第3話「愛天使がバレた!?」
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「酷い目にあった…」
「お疲れ」
桃は俺を快く出迎えた。
「で、どういう内容だったんだ?」
「実は…お前が愛天使の姿でいたことがバレたかもしれない」
「えっ…どういうことだ!優次!」
「藤堂が、俺達のことを見ていたようだ」
「藤堂といったら、この間転校してきた…」
「そうだ」
「でもどうして…」
「わからない…でも油断するな。何か脅迫するつもりかもしれない」
「ああ…」
優次が来る少し前のこと。塾長室に豪毅が入ってくる。
「わしが男塾塾長、江田島平八である!して藤堂よ、どうした」
「じつはこの間の事なのですが、剣と本宮がいました。剣は女の服を着ていました」
「桃が女の服を?」
「ええ。なんーか、所謂魔法少女系の服をですね…」
「なにそのエロ同人みたいなシチュエーション」
「…それくらいです」
「わかった本宮呼び出してくる」
「では失礼します」
豪毅は塾長室を出る。優次が知らぬ間に、このような話が行われていたようだ。
放課後。優次は豪毅を呼び出して、校舎の裏に行く。
「藤堂…おまえ、なぜ愛天使を知っているんだ?」
「知っているも何も、俺は俺の『嘗ての姿』を知っている。だから俺は、剣桃太郎の『嘗ての姿』も知っている…ただそれだけだ」
「!?何言って…」
「みいつけた」
どこからか声がした。振り向くと、血の抜けた真っ白な肌の男がいた。ベルフェゴールだ。
「あれ?本宮優次。アスモデウスを連れてきてくれたの?」
優次は豪毅を見る。
「どういうことだよ藤堂!」
「知らん。だが奴は俺の『嘗ての姿』を知っているのだろうな」
豪毅は剣を構える。その時だった。桃が現れた。
「優次!探したぞ!ってベルフェゴール!?藤堂!ここは危険だ!離れてくれ!」
「離れん!俺は、今度こそ、お前を守らねばならないのだ!」
「!?」
優次と桃は開いた口が塞がらない。
「へえ…お前、やっぱ天使なんかに恋したから、おかしくなったんだな。アスモデウス•ラーエル•カリエンド!ここで死ね!」
ベルフェゴールは地に手をつく。
「スロース•スレッド!」
四方八方に糸が伸びる。桃は校舎の屋上に避難する。
「優次!藤堂を頼む!」
「おう!藤堂。すまないが、寝ててくれ!」
「うっ!?」
優次は豪毅の鳩尾を拳で突く。豪毅は気を失い、優次に担がれる。
「誰も見ていない…よし!」
優次は自らを光で包む。 光が弾ける時、優次の服は男塾指定の学ランから白い軍服になり、髪も伸び、羽根が生えた。優次はすぐその羽根で飛び、校舎の屋上に向かう。
「桃!」
桃はセント・パクトを持つ。
「ウェディング・ファンファルダ・エクステ!ウェディング・チェンジ!お色直し!エンジェル・エガぺリア・ソード!愛の唄奏づ慈愛の熾天使!ウェディングソード!」
ソードになり、セント•パクトを糸に向ける。
「セント•ソード•フラッシュ!」
糸が消える。
「ふん!その程度でいい気になるなよ!来い!ロイダルネフ!」
「お呼びですか?」
白い髪の青年が、ベルフェゴールの前に現れる。
「…!」
優次には何か覚えがあるらしく、動きが止まる。
「優次!?」
「はっ…悪い。ここは俺が…俺が行く!」
「待ってくれ!どういう…!?」
「久しぶりだね…優次」
「どうして…!」
優次はロイダルネフに問いかける。ベルフェゴールはこの光景が滑稽に見えたのか笑う。
「何がおかしい!」
ソードは怒鳴る。
「だって…この光景を見て笑わずにいられないでしょ?最愛の兄弟が、最悪の再会を果たす…これほど最高なものはないよ!」
「下衆め!」
ソードは真正面からベルフェゴールにかかっていく。
「ソード!」
優次が叫ぶ。
「セント•ソード•カット!」
ソードの手刀がベルフェゴールに当たる。傷口から血が流れる。
「ど、どういうことだ…!」
「別に。ただ人の不幸を嘲笑うような真似をするのが許せなかっただけだ」
優次のもとへ跳ぶ。
「優次!」
「ソード!?なんでここに!」
「ロイダルネフを倒しにきた」
