風見パパになる番外編
名前
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降谷side
彼氏彼女の話になって名字は人生で一度も無いと答えた。
本音は嬉くてたまらない。
付き合えたら名字が僕色に染まるんだ。
だけど僕は最低の言葉を口にした。
付き合った経験ないのか。はっ、お子様だな━━と。
「はぁ…また言ってしまった」
あんなこと言ったが、実は一度も彼女ができたこと無い。
景光 の部屋に言って相談をすると、またかという顔をされた。
「ゼロ…その性格なんとかならないのか?名前がかわいそうだろ」
「なんとかなってたら、とっくに僕の彼女になってるよ」
「いや、その性格を何とかしてもゼロの彼女にならないだろ。
松田と名前はいつも一緒だからな」
名字と松田は一人用の部屋を二人で仲良く使ってる。
本当はそんな事許されないし、ましてや男と女。
だが名字は筆記も実技も満点。
教官全員を一斉に相手して秒で気絶させ、銃を扱ったら百発百中、一ミリも狂いもなく命中。文句のつけようが無い。
お風呂なんか特例で時間外に二人仲良く入っているのを誰もが知っている。
「教官達を気絶させて目が覚めたら"この無様な姿をネットに晒されたくなかったら私と陣平が四六時中一緒に居られる環境をつくれ"だぞ?
ゼロもまあよくそんな松田にゾッコンな彼女を好きになったな。初恋の女医さんとかけ離れてるぞ」
「しょうがないだろ。好きになったんだから」
「それと前から思ってたんだが、松田と名前が一緒に居たいなら、別に警察になる必要ないよな?
だったら同じ職場で働いて、同じ屋根の下に住めば良いのに」
景光は両親の死の為に…僕はエレーナ先生を探すため。
松田と名字は警視総監をブン殴るために警察目指してる、と言ってた。
景光が疑問に思ってる事を僕は知ってるが、勝手に言っていいのか分からないから本人に聞けばいいと言っておく。
「そういやゼロ、頬から血がでてる」
「名字に暴言吐いたら松田に殴られたんだ」
「ちょっと待ってろ」
景光は手慣れた手つきで救急箱を取り出して頬に絆創膏を張った。
「今から部屋に行って謝るか?俺も着いていくよ」
「ああ…」
松田と名字の部屋をノックして何も返事が無かったが、ドアノブ捻る。
扉を開けると、松田の膝の上に名字が座って抱きしめられてる姿が目に入った。
もしも名字が彼女だったら、僕の彼女に何してんだ…と怒鳴れるが今の僕にはそんな事言う資格など無いから、人前でいちゃつくなと名字の頭を叩いた。
「また名前を虐めに来たのか」
「松田違う、ゼロは謝りに来たんだ。
ゼロ、何やってんだよ。頭下げてごめんなさいしろ」
「こいつらがベタベタくっついてるのが悪い」
「ああ?
ここは俺と名前の部屋なんだから、くっついてたって構わねえだろ。
つーか、廊下だろうが風呂だろうが、どこでくっついてたってお前に迷惑かかんねえだろ」
「ここは教場だ。
もっと真面目な態度をしたらどうだ」
「んなこと言ったら、お前の警察になる理由は警察の権力使って女のストーカーする事だろ。何えらそうに語ってんだよ」
「っ…!
お前に何が分かる!」
「知らねえっつーの。
お前こそ俺と名前の何が分かるんだよ」
名字を部屋の隅にやって、握り拳をつくり構える松田。
そっちがやる気なら僕だってやってやる。
松田に一発いれてやろうと拳を振り下ろそうとしたら、景光に羽交い締めされて松田をやることは叶わなかった。
「はいはい、ゼロは落ちつこうな」
「離せ景光!」
「ごめんな二人とも。
ゼロは二人が仲良くて羨ましいだけなんだ」
「へえ…?」
松田がニヤリとすると、名字の額にキスした。
こいつ…僕の気持ち分かってやってる!
名字も嬉しそうに頬を染めるな!
「お前ら二人、本当何しに来たんだ?」
「さっきゼロが名前をバカにした態度をとった事を謝りに。
ごめんな名前。ゼロはさっきああ言ったが、彼女いない歴イコール年齢なんだ」
「景光っ!」
よけな情報を松田に言うな!
やっぱりというべきか、松田は声をだして笑ってた。名字なんか僕の事を指差して笑ってる。
「偉そうな事言ってたのに童貞かよ」
「うるさい!
僕は好きな女以外とはしないんだ!
松田だって童貞のくせに」
「はあ?誰が童貞だって?
俺と名前が夜中に何してるのか分かって言ってんのか」
もしかして松田と名字は身体の関係があったのか…!?
