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授業の終了を知らせるチャイムが鳴り響き、それぞれ自身のクラスへと戻っていく。それはレオン達ももちろん同じで。その道中、ふとアルフレッドがレオンにある疑問をぶつけた。
「そういやお前さん、結構喋るんだな。テレビで見てる時とかあんま喋ってるイメージねぇから、苦手なんだと勝手に思ってたわ」
「別に苦手とかじゃない。ただ…」
「ただ?」
「ただ、僕が喋ると、聞いたり話したりしたらまずいことまで喋り出すからあんましゃべらないようにしようって社長とマネージャーに言われて喋ってないだけだよ」
淡々と疑問に対する答えを教えてくれるレオンに3人はあー確かに、と思わず納得する。あれだけすっぱりと、平然とした顔で聞いてきたのだ。一歩間違えれば今後の芸能活動に支障がでないわけがない。
「そりゃ社長さんたちの言ってることは正しいな…」
「だから、別に喋ることに対して苦手とかはないよ。寧ろ事務所とかギルドだと喋るタイプって言われる」
「ギルド入ってんのか?」
レオンから思ってもみなかった単語がポンと出され、リンは思わず目を丸くする。レオンはうん、と言いながらギルドタグがついたネックレスを見せる。
「ほら」
「マジじゃん。じゃあなんかのタイミングで同じ依頼とか出来たらいいな」
「え?」
その言葉に、今度はレオンが少し目を丸くさせる。
に、と笑いながらリンは首元から見えていたネックレスチェーンを引っ張る。そこにはレオン同様にギルドタグがついていた。
「俺もギルドに入ってんだよ。まぁ規模はそんなデカくねぇし、有名って程でもねぇけど」
「案外いるもんなんですね、スクール生で入ってる人って…」
「戦闘科行けばもっといそうだけどな。確か上の学年は半分くらい入ってんじゃなかったか?」
アルフレッドとスピカもあまり驚いた様子もないため、本当に他の学生でも入っている生徒は多いのだろう。その事実に、逆にレオンが少し驚いていると、リンが関心している声で会話を続ける。
「しかし、芸能活動してギルドも入って、そんでここにも通うって、お前スゲェな」
「ギルドは他のメンバーが普段頑張ってるし、社長も知ってるからなるべく被らないように仕事は調整してくれてるから。本当はこうやって学校とか行く予定はなかったんだけど、色々言われて行く事になっただけだし」
「色々って、親にとかか?」
「親、とは違うけど、まぁ親みたいなものかな」
「ふぅん……そっか。ま、その人には感謝だな。言ってくれたからこうやってお前とチーム組めるわけだし」
親、という言葉に一瞬今までとは反応を見せるレオン。アルフレッドの傍にくっついていたスピカがそれに気付き、声を掛けようとするが、その前に会話は流れるように続く。
「俺さ、なんか予感してんだよ。お前と組むと絶対面白い事になるって」
「面白い事?」
「そ。それがどんな面白さかは分かんねぇけど、少なくとも退屈はしねぇ。俺はそう思った」
現に今、テレビとかで見るお前と違って面白いしな。そう言ってケラケラと笑うリン。そして、ふと真剣な顔になると、足を止め、真っ直ぐとレオンを見る。
「俺さ、まだ誰にも言ってない事はあるよ。それはアルもスピカも知らない事だ。けど、いつか、それこそ近いうちに話せたら、とも思ってんだ。だからさ、お前も話してもいいって思ったら言ってくれよ。それまで俺は何も聞かねぇ」
真っ直ぐと、逸らすことなく向けられる茶色の瞳はリンの真剣さを表していた。
「俺はいつでもお前が話してくれるのを待ってるからさ、レオン」
に、と笑うその表情は最初に手を差し出していた時と変わらず、嘘偽りのない笑顔。本当に待ってくれる、そう思える笑顔だった。
「…ありがとう、リン」
「いーってことよ!」
「あ、てかなんだよ、お前オレ達に隠してることあんのかよ」
「き、聞いてないです…!」
「いーだろ?お前らもどーせなんか隠してんの分かってんだからな!」
「うっ、そう……だけど…」
「オレはねぇよバーカ」
「は?バカってなんだよ、バカって!」
「分かってねぇんだからバカだろ?」
「おーよし分かった、この後練習場でボッコボコにしてやるからな!」
「おうおう、やれるもんならやってみな?今んとこオレのが勝ってんの忘れてねぇだろうな?」
「ふ、2人とも落ち着いて……!」
ワイワイと騒ぎ出した3人を見て、思わずレオンの口から笑いが零れる。あぁ、確かにこのメンバーと一緒だと面白い事になりそうだ。そしてふと、自身の師匠と呼ぶ存在の言葉を思い出した。
『確かに集団が苦手なレオからすれば、乗り気ではないかもしれないけれど、スクールでしか得られないものも多いわ。人生の経験の為にも、行けるなら行っておきなさいな』
師匠、あなたの言う通りですね。そうぽつりと呟いた後、ワイワイと騒ぐ3人へ声をかける。
「練習場で何するの?」
「ん?あぁ、定期的に手合わせすんだよ。スピカは魔術の練習メイン。リンは魔術面が劣ってるからな。その分、他でカバーしてんだよ」
「そうなんだ。それ、僕も一緒に行ってもいい?」
「お、もちろん構わねぇよ。なんなら手合わせも参加してもいいんだぜ」
