風見パパになる番外編
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風見side
玄関のカギを開けてドアノブをひねって中に入る。
姿は見えないが、俺が声をだせば名字さんが小走りで奥からやって来た。
「ただいま帰りました」
「パパおかえりっ」
「はい、ただいま。名字さん…じゃなくて、なまえ?」
「なまえだよ。
パパ、構って欲しい」
「着替えて来るので待ってくださいね」
それにしても、その格好はどうしたのだろう。
頭に大きい帽子を被って、服の上からマントを羽織り、片手には星のステッキ。
まるで仮装パーティーのような…。
クツを脱いで自室に向かう際に「今日の夜ご飯は何ですか」と訊けば「カボチャとキノコとベーコンの入ったグラタン、カボチャスープがかかったパスタ。食後にカボチャプリンだよ」と返ってきた。
今日はカボチャが多いな…カボチャ……?
そういえば、街中にカボチャが帽子を被ったキャラクターがあちらこちらにいたような…。
身支度を済ませて、あっ、と思いだした。
今日はハロウィンだ。
だから名字さんは魔法使いのような格好をしていたのか。
「可愛い格好ですね。
似合ってますよ」
「安室さんがくれた。
ねえ、抱っこして?」
上目使いでお願いするなまえが可愛い。
もちろん断る理由が無いので、ひょいっと抱き上げた。
「パパ」
「はい?」
「トリック、オア、トリート。
お菓子、ちょうだい」
「えっ、お菓子?
すみません、持っていなくて……」
帽子越しに頭を撫でると、瞳を輝かせて俺を見つめるなまえ。
もしかして、お菓子がないからイタズラするのか。
何のイタズラを仕掛けてくるのかは分からないが、星のステッキで俺の頭をボコボコ叩くのとか。
料理にタバスコを五瓶くらいぶっかけて笑顔で「辛いの得意でしょ?残さず食べてねパパ」とか止めて欲しい。
「まあ、お菓子を持っていなかった自分が悪いのですが…。
過激なのは止めてくださいね」
「…ん。パパ、イタズラする。
帽子、脱がして」
「はい…どうぞ。
気が済むまでイタズラしてください」
なまえはゆっくりと俺の顔へ近づいて━━ちゅっ、と頬に唇を当てた。
「えっ?
ちょっ、なまえ…!?」
離れてはくっつき、離れてはくっつき…何度も何度も俺の頬になまえの唇が触れる。
これはイタズラというより、俺へのご褒美なのでは?と考えてしまう。
「最後は…これ」
「っ!」
幸せに浸っていると、首筋がチクリとした。
なまえが俺の首筋を噛んで小さい口で一生懸命吸っている。
唇が離れると、とろぉっ…と首筋に唾液が垂れてきた。
なまえは口元に垂れている唾液を手の甲で拭って「パパにイタズラ、大成功」と笑顔で言ってきたので、俺の頭は相当真っ赤になっていたのだろう。
「風見」
「はい?」
「首筋どうした」
「これはお菓子を持っていなかったので、なまえがイタズラで…」
「イタズラ?
ご褒美の間違いだろう。
……風見、腹立つからタワシで擦って消してやる」
「やめてください」
資料を取ってくるので失礼しますと俺は席を立つ。
戻って来たら、昼に食べるはずだった弁当箱が空になってデスクにポツンと置かれていた。
玄関のカギを開けてドアノブをひねって中に入る。
姿は見えないが、俺が声をだせば名字さんが小走りで奥からやって来た。
「ただいま帰りました」
「パパおかえりっ」
「はい、ただいま。名字さん…じゃなくて、なまえ?」
「なまえだよ。
パパ、構って欲しい」
「着替えて来るので待ってくださいね」
それにしても、その格好はどうしたのだろう。
頭に大きい帽子を被って、服の上からマントを羽織り、片手には星のステッキ。
まるで仮装パーティーのような…。
クツを脱いで自室に向かう際に「今日の夜ご飯は何ですか」と訊けば「カボチャとキノコとベーコンの入ったグラタン、カボチャスープがかかったパスタ。食後にカボチャプリンだよ」と返ってきた。
今日はカボチャが多いな…カボチャ……?
そういえば、街中にカボチャが帽子を被ったキャラクターがあちらこちらにいたような…。
身支度を済ませて、あっ、と思いだした。
今日はハロウィンだ。
だから名字さんは魔法使いのような格好をしていたのか。
「可愛い格好ですね。
似合ってますよ」
「安室さんがくれた。
ねえ、抱っこして?」
上目使いでお願いするなまえが可愛い。
もちろん断る理由が無いので、ひょいっと抱き上げた。
「パパ」
「はい?」
「トリック、オア、トリート。
お菓子、ちょうだい」
「えっ、お菓子?
すみません、持っていなくて……」
帽子越しに頭を撫でると、瞳を輝かせて俺を見つめるなまえ。
もしかして、お菓子がないからイタズラするのか。
何のイタズラを仕掛けてくるのかは分からないが、星のステッキで俺の頭をボコボコ叩くのとか。
料理にタバスコを五瓶くらいぶっかけて笑顔で「辛いの得意でしょ?残さず食べてねパパ」とか止めて欲しい。
「まあ、お菓子を持っていなかった自分が悪いのですが…。
過激なのは止めてくださいね」
「…ん。パパ、イタズラする。
帽子、脱がして」
「はい…どうぞ。
気が済むまでイタズラしてください」
なまえはゆっくりと俺の顔へ近づいて━━ちゅっ、と頬に唇を当てた。
「えっ?
ちょっ、なまえ…!?」
離れてはくっつき、離れてはくっつき…何度も何度も俺の頬になまえの唇が触れる。
これはイタズラというより、俺へのご褒美なのでは?と考えてしまう。
「最後は…これ」
「っ!」
幸せに浸っていると、首筋がチクリとした。
なまえが俺の首筋を噛んで小さい口で一生懸命吸っている。
唇が離れると、とろぉっ…と首筋に唾液が垂れてきた。
なまえは口元に垂れている唾液を手の甲で拭って「パパにイタズラ、大成功」と笑顔で言ってきたので、俺の頭は相当真っ赤になっていたのだろう。
「風見」
「はい?」
「首筋どうした」
「これはお菓子を持っていなかったので、なまえがイタズラで…」
「イタズラ?
ご褒美の間違いだろう。
……風見、腹立つからタワシで擦って消してやる」
「やめてください」
資料を取ってくるので失礼しますと俺は席を立つ。
戻って来たら、昼に食べるはずだった弁当箱が空になってデスクにポツンと置かれていた。