だとしたら名字が彼女になったら松田と穴兄弟に…と思ったら「寝る前におでこにキスしてくれるんだよ」と名字が嬉しそうに言った。
なんだ、おでこか。ならセーフだな。
お風呂も一緒に入ってるが、この様子だとナニをしてる訳じゃないな。
「しょうがないな。
名字が結婚できなかったら、僕がもらってやる」
「いや、降谷さんと結婚するぐらいなら陣平と一緒に失踪するわ」
「俺もお前に名前を取られるなら失踪するな。
どっかの静かな田舎でのんびり暮らすってなのも有りだな」
「だったら私、陣平とお米つくりたい!」
「名前と米づくりか…良いな」
「僕だって名字と米づくりしたい!」
「だったら私と陣平、萩と諸伏君、降谷さんとお米づくりしようか?
で、できたお米を未来の既婚者伊達班長に送るの」
静かな田舎で五人で米づくりしたら、毎日騒がしくて楽しそうだ。
例え僕の恋が実らなくても、名字と同じ屋根の下で暮らせるなら…。
『降谷さんおはよう。愛情たっぷりこもったお米が炊けたよ』
『おはよう名字。今日も可愛い笑顔で僕を起こしてくれてありがとう。
愛情たっぷりのお米も嬉しいが、名字の愛も欲しいな』
「なーんてな…」
「ゼロ?
顔がにやけてるぞ」
「降谷さん顔が気持ち悪い」
告白なんて数えきれないほどされているから、自分の顔が良い事くらい自覚してる。
顔が気持ち悪いって言ってくるのは名字だけだ。
告白された事無い奴が人の顔面偏差値決めるなと言えば、むっと頬を膨らませてそっぽを向いた。
「つーか告白された事あるからって何だよ。どうせ見た目で寄って来たバカ女しかいないだろ。
俺も告白なんてされた事ねえけど、名前とガキの頃から一緒にいるし、俺にとって大切な女だ。
それと、ぽっと出の奴が俺と名前の仲に入ろうなんざ無理なんだよ。大人しく諦めて寄って来る女と付き合ってろ」
「くっ…!
この…松田ぁぁぁ!!」
景光を振り払って松田に殴りかかる。
ほぼ同時に互いの顔を殴った。
松田の拳を避けると景光に当たるし、松田も僕の拳を避けると名字に当たる。だから拳を手の平で拳を受け止めるか殴られるのを覚悟で僕も殴るしかない。
やはり狭い室内でやり合うとケンカが得意な松田の方が有利だ。
だがあそこまでバカにされて黙っている訳にはいかない。
名字はこの状況を一切止めようとせず「ケンカ姿の陣平かっこいいよ!」なんてのんきに応援してる。
景光はゼロを煽るなと名字を叱っているが聞く耳を持たない。
「陣平かっこいい~!
私をいじめる降谷さんなんてボコボコにやっつけちゃって!」
「だから名前、ゼロを煽らないで松田を止めてくれ…」
「陣平がかっこいいのは事実だよ?」
「そうだな…うーん…。
じゃあ遊園地のチケット三枚あげるから松田と萩原と名前、幼なじみ三人で行きなよ。
今日のケンカはこれで終わり。それなら良いか?」
「良いよ。
陣平、もう止めよう?」
名字がそう言うと僕を殴りかかろうとした拳がぴたりと止まった。
僕から殴りかかったが、正直名字が止めてくれてほっとしている。
このまま続けていたら確実に僕がボコボコにやられていた。
なぜなら松田は名字に応援されるたび拳の威力とスピードが上がっていくからだ。これが愛の力ってやつなのか…と思ってしまった。僕だって名字が好きなのに情けないな。
「ね、諸伏君。チケットちょうだい。
明日外出届けだして行って来る」
「いや、チケットはまだ用意してないんだ。後でお金渡すよ」
「だったら皆で遊園地行こうよ。
陣平と萩と諸伏君と伊達班長…しょうがないから降谷さんも一緒に」
何がしょうがないからだ。とは思ったが、言ったらまたケンカになるから止めておこう。
「ねえ、陣平は一番初めに何のアトラクションに…ってああ!陣平のかっこいい顔に傷が!!」
「言われてみれば顔がヒリヒリするような…」
「大変!早く治るようにおまじないしないと!」
おまじないって痛いの痛いの飛んでいけってやつか?
と思ったら、松田の頬に唇を何度も押し当ててキスし始めた。
羨まし…っていやいや、違うだろ。普通血がでたら水でキレイに洗い流して消毒だろ。むしろキスすることで菌が…。
松田は僕の顔を見て羨ましいだろと言わんばかりの顔をしている。
……ああそうだよ、名字にキスされてる松田が羨ましいよ!
