break cafe(トリコ/オールキャラ)
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「お待たせしました、こちらはサービスです」
そう伝えながらカウンター席に座るお客様に焼き菓子を乗せた皿をコーヒーの隣に添える
「ありがとう」
その言葉に微笑みで返しながこちらのお客様から受け取った袋の中身を確認する。
瓶に詰め替えたり棚にしまったり…
アレコレしていると何やら見慣れぬ袋、
はて、こんなものお願いしたかしら。
その袋を手にカウンターに座るお客様に視線をむければぱっと視線が合う。
「美味しいよ、このケーキ」
なんて私が求めてる言葉とは違う感想を頂く。
「鉄平さん、この袋って…」
「あぁ、それ?出してみて。大丈夫、瓶の蓋開けなきゃ逃げないから」
逃げる?逃げるってなんですか鉄平さん。と聞きたかったですがどうやら彼はニコニコと私の反応が楽しみなようで教えてはくださらないご様子。
少し嫌な予感を感じながら袋から瓶を取り出すと…そこにはぎっちりと詰められた虫、虫、虫…
「きゃぁっ!!!」
咄嗟のことで瓶を手放してしまい
ハッとした瞬間よぎるのは落として割れた時の悲惨な自体。明日から数日業者を呼んでお店を閉めないといけない事になる…!!
その瞬間再び瓶をキャッチ…なんとか最悪の事態は免れる事ができました。
(名前)はそっとその瓶を台に置きながら鉄平に抗議の言葉が溢れ出る
「鉄平さんっ、これ…なんですか!?」
「何って…カフェアリ」
当たり前と言わんばかりの表情でケーキを食べながら答える鉄平さん
「カフェアリ!?アリなんですかこれ!?」
「うん、頭はミルク、胴体がコーヒー豆、尻がシロップの湯を注げば絶品のインスタントコーヒーになる立派な食材だよ。」
因みに俺がこの間再生させたの、と少し自慢げに言う彼を見ながら少しだけ、ほんの少しだけ目眩がした。
「鉄平さん…私虫が大の苦手だって昔言いましたよね…だからこうして虫除け用に葉巻樹も定期的に焚いてるんですけど…」
営業時間後の今、鉄平さんと私しかいない店内に充満する煙の出処を指差しながら伝えるも彼は「あれ、そうだっけ。」としらばっくれる。
そんな姿に呆れながら瓶に視線を向ける…瓶の中に詰められたアリ…
アリ……アリかぁ…そうか…でもこれ、美味しいの…よね?
このグルメ時代、食欲に勝るものなどないと誰かが言った気がするがきっとそうなのだろう。
絶品のインスタントコーヒー………気になる。けどアリは嫌っ!てかこれ分量は!?カップに入れるときに逃げ出さない…??
そんな事をもんもんと考えていればカウンター越しに鉄平さんが笑う。
私が大真面目に悩んでる時になんて人だ。そう訴えかけるようにジッと顔を向けると指先で袋を指してる、袋の中身を確認すればいいのかしら?
カフェアリの入っていた袋をもう一度確認したら柄の長いスプーン…
あ、これでカフェアリを掬えばいいのね。
合点の行った私は早速ヤカンにお水を組んで火にかけて沸々と湧くのを待つ。
「気に入ると思って本当は逃げないよう瓶の8分目までしか入れないんだけど蓋すれすれまで入れておいたんだ」
なんてお節介。いえ、普段なら嬉しいおまけだけど今回ばかりはそうは言えない。
鉄平さん、オマケというのは時と場合と食材を選んでいただきたいものです。
そう心の中で呟きながら鉄平さんと少しお喋りをする。
お湯が沸いた合図の湯気に気づけば火を止めてヤカンをコンロから下ろす
カップを2つ出してインスタントコーヒーの要領でスプーンにカフェアリを掬ってお湯を注げばサラッと溶けてそこには芳ばしい香りが広がる。
鉄平さんにカップを差し出せばお先にどうぞと勧められる。再生させた時に試飲はしているらしく私の感想が聞きたいらしい。
そのお言葉に甘えて一口…
「美味しいっ」
絶品のインスタントコーヒーなんて言うけれど味は市販のインスタントコーヒーの比じゃなく美味しい。これがお湯を注いだだけで出来上がるなんて正直私のお店潰れてしまわない?そう思わせるほど絶妙なバランスのシロップとミルクで出来上がったまろやかな味、鼻から抜けるコーヒーの香り…
「流石鉄平さんですね…」
「そう?でもこれ飲んだとき(名前)ちゃんが好きだろうなぁ。って思ったんだ、気に入ってもらえて嬉しいよ」
「ありがとうございます。あ、でもこれ希少食材じゃないですか?代金足りますかね…」
「最初に言ったろ、オマケだよ。お代は要らない。それに…」
さっきの美味しいって言葉だけでお釣りが来るよ。そういう鉄平さんの表情はとても嬉しそうで私はこれ以上お代のお話しができなくなってしまった。
いくらなんでもインスタントコーヒーはお店には出せない為このカフェアリはスタッフのブレイクコーヒーになるとしてもこんな瓶いっぱいの食材…引き下がりづらい私を見かねて鉄平さんは言葉を続けた。
「これからもうちを贔屓にしてくれればいいさ」
お客様でもあり食材取引の仕事相手でもある鉄平さんのその言葉には折れるしかなかった。
「こちらこそですよ。」
ご馳走します。何がいいですか?
