短編
名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
コナンside
階段を登ろうとしたら、安室さんが俺を呼んで店の扉を開けて手招きをしている。
何だろうと思い、ポアロの店に入った。
適当な席に座ると、オレンジジュースを注いだグラスを目の前に置いた。
僕のおごりだから話を聞いて欲しい。そう言って正面の椅子に座る。
「実は…ある女性がいてね。
完全に片思いなんだけど」
「へー安室さんが片思い……えっ!?」
「ん?
何だい、その顔は」
「い、意外で驚いちゃった」
正義のためならどんな事でもする安室さんがまさか恋なんて…。
相手はどんな人なんだ?
一般人に恋はしないだろうから、やっぱ公安か? 同期かそれとも安室さんの部下か…。
いろいろ思考をめぐらせていると、僕の部下だよ、と言う。
「毎日だと嫌われるだろうから、週に何回か早朝に彼女を家に呼び出して朝食を振る舞うんだ。
彼女のためにふかふかのタオルだってあるし。
歯ブラシだって洗顔料だってある。
ボサボサの髪の毛を結うし。口元についてる米粒も舌で舐めて取るのに、どうして気持ちに気づいてくれないんだろうね」
安室さんってこんな喋る人だったか…?
もしかして徹夜で睡眠がとれてないとか。だからいつもの安室さんじゃないんだ。
米粒の件は聞かなかった事にしよう。
「何が悪いんだろうね、こんなにも尽くしているのに」
「いや、あのさ…」
その人、安室さんの部下だから断れないだけじゃないのか?
「…僕、実際に会ったことないから何とも言えないなー?」
「そうだね、じゃあ呼び出そうか」
「えっ!?
いや、ちょっ、安室さんっ。その人仕事中でしょ」
「大丈夫。
僕が呼べば必ず来るから」
そりゃそうだろ!
その人は安室さんの部下だから、断るなんて選択肢ないだろうからさ!!
ポケットからスマホを取り出して、今すぐポアロに来い、と用件だけ言って一方的に切った。
にこにこしながら、数分で来るからね、なんて言ってる。
数分後、扉が開く音がした。
その人の額にはうっすらと汗が滲んでいて、ああ安室さんの一方的な用件のために急いで来たんだなぁ、と思って同情。
「こんにちは…?
(何か怒られるような事したのか私?)」
「僕の隣においで。
名字がちゃんと来たご褒美に飲み物を用意したからな」
「ありがとうございます。いただきますね(あむ…降谷さん?)」
名字さんが飲む姿をみていたら、安室さんが俺に目で合図をしてきた。
自分じゃ訊けないから、俺が訊けってことか。
さっきのオレンジジュースは、話を聞くだけの約束だったんだけどな。
まあ、ここまできたら俺も気になるし訊いてみるか。
「こんにちは、僕の名前はコナン!
ねえねえ、さっきまでお姉さんのお話してたんだけど、お姉さんは隣にいるお兄さんの事どう思ってるの?」
安室さんって特定して言うと、名字さんが安室さんに対してどう思ってるか答えるだろうから、あえてお兄さんと言った。降谷さんなんて防犯カメラがある場所で言えねえし。
「えっと、恐ろしい人、です」
「お兄さんに悪いことされたの?」
「ううん。
別の意味、天然タラシで恐ろしいの。
きっといろんな人に、あんなことしているんだよ」
あんなこととは米粒の件だろう。
タラシなんて言われてるぞ。どうすんだ…?
安室さんの顔色をうかがっていると、眉間に皺を寄せている。
「名字」
「は、はい(怒ってる…?)」
「明日、今日と同じ時間に来い。
オムライスを作ってやる」
「承知しました…」
後日。
街中で名字さんに会って話をきいたら、オムライスにケチャップでハートの形がかかれていたとか。
階段を登ろうとしたら、安室さんが俺を呼んで店の扉を開けて手招きをしている。
何だろうと思い、ポアロの店に入った。
適当な席に座ると、オレンジジュースを注いだグラスを目の前に置いた。
僕のおごりだから話を聞いて欲しい。そう言って正面の椅子に座る。
「実は…ある女性がいてね。
完全に片思いなんだけど」
「へー安室さんが片思い……えっ!?」
「ん?
何だい、その顔は」
「い、意外で驚いちゃった」
正義のためならどんな事でもする安室さんがまさか恋なんて…。
相手はどんな人なんだ?
一般人に恋はしないだろうから、やっぱ公安か? 同期かそれとも安室さんの部下か…。
いろいろ思考をめぐらせていると、僕の部下だよ、と言う。
「毎日だと嫌われるだろうから、週に何回か早朝に彼女を家に呼び出して朝食を振る舞うんだ。
彼女のためにふかふかのタオルだってあるし。
歯ブラシだって洗顔料だってある。
ボサボサの髪の毛を結うし。口元についてる米粒も舌で舐めて取るのに、どうして気持ちに気づいてくれないんだろうね」
安室さんってこんな喋る人だったか…?
もしかして徹夜で睡眠がとれてないとか。だからいつもの安室さんじゃないんだ。
米粒の件は聞かなかった事にしよう。
「何が悪いんだろうね、こんなにも尽くしているのに」
「いや、あのさ…」
その人、安室さんの部下だから断れないだけじゃないのか?
「…僕、実際に会ったことないから何とも言えないなー?」
「そうだね、じゃあ呼び出そうか」
「えっ!?
いや、ちょっ、安室さんっ。その人仕事中でしょ」
「大丈夫。
僕が呼べば必ず来るから」
そりゃそうだろ!
その人は安室さんの部下だから、断るなんて選択肢ないだろうからさ!!
ポケットからスマホを取り出して、今すぐポアロに来い、と用件だけ言って一方的に切った。
にこにこしながら、数分で来るからね、なんて言ってる。
数分後、扉が開く音がした。
その人の額にはうっすらと汗が滲んでいて、ああ安室さんの一方的な用件のために急いで来たんだなぁ、と思って同情。
「こんにちは…?
(何か怒られるような事したのか私?)」
「僕の隣においで。
名字がちゃんと来たご褒美に飲み物を用意したからな」
「ありがとうございます。いただきますね(あむ…降谷さん?)」
名字さんが飲む姿をみていたら、安室さんが俺に目で合図をしてきた。
自分じゃ訊けないから、俺が訊けってことか。
さっきのオレンジジュースは、話を聞くだけの約束だったんだけどな。
まあ、ここまできたら俺も気になるし訊いてみるか。
「こんにちは、僕の名前はコナン!
ねえねえ、さっきまでお姉さんのお話してたんだけど、お姉さんは隣にいるお兄さんの事どう思ってるの?」
安室さんって特定して言うと、名字さんが安室さんに対してどう思ってるか答えるだろうから、あえてお兄さんと言った。降谷さんなんて防犯カメラがある場所で言えねえし。
「えっと、恐ろしい人、です」
「お兄さんに悪いことされたの?」
「ううん。
別の意味、天然タラシで恐ろしいの。
きっといろんな人に、あんなことしているんだよ」
あんなこととは米粒の件だろう。
タラシなんて言われてるぞ。どうすんだ…?
安室さんの顔色をうかがっていると、眉間に皺を寄せている。
「名字」
「は、はい(怒ってる…?)」
「明日、今日と同じ時間に来い。
オムライスを作ってやる」
「承知しました…」
後日。
街中で名字さんに会って話をきいたら、オムライスにケチャップでハートの形がかかれていたとか。