彼氏彼女の話になって名字は人生で一度も無いと答えた。
本音は嬉くてたまらない。
付き合えたら名字が僕色に染まるんだ。
だけど僕は最低の言葉を口にした。
付き合った経験ないのか。はっ、お子様だな━━と。
「はぁ…また言ってしまった」
あんなこと言ったが、実は一度も彼女ができたこと無い。
「ゼロ…その性格なんとかならないのか?名前がかわいそうだろ」
「なんとかなってたら、とっくに僕の彼女になってるよ」
「いや、その性格を何とかしてもゼロの彼女にならないだろ。
松田と名前はいつも一緒だからな」
名字と松田は一人用の部屋を二人で仲良く使ってる。
本当はそんな事許されないし、ましてや男と女。
だが名字は筆記も実技も満点。
教官全員を一斉に相手して秒で気絶させ、銃を扱ったら百発百中、一ミリも狂いもなく命中。文句のつけようが無い。
お風呂なんか特例で時間外に二人仲良く入っているのを誰もが知っている。
「教官達を気絶させて目が覚めたら"この無様な姿をネットに晒されたくなかったら私と陣平が四六時中一緒に居られる環境をつくれ"だぞ?
ゼロもまあよくそんな松田にゾッコンな彼女を好きになったな。初恋の女医さんとかけ離れてるぞ」
「しょうがないだろ。好きになったんだから」
「それと前から思ってたんだが、松田と名前が一緒に居たいなら、別に警察になる必要ないよな?
だったら同じ職場で働いて、同じ屋根の下に住めば良いのに」
景光は両親の死の為に…僕はエレーナ先生を探すため。
松田と名字は警視総監をブン殴るために警察目指してる、と言ってた。
景光が疑問に思ってる事を僕は知ってるが、勝手に言っていいのか分からないから本人に聞けばいいと言っておく。
「そういやゼロ、頬から血がでてる」
「名字に暴言吐いたら松田に殴られたんだ」
「ちょっと待ってろ」
景光は手慣れた手つきで救急箱を取り出して頬に絆創膏を張った。
「今から部屋に行って謝るか?俺も着いていくよ」
「ああ…」
松田と名字の部屋をノックして何も返事が無かったが、ドアノブ捻る。
扉を開けると、松田の膝の上に名字が座って抱きしめられてる姿が目に入った。
もしも名字が彼女だったら、僕の彼女に何してんだ…と怒鳴れるが今の僕にはそんな事言う資格など無いから、人前でいちゃつくなと名字の頭を叩いた。
「また名前を虐めに来たのか」
「松田違う、ゼロは謝りに来たんだ。
ゼロ、何やってんだよ。頭下げてごめんなさいしろ」
「こいつらがベタベタくっついてるのが悪い」
「ああ?
ここは俺と名前の部屋なんだから、くっついてたって構わねえだろ。
つーか、廊下だろうが風呂だろうが、どこでくっついてたってお前に迷惑かかんねえだろ」
「ここは教場だ。
もっと真面目な態度をしたらどうだ」
「んなこと言ったら、お前の警察になる理由は警察の権力使って女のストーカーする事だろ。何えらそうに語ってんだよ」
「っ…!
お前に何が分かる!」
「知らねえっつーの。
お前こそ俺と名前の何が分かるんだよ」
名字を部屋の隅にやって、握り拳をつくり構える松田。
そっちがやる気なら僕だってやってやる。
松田に一発いれてやろうと拳を振り下ろそうとしたら、景光に羽交い締めされて松田をやることは叶わなかった。
「はいはい、ゼロは落ちつこうな」
「離せ景光!」
「ごめんな二人とも。
ゼロは二人が仲良くて羨ましいだけなんだ」
「へえ…?」
松田がニヤリとすると、名字の額にキスした。
こいつ…僕の気持ち分かってやってる!
名字も嬉しそうに頬を染めるな!
「お前ら二人、本当何しに来たんだ?」
「さっきゼロが名前をバカにした態度をとった事を謝りに。
ごめんな名前。ゼロはさっきああ言ったが、彼女いない歴イコール年齢なんだ」
「景光っ!」
よけな情報を松田に言うな!
やっぱりというべきか、松田は声をだして笑ってた。名字なんか僕の事を指差して笑ってる。
「偉そうな事言ってたのに童貞かよ」
「うるさい!
僕は好きな女以外とはしないんだ!
松田だって童貞のくせに」
「はあ?誰が童貞だって?
俺と名前が夜中に何してるのか分かって言ってんのか」
もしかして松田と名字は身体の関係があったのか…!?