「そうしようかな」
「あ、じゃあついでにさ……」
ワイワイと、4人は自分たちのクラスに着くまで賑やかに話し続けるのだった。
「そういやお前さん、結構喋るんだな。テレビで見てる時とかあんま喋ってるイメージねぇから、苦手なんだと勝手に思ってたわ」
「別に苦手とかじゃない。ただ…」
「ただ?」
「ただ、僕が喋ると、聞いたり話したりしたらまずいことまで喋り出すからあんましゃべらないようにしようって社長とマネージャーに言われて喋ってないだけだよ」
淡々と疑問に対する答えを教えてくれるレオンに3人はあー確かに、と思わず納得する。あれだけすっぱりと、平然とした顔で聞いてきたのだ。一歩間違えれば今後の芸能活動に支障がでないわけがない。
「そりゃ社長さんたちの言ってることは正しいな…」
「だから、別に喋ることに対して苦手とかはないよ。寧ろ事務所とかギルドだと喋るタイプって言われる」
「ギルド入ってんのか?」
レオンから思ってもみなかった単語がポンと出され、リンは思わず目を丸くする。レオンはうん、と言いながらギルドタグがついたネックレスを見せる。
「ほら」
「マジじゃん。じゃあなんかのタイミングで同じ依頼とか出来たらいいな」
「え?」
その言葉に、今度はレオンが少し目を丸くさせる。
に、と笑いながらリンは首元から見えていたネックレスチェーンを引っ張る。そこにはレオン同様にギルドタグがついていた。
「俺もギルドに入ってんだよ。まぁ規模はそんなデカくねぇし、有名って程でもねぇけど」
「案外いるもんなんですね、スクール生で入ってる人って…」
「戦闘科行けばもっといそうだけどな。確か上の学年は半分くらい入ってんじゃなかったか?」
アルフレッドとスピカもあまり驚いた様子もないため、本当に他の学生でも入っている生徒は多いのだろう。その事実に、逆にレオンが少し驚いていると、リンが関心している声で会話を続ける。
「しかし、芸能活動してギルドも入って、そんでここにも通うって、お前スゲェな」
「ギルドは他のメンバーが普段頑張ってるし、社長も知ってるからなるべく被らないように仕事は調整してくれてるから。本当はこうやって学校とか行く予定はなかったんだけど、色々言われて行く事になっただけだし」
「色々って、親にとかか?」
「親、とは違うけど、まぁ親みたいなものかな」
「ふぅん……そっか。ま、その人には感謝だな。言ってくれたからこうやってお前とチーム組めるわけだし」
親、という言葉に一瞬今までとは反応を見せるレオン。アルフレッドの傍にくっついていたスピカがそれに気付き、声を掛けようとするが、その前に会話は流れるように続く。
「俺さ、なんか予感してんだよ。お前と組むと絶対面白い事になるって」
「面白い事?」
「そ。それがどんな面白さかは分かんねぇけど、少なくとも退屈はしねぇ。俺はそう思った」
現に今、テレビとかで見るお前と違って面白いしな。そう言ってケラケラと笑うリン。そして、ふと真剣な顔になると、足を止め、真っ直ぐとレオンを見る。
「俺さ、まだ誰にも言ってない事はあるよ。それはアルもスピカも知らない事だ。けど、いつか、それこそ近いうちに話せたら、とも思ってんだ。だからさ、お前も話してもいいって思ったら言ってくれよ。それまで俺は何も聞かねぇ」
真っ直ぐと、逸らすことなく向けられる茶色の瞳はリンの真剣さを表していた。
「俺はいつでもお前が話してくれるのを待ってるからさ、レオン」
に、と笑うその表情は最初に手を差し出していた時と変わらず、嘘偽りのない笑顔。本当に待ってくれる、そう思える笑顔だった。
「…ありがとう、リン」
「いーってことよ!」
「あ、てかなんだよ、お前オレ達に隠してることあんのかよ」
「き、聞いてないです…!」
「いーだろ?お前らもどーせなんか隠してんの分かってんだからな!」
「うっ、そう……だけど…」
「オレはねぇよバーカ」
「は?バカってなんだよ、バカって!」
「分かってねぇんだからバカだろ?」
「おーよし分かった、この後練習場でボッコボコにしてやるからな!」
「おうおう、やれるもんならやってみな?今んとこオレのが勝ってんの忘れてねぇだろうな?」
「ふ、2人とも落ち着いて……!」
ワイワイと騒ぎ出した3人を見て、思わずレオンの口から笑いが零れる。あぁ、確かにこのメンバーと一緒だと面白い事になりそうだ。そしてふと、自身の師匠と呼ぶ存在の言葉を思い出した。
『確かに集団が苦手なレオからすれば、乗り気ではないかもしれないけれど、スクールでしか得られないものも多いわ。人生の経験の為にも、行けるなら行っておきなさいな』
師匠、あなたの言う通りですね。そうぽつりと呟いた後、ワイワイと騒ぐ3人へ声をかける。
「練習場で何するの?」
「ん?あぁ、定期的に手合わせすんだよ。スピカは魔術の練習メイン。リンは魔術面が劣ってるからな。その分、他でカバーしてんだよ」
「そうなんだ。それ、僕も一緒に行ってもいい?」
「お、もちろん構わねぇよ。なんなら手合わせも参加してもいいんだぜ」
「そうしようかな」
「あ、じゃあついでにさ……」
ワイワイと、4人は自分たちのクラスに着くまで賑やかに話し続けるのだった。
