルダ・エクステ!ウェディング・チェンジ!お色直し!エンジェル・エガペリア・ソード!愛の唄奏づ慈愛の熾天使!ウェディングソード!」
「ウェディング・カタルシア・エクステ!ウェディング・チェンジ!お色直し!エンジェル・ノワルティア・キャップ!悪を切り裂く孤高の大天使!エンジェルキャップ!」
桃と富樫は変身する。
「伊達!今すぐ助けてやる!」
ソードが伊達に向かってジャンプする。しかし跳ね返される。
「何!?」
「あはははは!その程度でこの拘束を解こうだなんて愚かだね!さあ、この男を嬲っていくから、彼が死ぬところを指を銜えてみているがいいよ!」
「ぐわあああ!」
伊達への締め付けが更にひどくなる。ソードが起き上がろうとするも、その度にベルフェゴールが蹴る、踏むなどして妨害を画策する。その時であった。
「おぉ~い。伊達も桃達も遅いから寮長から探しに来いって言われたんだけどよ~……!?」
虎丸が現れた。虎丸は目の前の光景を見て腰を抜かしたのか、その場にへたり込んでしまう。
「だ……伊達……桃……?」
「あーあ。余計なモノが来ちゃった。いいよ、どうせ君も死ぬんだから……さっさと死ね!」
ベルフェゴールの手から放たれる糸が虎丸を襲おうとした瞬間、何かが虎丸の前で光る。
「なっ……貴様!」
光の正体は、ぎりぎりで駆け付けた優次であった。
「優次!?」
「悪ぃな虎丸!お前まで巻き込んで。けど、これは必要なことなんだ!これ、しっかり受け取れよ!」
虎丸は優次から瓶のようなものを受け取る。
「心の中で出てきた言葉を唱えるんだ!」
虎丸はうなずく。
「ウェディング・サハナイタ・エクステ!」
虎丸を光が包む。そこから現れたのは、デコルテラインが開いた白く薄い黄土色のドレスを着た彼であった。また、薄い黄色の腰布にはフリルがついており、胸にはリボンもついている。
「全てを癒す治癒の大天使!エンジェルタイガー!」
決め台詞もばっちりである。
「なんか違和感があるのう……おい優次。おれにもも……ソード達のような服を用意してくれ!」
「変身後しょっぱなからかよ!?タイガー!とりあえずだな、お色直しって叫んでくれ!」
「わかったぜ!ウェディング・チェンジ!お色直し!エンジェル・モラダイダ・タイガー!」
タイガーの服が変わった。黄土色のレオタードと、ソードやキャップも着用している白いスカートを着ている。また、黄色の胸当ての上にはこれまた二人と同様に宝石のついた白いリボン、クロスのブレスレットをつけている。
「おりゃあ!」
タイガーのキックが一直線にベルフェゴールに突き刺さろうとした。しかし、ロイダルネフがそれを止める。
「逃がさない」
「んなこたあ知るか!食らえ!猛虎流奥義……」
「あ……」
何かを察したのか、ソードとキャップが退散する。何も知らないベルフェゴール、ロイダルネフ、優次は戸惑う。
「大放屁じゃあ!」
爆音とともに、強烈な臭いが漂う。
悪魔たちは勿論、優次もその臭いには耐えられず、その場に倒れこむ。タイガーは、そこから数十メートルほど離れた場所に着地した。そこにはソードとキャップもいる。
「全く……お前の屁は変身しても効くだなんて考えられなかったぜ」
「ふふふ。あとはあの悪魔とやらを始末じゃ!とその前に……伊達!」
タイガーは伊達の救助に向かう。伊達を束縛する蛇轍槍をほどく。
「優次!伊達は助けた!早く安全なところに……あれ?」
ソードは優次がいないことに違和感を抱く。
「あ!あそこに……!」
キャップが指さす方向に、優次はいた。すでに足元にいるため、ここまで這ってきたのだろう。
「タ~イ~ガ~!いくらそれがお前の戦術であってもだな!そんな恰好で放屁をするな!」
「優次がいたことなんざ知らんかったわい!それに悪魔の足止めにもなったからいいじゃろ!」
言い合いになっている間に、ベルフェゴールが起き上がろうとする。
「まずい!タイガー!そのクロスをさっきまでの形に戻してくれ!」
「は?」
「いちいち教えるのが面倒だ……おりゃっ!」
優次は、困惑するタイガーを尻目にブレスレットを引きちぎった。
「何するんじゃ!」
「これは必要なことなんだ!」
優次はタイガーにクロスを握らせる。少し時間が経つと、クロスが先程の瓶になった。
「こ、これは……?」
「これを使って、あの悪魔に攻撃するんだ!」
「分かった!」
タイガーは瓶をベルフェゴールに向ける。
「くらいやがれ!セント・タイガー・スメル!」
ベルフェゴールに向かって一吹きさせる。
「ぐわあああ!」
ベルフェゴールはうろたえる。
「よし!」
タイガーがガッツポーズをする。しかし、その隙を狙って、ロイダルネフが背後に回り込む。
「……殺す」
「んなっ!?」
振り向くタイガー。もはやこれまでか、と思った次の瞬間。
「セント•ソード•フラッシュ!」
ソードが目の前に現れ、間一髪で救ってくれた。
「ありがとう、ソード!」
「油断するな!敵は思った以上に手ごわい!それに、ロイダルネフがいるから余計に入りこめない!」