風見パパになる番外編
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安室side
今日はハロウィン。
僕はこの日のためになまえちゃんに似合うマントと帽子、星のステッキを手作りした。
数日前、学校帰りにポアロに寄ってねと伝えたからそろそろ来るはずだ。
カランとドアベルが鳴る音がしたので振り返って見れば、なまえちゃんが僕の事を上目使いで見つめていた。
「…こんにちは」
「こんにちは。
なまえちゃんに渡したい物があってね…。これに着替えして欲しくて」
「いい、けど…」
「ありがとう」
僕はなまえちゃんにマントを羽織らせ、帽子は被して、ステッキを持たせた。
…やばい、想像以上だ。
照れくさいのか、帽子のツバを引っ張って深く被る。
こんなに超絶可愛い魔法少女がこの世にいていいのか。今すぐ抱き上げて頬擦りしたい。
「可愛い。すごく似合ってるよ」
「ありがと…」
「ね、なまえちゃん。
さっそくだけどさ…トリックオアトリート」
「え…?」
手のひらをなまえちゃんに向ければ、目をぱちぱちさせた。
まさか自分が言われると思わなかったのだろう。
「学校帰りだからお菓子持ってないよ」なまえちゃんは首を横に振ったが僕は分かって言ったんだ。
もちろん、イタズラするためさ。
「それじゃあイタズラしようかな」
「やだ」
「お菓子を持ってないのが悪いんだよ」
「大人げない」
「何言われても構わないさ。
なまえちゃんにイタズラできるならね」
こっちにおいでと両手を広げたら、なまえちゃんは僕を素通りして梓さんの方へ向かった。
「あずささん。トリック、オア、トリート。お菓子、欲しい」
「お菓子?
ちょっと待っててね」
梓さんは一度奥に引っ込んで、あめ玉を三つ持って来た。
それをなまえちゃんの手のひらに置いたら、笑顔でお礼を言った。
「安室さん」
「ん?」
「お菓子、あげる。
イタズラ、しないで」
梓さんからもらったあめ玉を一つ僕の手のひらに置いて、満足気な顔をしている。
まあ確かに、お菓子くれなきゃイタズラって言ったけど…。
人からもらったものを、僕に渡すか?そんなにイタズラが嫌なのか。
そんなに嫌がれると…意地悪したくなるなあ。
「ね、あーんして欲しいな」
「いい、けど…」
なまえちゃんに返すと包み紙をとって、むきだしになったあめ玉を指でつまんだ。
「安室さん、あーんして」
「あーんっ」
抵抗できないように細い手首を掴んで、あめ玉を持っている指ごと口に含む。
あめ玉となまえちゃんの指を舌を転がして舐めれば、なまえちゃんの皮膚とあめ玉の味が口の中に広がった。
指を口から引き抜こうと必死だが、逃がさないと手首を掴んでいた手の力をほんの少し強める。
「はなしてっ、気持ち悪いっ!」
なまえちゃんは懐から警棒を取り出して僕に向かって振りかざす。
当たったらマズイと思い、味わっていた指を口から離して、するりと避ける。
さすがの僕でも、警棒に少しでも触れたら確実に気絶するからだ。
しかも前より電流の威力が増してる気がする。
「指、ぬるぬる…やだ……」
「やだって…僕に失礼でしょ」
「安室さん、私に失礼、してる」
なまえちゃんは僕のエプロンを引っ張ってごしごしと念入りに指を拭く。
本当は唾液まみれになった指をなまえちゃんが舐めてくれると最高なんだけどなぁ…。
「安室さん。
夕飯、材料、買う」
「もう帰るのかな?」
「そう…もらっていい?」
「良いよ」
仕事から帰って来たパパに見せたいと嬉しそうに話しているなまえちゃんを見ていると僕も嬉しくなる。
やっぱりなまえちゃん、笑顔がよく似合うなあ。
「ばいばい」
「さようなら。また来てね」
「…ん」
スケボーに乗って帰る姿を見送って元気を補充したし、そろそろ仕事に戻ろう。
たまっている食器を洗うかと思い、キッチンに向かおうとしたら梓さんが眉間にシワを寄せて僕をじっと見ていた。
「…安室さん」
「はい?」
「小学生の指を舐めるのはどうかと思います。
親御さんに訴えられても知りませんよ」
「そうですか…気をつけますね」
今度からは梓さんが見ていない時にやらないとな…