優次は制止する。
「下がってくれ。これは俺とこいつの問題だ。無関係のお前を巻き込むわけにはいかない」
「そんなこと、知ったこっちゃない!くらえ!セント•ソード•フラッシュ!」
セント•パクトから光を放出する。しかしロイダルネフは顔を両腕で覆って空へ逃げた。
「くっ」
「待て!」
優次とソードが後を追うが、ベルフェゴールが二人の前に現れる。
「じゃあね。君たちには僕は倒せない」
そしてベルフェゴールは、ロイダルネフと共に逃げる。
優次とソードは呆然と立ち尽くしていた。
「ロイダルネフ…奴と優次に一体どんな関係が…?」
「とにかく、変身をと…!?」
優次は固まった。なんと、先程まで眠らせていた豪毅が起きていたからだ。
「藤堂!」
ソードは変身を解いて豪毅に近寄る。
「大丈夫か?」
「剣か…大したことはない。だが、奴らは強い…お前たちだけでは倒せないだろう」
「でも、無関係の一般人を巻き込むわけにはいかねぇ!」
「無関係?おれは関係者だ」
「!?」
優次と桃に衝撃が走る。豪毅がさらに続ける。
「あいつらが狙っているのは、おれやお前たちだけでなく、剣。お前がつけているその指輪もだ」
「そういえば、前にベルフェゴールが、指輪をよこせと言っていたな…」
「セント・サムシング・フォー…天使界を形成する非常に大切な宝物だ。俺はそれを守る使命を、伯父から受け継いだんだ。もしもこれが無くなると…」
優次が一度黙り込む。
「無くなると?」
「天使界は…終焉を迎える」
桃は震え上がる。
「しかし…藤堂。どうしてお前がそれを?」
「おれの前世は悪魔を率いた者。敵のことくらい戦争をする上で知ってて当然だ。本宮、お前はそこまでしておれを疑うのか?」
「優次は関係ないだろう!なあ優次!」
その夜、桃と優次は話し合っていた。
「優次…」
「桃…しばらくお前はあいつに近づくな」
「どうして!」
「あいつは危険だ…それと、新しい愛天使の情報が入ってきた。どうやらこの男塾にいるみたいだ」
「なんか話を逸らされてしまったが…男塾に仲間がいるのか?」
優次が紙にその情報について書く。
「これがその情報だ」
「富樫!?」
続く
「お疲れ」
桃は俺を快く出迎えた。
「で、どういう内容だったんだ?」
「実は…お前が愛天使の姿でいたことがバレたかもしれない」
「えっ…どういうことだ!優次!」
「藤堂が、俺達のことを見ていたようだ」
「藤堂といったら、この間転校してきた…」
「そうだ」
「でもどうして…」
「わからない…でも油断するな。何か脅迫するつもりかもしれない」
「ああ…」
優次が来る少し前のこと。塾長室に豪毅が入ってくる。
「わしが男塾塾長、江田島平八である!して藤堂よ、どうした」
「じつはこの間の事なのですが、剣と本宮がいました。剣は女の服を着ていました」
「桃が女の服を?」
「ええ。なんーか、所謂魔法少女系の服をですね…」
「なにそのエロ同人みたいなシチュエーション」
「…それくらいです」
「わかった本宮呼び出してくる」
「では失礼します」
豪毅は塾長室を出る。優次が知らぬ間に、このような話が行われていたようだ。
放課後。優次は豪毅を呼び出して、校舎の裏に行く。
「藤堂…おまえ、なぜ愛天使を知っているんだ?」
「知っているも何も、俺は俺の『嘗ての姿』を知っている。だから俺は、剣桃太郎の『嘗ての姿』も知っている…ただそれだけだ」
「!?何言って…」
「みいつけた」
どこからか声がした。振り向くと、血の抜けた真っ白な肌の男がいた。ベルフェゴールだ。
「あれ?本宮優次。アスモデウスを連れてきてくれたの?」
優次は豪毅を見る。
「どういうことだよ藤堂!」
「知らん。だが奴は俺の『嘗ての姿』を知っているのだろうな」
豪毅は剣を構える。その時だった。桃が現れた。
「優次!探したぞ!ってベルフェゴール!?藤堂!ここは危険だ!離れてくれ!」
「離れん!俺は、今度こそ、お前を守らねばならないのだ!」
「!?」
優次と桃は開いた口が塞がらない。
「へえ…お前、やっぱ天使なんかに恋したから、おかしくなったんだな。アスモデウス•ラーエル•カリエンド!ここで死ね!」