その問に鉄平さんは嬉しそうにいつものメニューをご注文されます。
「グリーンブレンドと(名前)ちゃん特製パスタがいいな」
「かしこまりました!」
そう伝えながらカウンター席に座るお客様に焼き菓子を乗せた皿をコーヒーの隣に添える
「ありがとう」
その言葉に微笑みで返しながこちらのお客様から受け取った袋の中身を確認する。
瓶に詰め替えたり棚にしまったり…
アレコレしていると何やら見慣れぬ袋、
はて、こんなものお願いしたかしら。
その袋を手にカウンターに座るお客様に視線をむければぱっと視線が合う。
「美味しいよ、このケーキ」
なんて私が求めてる言葉とは違う感想を頂く。
「鉄平さん、この袋って…」
「あぁ、それ?出してみて。大丈夫、瓶の蓋開けなきゃ逃げないから」
逃げる?逃げるってなんですか鉄平さん。と聞きたかったですがどうやら彼はニコニコと私の反応が楽しみなようで教えてはくださらないご様子。
少し嫌な予感を感じながら袋から瓶を取り出すと…そこにはぎっちりと詰められた虫、虫、虫…
「きゃぁっ!!!」
咄嗟のことで瓶を手放してしまい
ハッとした瞬間よぎるのは落として割れた時の悲惨な自体。明日から数日業者を呼んでお店を閉めないといけない事になる…!!
その瞬間再び瓶をキャッチ…なんとか最悪の事態は免れる事ができました。
(名前)はそっとその瓶を台に置きながら鉄平に抗議の言葉が溢れ出る
「鉄平さんっ、これ…なんですか!?」
「何って…カフェアリ」
当たり前と言わんばかりの表情でケーキを食べながら答える鉄平さん
「カフェアリ!?アリなんですかこれ!?」
「うん、頭はミルク、胴体がコーヒー豆、尻がシロップの湯を注げば絶品のインスタントコーヒーになる立派な食材だよ。」
因みに俺がこの間再生させたの、と少し自慢げに言う彼を見ながら少しだけ、ほんの少しだけ目眩がした。
「鉄平さん…私虫が大の苦手だって昔言いましたよね…だからこうして虫除け用に葉巻樹も定期的に焚いてるんですけど…」
営業時間後の今、鉄平さんと私しかいない店内に充満する煙の出処を指差しながら伝えるも彼は「あれ、そうだっけ。」としらばっくれる。
そんな姿に呆れながら瓶に視線を向ける…瓶の中に詰められたアリ…
アリ……アリかぁ…そうか…でもこれ、美味しいの…よね?
このグルメ時代、食欲に勝るものなどないと誰かが言った気がするがきっとそうなのだろう。
絶品のインスタントコーヒー………気になる。けどアリは嫌っ!てかこれ分量は!?カップに入れるときに逃げ出さない…??
そんな事をもんもんと考えていればカウンター越しに鉄平さんが笑う。
私が大真面目に悩んでる時になんて人だ。そう訴えかけるようにジッと顔を向けると指先で袋を指してる、袋の中身を確認すればいいのかしら?
カフェアリの入っていた袋をもう一度確認したら柄の長いスプーン…
あ、これでカフェアリを掬えばいいのね。
合点の行った私は早速ヤカンにお水を組んで火にかけて沸々と湧くのを待つ。
「気に入ると思って本当は逃げないよう瓶の8分目までしか入れないんだけど蓋すれすれまで入れておいたんだ」
なんてお節介。いえ、普段なら嬉しいおまけだけど今回ばかりはそうは言えない。
鉄平さん、オマケというのは時と場合と食材を選んでいただきたいものです。
そう心の中で呟きながら鉄平さんと少しお喋りをする。
お湯が沸いた合図の湯気に気づけば火を止めてヤカンをコンロから下ろす
カップを2つ出してインスタントコーヒーの要領でスプーンにカフェアリを掬ってお湯を注げばサラッと溶けてそこには芳ばしい香りが広がる。
鉄平さんにカップを差し出せばお先にどうぞと勧められる。再生させた時に試飲はしているらしく私の感想が聞きたいらしい。
そのお言葉に甘えて一口…
「美味しいっ」
絶品のインスタントコーヒーなんて言うけれど味は市販のインスタントコーヒーの比じゃなく美味しい。これがお湯を注いだだけで出来上がるなんて正直私のお店潰れてしまわない?そう思わせるほど絶妙なバランスのシロップとミルクで出来上がったまろやかな味、鼻から抜けるコーヒーの香り…
「流石鉄平さんですね…」
「そう?でもこれ飲んだとき(名前)ちゃんが好きだろうなぁ。って思ったんだ、気に入ってもらえて嬉しいよ」
「ありがとうございます。あ、でもこれ希少食材じゃないですか?代金足りますかね…」
「最初に言ったろ、オマケだよ。お代は要らない。それに…」
さっきの美味しいって言葉だけでお釣りが来るよ。そういう鉄平さんの表情はとても嬉しそうで私はこれ以上お代のお話しができなくなってしまった。
いくらなんでもインスタントコーヒーはお店には出せない為このカフェアリはスタッフのブレイクコーヒーになるとしてもこんな瓶いっぱいの食材…引き下がりづらい私を見かねて鉄平さんは言葉を続けた。
「これからもうちを贔屓にしてくれればいいさ」
お客様でもあり食材取引の仕事相手でもある鉄平さんのその言葉には折れるしかなかった。
「こちらこそですよ。」
ご馳走します。何がいいですか?
その問に鉄平さんは嬉しそうにいつものメニューをご注文されます。
「グリーンブレンドと(名前)ちゃん特製パスタがいいな」
「かしこまりました!」