だとしたら名字が彼女になったら松田と穴兄弟に…と思ったら「寝る前におでこにキスしてくれるんだよ」と名字が嬉しそうに言った。
なんだ、おでこか。ならセーフだな。
お風呂も一緒に入ってるが、この様子だとナニをしてる訳じゃないな。
「しょうがないな。
名字が結婚できなかったら、僕がもらってやる」
「いや、降谷さんと結婚するぐらいなら陣平と一緒に失踪するわ」
「俺もお前に名前を取られるなら失踪するな。
どっかの静かな田舎でのんびり暮らすってなのも有りだな」
「だったら私、陣平とお米つくりたい!」
「名前と米づくりか…良いな」
「僕だって名字と米づくりしたい!」
「だったら私と陣平、萩と諸伏君、降谷さんとお米づくりしようか?
で、できたお米を未来の既婚者伊達班長に送るの」
静かな田舎で五人で米づくりしたら、毎日騒がしくて楽しそうだ。
例え僕の恋が実らなくても、名字と同じ屋根の下で暮らせるなら…。
『降谷さんおはよう。愛情たっぷりこもったお米が炊けたよ』
『おはよう名字。今日も可愛い笑顔で僕を起こしてくれてありがとう。
愛情たっぷりのお米も嬉しいが、名字の愛も欲しいな』
「なーんてな…」
「ゼロ?
顔がにやけてるぞ」
「降谷さん顔が気持ち悪い」
告白なんて数えきれないほどされているから、自分の顔が良い事くらい自覚してる。
顔が気持ち悪いって言ってくるのは名字だけだ。
告白された事無い奴が人の顔面偏差値決めるなと言えば、むっと頬を膨らませてそっぽを向いた。
「つーか告白された事あるからって何だよ。どうせ見た目で寄って来たバカ女しかいないだろ。
俺も告白なんてされた事ねえけど、名前とガキの頃から一緒にいるし、俺にとって大切な女だ。
それと、ぽっと出の奴が俺と名前の仲に入ろうなんざ無理なんだよ。大人しく諦めて寄って来る女と付き合ってろ」
「くっ…!
この…松田ぁぁぁ!!」
景光を振り払って松田に殴りかかる。
ほぼ同時に互いの顔を殴った。
松田の拳を避けると景光に当たるし、松田も僕の拳を避けると名字に当たる。だから拳を手の平で拳を受け止めるか殴られるのを覚悟で僕も殴るしかない。
やはり狭い室内でやり合うとケンカが得意な松田の方が有利だ。
だがあそこまでバカにされて黙っている訳にはいかない。
名字はこの状況を一切止めようとせず「ケンカ姿の陣平かっこいいよ!」なんてのんきに応援してる。
景光はゼロを煽るなと名字を叱っているが聞く耳を持たない。
「陣平かっこいい~!
私をいじめる降谷さんなんてボコボコにやっつけちゃって!」
「だから名前、ゼロを煽らないで松田を止めてくれ…」
「陣平がかっこいいのは事実だよ?」
「そうだな…うーん…。
じゃあ遊園地のチケット三枚あげるから松田と萩原と名前、幼なじみ三人で行きなよ。
今日のケンカはこれで終わり。それなら良いか?」
「良いよ。
陣平、もう止めよう?」
名字がそう言うと僕を殴りかかろうとした拳がぴたりと止まった。
僕から殴りかかったが、正直名字が止めてくれてほっとしている。
このまま続けていたら確実に僕がボコボコにやられていた。
なぜなら松田は名字に応援されるたび拳の威力とスピードが上がっていくからだ。これが愛の力ってやつなのか…と思ってしまった。僕だって名字が好きなのに情けないな。
「ね、諸伏君。チケットちょうだい。
明日外出届けだして行って来る」
「いや、チケットはまだ用意してないんだ。後でお金渡すよ」
「だったら皆で遊園地行こうよ。
陣平と萩と諸伏君と伊達班長…しょうがないから降谷さんも一緒に」
何がしょうがないからだ。とは思ったが、言ったらまたケンカになるから止めておこう。
「ねえ、陣平は一番初めに何のアトラクションに…ってああ!陣平のかっこいい顔に傷が!!」
「言われてみれば顔がヒリヒリするような…」
「大変!早く治るようにおまじないしないと!」
おまじないって痛いの痛いの飛んでいけってやつか?
と思ったら、松田の頬に唇を何度も押し当ててキスし始めた。
羨まし…っていやいや、違うだろ。普通血がでたら水でキレイに洗い流して消毒だろ。むしろキスすることで菌が…。
松田は僕の顔を見て羨ましいだろと言わんばかりの顔をしている。
……ああそうだよ、名字にキスされてる松田が羨ましいよ!