ベルフェゴールは地に手をつく。
「スロース•スレッド!」
四方八方に糸が伸びる。桃は校舎の屋上に避難する。
「優次!藤堂を頼む!」
「おう!藤堂。すまないが、寝ててくれ!」
「うっ!?」
優次は豪毅の鳩尾を拳で突く。豪毅は気を失い、優次に担がれる。
「誰も見ていない…よし!」
優次は自らを光で包む。 光が弾ける時、優次の服は男塾指定の学ランから白い軍服になり、髪も伸び、羽根が生えた。優次はすぐその羽根で飛び、校舎の屋上に向かう。
「桃!」
桃はセント・パクトを持つ。
「ウェディング・ファンファルダ・エクステ!ウェディング・チェンジ!お色直し!エンジェル・エガぺリア・ソード!愛の唄奏づ慈愛の熾天使!ウェディングソード!」
ソードになり、セント•パクトを糸に向ける。
「セント•ソード•フラッシュ!」
糸が消える。
「ふん!その程度でいい気になるなよ!来い!ロイダルネフ!」
「お呼びですか?」
白い髪の青年が、ベルフェゴールの前に現れる。
「…!」
優次には何か覚えがあるらしく、動きが止まる。
「優次!?」
「はっ…悪い。ここは俺が…俺が行く!」
「待ってくれ!どういう…!?」
「久しぶりだね…優次」
「どうして…!」
優次はロイダルネフに問いかける。ベルフェゴールはこの光景が滑稽に見えたのか笑う。
「何がおかしい!」
ソードは怒鳴る。
「だって…この光景を見て笑わずにいられないでしょ?最愛の兄弟が、最悪の再会を果たす…これほど最高なものはないよ!」
「下衆め!」
ソードは真正面からベルフェゴールにかかっていく。
「ソード!」
優次が叫ぶ。
「セント•ソード•カット!」
ソードの手刀がベルフェゴールに当たる。傷口から血が流れる。
「ど、どういうことだ…!」
「別に。ただ人の不幸を嘲笑うような真似をするのが許せなかっただけだ」
優次のもとへ跳ぶ。
「優次!」
「ソード!?なんでここに!」
「ロイダルネフを倒しにきた」
優次は制止する。
「下がってくれ。これは俺とこいつの問題だ。無関係のお前を巻き込むわけにはいかない」
「そんなこと、知ったこっちゃない!くらえ!セント•ソード•フラッシュ!」
セント•パクトから光を放出する。しかしロイダルネフは顔を両腕で覆って空へ逃げた。
「くっ」
「待て!」
優次とソードが後を追うが、ベルフェゴールが二人の前に現れる。
「じゃあね。君たちには僕は倒せない」
そしてベルフェゴールは、ロイダルネフと共に逃げる。
優次とソードは呆然と立ち尽くしていた。
「ロイダルネフ…奴と優次に一体どんな関係が…?」
「とにかく、変身をと…!?」
優次は固まった。なんと、先程まで眠らせていた豪毅が起きていたからだ。
「藤堂!」
ソードは変身を解いて豪毅に近寄る。
「大丈夫か?」
「剣か…大したことはない。だが、奴らは強い…お前たちだけでは倒せないだろう」
「でも、無関係の一般人を巻き込むわけにはいかねぇ!」
「無関係?おれは関係者だ」
「!?」
優次と桃に衝撃が走る。豪毅がさらに続ける。
「あいつらが狙っているのは、おれやお前たちだけでなく、剣。お前がつけているその指輪もだ」
「そういえば、前にベルフェゴールが、指輪をよこせと言っていたな…」
「セント・サムシング・フォー…天使界を形成する非常に大切な宝物だ。俺はそれを守る使命を、伯父から受け継いだんだ。もしもこれが無くなると…」
優次が一度黙り込む。
「無くなると?」
「天使界は…終焉を迎える」
桃は震え上がる。
「しかし…藤堂。どうしてお前がそれを?」
「おれの前世は悪魔を率いた者。敵のことくらい戦争をする上で知ってて当然だ。本宮、お前はそこまでしておれを疑うのか?」
「優次は関係ないだろう!なあ優次!」
その夜、桃と優次は話し合っていた。
「優次…」
「桃…しばらくお前はあいつに近づくな」
「どうして!」
「あいつは危険だ…それと、新しい愛天使の情報が入ってきた。どうやらこの男塾にいるみたいだ」
「なんか話を逸らされてしまったが…男塾に仲間がいるのか?」
優次が紙にその情報について書く。
「これがその情報だ」
「富樫!?」
続く