僕は安室透らしい言葉を述べて、苦笑いをしながら頬を掻いた。
今日はハロウィン。
僕はこの日のためになまえちゃんに似合うマントと帽子、星のステッキを手作りした。
数日前、学校帰りにポアロに寄ってねと伝えたからそろそろ来るはずだ。
カランとドアベルが鳴る音がしたので振り返って見れば、なまえちゃんが僕の事を上目使いで見つめていた。
「…こんにちは」
「こんにちは。
なまえちゃんに渡したい物があってね…。これに着替えして欲しくて」
「いい、けど…」
「ありがとう」
僕はなまえちゃんにマントを羽織らせ、帽子は被して、ステッキを持たせた。
…やばい、想像以上だ。
照れくさいのか、帽子のツバを引っ張って深く被る。
こんなに超絶可愛い魔法少女がこの世にいていいのか。今すぐ抱き上げて頬擦りしたい。
「可愛い。すごく似合ってるよ」
「ありがと…」
「ね、なまえちゃん。
さっそくだけどさ…トリックオアトリート」
「え…?」
手のひらをなまえちゃんに向ければ、目をぱちぱちさせた。
まさか自分が言われると思わなかったのだろう。
「学校帰りだからお菓子持ってないよ」なまえちゃんは首を横に振ったが僕は分かって言ったんだ。
もちろん、イタズラするためさ。
「それじゃあイタズラしようかな」
「やだ」
「お菓子を持ってないのが悪いんだよ」
「大人げない」
「何言われても構わないさ。
なまえちゃんにイタズラできるならね」
こっちにおいでと両手を広げたら、なまえちゃんは僕を素通りして梓さんの方へ向かった。
「あずささん。トリック、オア、トリート。お菓子、欲しい」
「お菓子?
ちょっと待っててね」
梓さんは一度奥に引っ込んで、あめ玉を三つ持って来た。
それをなまえちゃんの手のひらに置いたら、笑顔でお礼を言った。
「安室さん」
「ん?」
「お菓子、あげる。
イタズラ、しないで」
梓さんからもらったあめ玉を一つ僕の手のひらに置いて、満足気な顔をしている。
まあ確かに、お菓子くれなきゃイタズラって言ったけど…。
人からもらったものを、僕に渡すか?そんなにイタズラが嫌なのか。
そんなに嫌がれると…意地悪したくなるなあ。
「ね、あーんして欲しいな」
「いい、けど…」
なまえちゃんに返すと包み紙をとって、むきだしになったあめ玉を指でつまんだ。
「安室さん、あーんして」
「あーんっ」
抵抗できないように細い手首を掴んで、あめ玉を持っている指ごと口に含む。
あめ玉となまえちゃんの指を舌を転がして舐めれば、なまえちゃんの皮膚とあめ玉の味が口の中に広がった。
指を口から引き抜こうと必死だが、逃がさないと手首を掴んでいた手の力をほんの少し強める。
「はなしてっ、気持ち悪いっ!」
なまえちゃんは懐から警棒を取り出して僕に向かって振りかざす。
当たったらマズイと思い、味わっていた指を口から離して、するりと避ける。
さすがの僕でも、警棒に少しでも触れたら確実に気絶するからだ。
しかも前より電流の威力が増してる気がする。
「指、ぬるぬる…やだ……」
「やだって…僕に失礼でしょ」
「安室さん、私に失礼、してる」
なまえちゃんは僕のエプロンを引っ張ってごしごしと念入りに指を拭く。
本当は唾液まみれになった指をなまえちゃんが舐めてくれると最高なんだけどなぁ…。
「安室さん。
夕飯、材料、買う」
「もう帰るのかな?」
「そう…もらっていい?」
「良いよ」
仕事から帰って来たパパに見せたいと嬉しそうに話しているなまえちゃんを見ていると僕も嬉しくなる。
やっぱりなまえちゃん、笑顔がよく似合うなあ。
「ばいばい」
「さようなら。また来てね」
「…ん」
スケボーに乗って帰る姿を見送って元気を補充したし、そろそろ仕事に戻ろう。
たまっている食器を洗うかと思い、キッチンに向かおうとしたら梓さんが眉間にシワを寄せて僕をじっと見ていた。
「…安室さん」
「はい?」
「小学生の指を舐めるのはどうかと思います。
親御さんに訴えられても知りませんよ」
「そうですか…気をつけますね」
今度からは梓さんが見ていない時にやらないとな…
僕は安室透らしい言葉を述べて、苦笑いをしながら頬を掻いた。