風見パパになる番外編
名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
風見side
「はい、今日のお弁当と三時のおやつだよ」
「ありがとうございます」
「おやつは作りすぎたから、食べきれなかったら降谷さんに渡してね」
「分かりました。
それでは行って来ます」
「んっ…。
行ってらっしゃい」
行って来ますの口づけを頬にしてもらい、今回は降谷さんにお弁当を奪われず、時刻は三時。
名字さんから手渡された三時のおやつ用タッパーと除菌用のウェットティッシュをカバンから取り出し、タッパーのふたを開けてから手を拭いた。
「(今日も美味しそうだ)」
タッパーの中身は三色団子。
一人で食べようと思えば食べられなくはない量だ。
名字さんはああ言ってたが別に降谷さんにあげなくてもいいか。
いただきますをして団子の刺さった串を手に取ろうとしたらタイミングよく降谷さんがやって来た。
「今日は三色団子か」
「ええ。なまえが安室さんに会うなら渡して…と。
お腹に余裕があるなら、めしあがってください」
「そのわりには一人で食べようとしてなかったか?」
「そ、そんなことは…」
「まあいい、風見もらうぞ。
…その前に、自販機でお茶を買ってきてくれないか?僕が風見のお金も払うよ」
「承知しました」
「ああ、悪いな」
せっかく手を拭いたのに手のひらに小銭をのせられた。後でまた手を拭かないとな…。
そういえば温かいお茶と冷たいお茶、どちらが良いのだろう。
戻るのも面倒だから両方買って残った方を自分が飲めばいいか。
「(あの人のことだ。
味見した。などと言って俺より先に団子を食べてるに違いない)」
俺は冷たいのと温かいのを片手にひとつずつ持って急ぎ足で降谷さんのもとへ向かった。
「お待たせしました」
「遅かったな風見。
お茶は温かいのをくれないか」
お茶を渡せば、ごくごくと喉をならして飲んでいる。
降谷さんが飲んでいる今のうちに…そう思い団子の入ったタッパーを見たら、たくさんあった団子が一串に減っていた。
「美味しくてつい、ね…。
全部食べるのは悪いと思って、風見に一串残しておいたよ」
「これだけ…」
「ん?
いらないなら僕が食べようか」
「食べます!」
降谷さんが最後の団子に手を伸ばそうとしていたので慌てて手に取って食べた。
「どうだ?美味いだろう」
「ええ、美味しかったです」
正直、慌てて食べたから味がよく分からなかったが…。
串をゴミ箱に棄て、少しでもお腹をふくらませようと降谷さんから貰った冷たいお茶を飲んだ。
「(名字さんが俺を想って作ったおやつを食べて心があたたかくなるはずだったのに…。
相手は降谷さんだ。何言っても仕方ない)」
まあけど、食後のデザートに彼女をいただけるのは俺だけの特権だ。
早く仕事を終わらせて名字さんが待っている家へ帰ろう。
除菌用のウェットティッシュと空になったタッパーをカバンにしまって、気合いをいれるために頬をパチンと叩いた。
「はい、今日のお弁当と三時のおやつだよ」
「ありがとうございます」
「おやつは作りすぎたから、食べきれなかったら降谷さんに渡してね」
「分かりました。
それでは行って来ます」
「んっ…。
行ってらっしゃい」
行って来ますの口づけを頬にしてもらい、今回は降谷さんにお弁当を奪われず、時刻は三時。
名字さんから手渡された三時のおやつ用タッパーと除菌用のウェットティッシュをカバンから取り出し、タッパーのふたを開けてから手を拭いた。
「(今日も美味しそうだ)」
タッパーの中身は三色団子。
一人で食べようと思えば食べられなくはない量だ。
名字さんはああ言ってたが別に降谷さんにあげなくてもいいか。
いただきますをして団子の刺さった串を手に取ろうとしたらタイミングよく降谷さんがやって来た。
「今日は三色団子か」
「ええ。なまえが安室さんに会うなら渡して…と。
お腹に余裕があるなら、めしあがってください」
「そのわりには一人で食べようとしてなかったか?」
「そ、そんなことは…」
「まあいい、風見もらうぞ。
…その前に、自販機でお茶を買ってきてくれないか?僕が風見のお金も払うよ」
「承知しました」
「ああ、悪いな」
せっかく手を拭いたのに手のひらに小銭をのせられた。後でまた手を拭かないとな…。
そういえば温かいお茶と冷たいお茶、どちらが良いのだろう。
戻るのも面倒だから両方買って残った方を自分が飲めばいいか。
「(あの人のことだ。
味見した。などと言って俺より先に団子を食べてるに違いない)」
俺は冷たいのと温かいのを片手にひとつずつ持って急ぎ足で降谷さんのもとへ向かった。
「お待たせしました」
「遅かったな風見。
お茶は温かいのをくれないか」
お茶を渡せば、ごくごくと喉をならして飲んでいる。
降谷さんが飲んでいる今のうちに…そう思い団子の入ったタッパーを見たら、たくさんあった団子が一串に減っていた。
「美味しくてつい、ね…。
全部食べるのは悪いと思って、風見に一串残しておいたよ」
「これだけ…」
「ん?
いらないなら僕が食べようか」
「食べます!」
降谷さんが最後の団子に手を伸ばそうとしていたので慌てて手に取って食べた。
「どうだ?美味いだろう」
「ええ、美味しかったです」
正直、慌てて食べたから味がよく分からなかったが…。
串をゴミ箱に棄て、少しでもお腹をふくらませようと降谷さんから貰った冷たいお茶を飲んだ。
「(名字さんが俺を想って作ったおやつを食べて心があたたかくなるはずだったのに…。
相手は降谷さんだ。何言っても仕方ない)」
まあけど、食後のデザートに彼女をいただけるのは俺だけの特権だ。
早く仕事を終わらせて名字さんが待っている家へ帰ろう。
除菌用のウェットティッシュと空になったタッパーをカバンにしまって、気合いをいれるために頬をパチンと叩いた。
37/37ページ