風見パパになる番外編
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コナンside
「じゃあななまえちゃん、また明日」
「まって」
学校の帰り道。
ポアロの前でなまえちゃんと別れようとしたら、背負っていたランドセルから青のリボンでラッピングされた袋を取り出して俺の手のひらにのせた。
透明の袋越しから中身を見ると、丸い物にパウダーがかかっている。手作りトリュフか?
「いつも、お世話、なってる。
コナンくん、お友達チョコ。きっと、コーヒー合う」
「ありがとななまえちゃん」
「ん…また、明日ね」
「ああ、また明日な」
スケボーに乗って帰るなまえちゃんの後ろ姿を見送ってから、手のひらにあるトリュフをどうするか見つめた。
「(コーヒーっていっても、蘭のいる前で飲めねえしな…)」
ポアロの店内を外から覗けば時間帯のせいか人が居なかった。
ポアロでコーヒー飲もうか。けど飲食物を持ち込んで食べたら怒られるか…?
訊いてみてダメだったらコーヒー飲み終わった後に自室で食べるか。
ランドセルにトリュフをしまってから扉を開ければカランとドアベルが鳴り、店内に入れば奥から安室さんが顔を出した。
「いらっしゃいコナン君」
「こんにちは安室さん。
コーヒーください」
「コーヒー?珍しいね」
「友達がコーヒーに合うってチョコを貰ったんだ。
ここで食べたらダメかな…?」
「毛利先生に日頃お世話になってるからね。特別に良いよ」
安室さんにお礼を言ってからカウンター席に座った。
ランドセルをおろして隣のイスに置いて待っていると、コーヒーの良い香りがしてきた。
「はい、ご注文のコーヒーです。おしぼりもどうぞ」
「ありがとう」
他にやることが無いのか、安室さんは俺の隣に座った。本人は気にしないでと言ってるから気にしないでおこう。
ランドセルからさっき貰ったトリュフを取り出してラッピングされた青色のリボンをほどく。
おしぼりで手を拭いてからトリュフを摘まんで口に運ぼうとしたら、隣からの視線が痛かった。
気にしないでと言われたが、すごく気になるし食べにくい。
「安室さん、その、視線が…」
「それはなまえちゃんからのプレゼントかな」
俺は友達としか言ってねーぞ。
何でピンポイントで当ててくるんだ。
なまえちゃんへの執着心ヤバ過ぎだろ。
安室さんにウソを言っても通用しないから俺はおとなしく肯定した。
まあさすがの安室さんでも俺が貰った食べ物をねだってくることは無いだろう。
安室さんからの視線は痛いが早くしないとコーヒーが冷めるからな。
さあ食べようと口を開いたら手首をガシッと捕まれて食べることは叶わなかった。
「僕の方がなまえちゃんの事を想ってるのに…。
どうしてコナン君がチョコを貰えて、僕がチョコを貰えないんだ」
「職業柄のせい、かな?
安室さんより美味しいチョコを作れなくて諦めた…とか」
公安警察は人から貰った食べ物を口にしないんじゃなかったのか。手作りなら尚更だろ。
「例え真っ黒になったナニカでも!
僕はなまえちゃんの手作りなら残さず食べるのに!!」
「分かった、分かったから」
なまえちゃんに電話をかけるから手を離して欲しい。
興奮した安室さんを落ち着かせれば、捕まれた手首をようやっと離してくれた。
ポケットからスマホを取り出して電話帳からなまえちゃんの名前を探し、画面をタッチする。
数コールしたらなまえちゃんとガヤガヤした声が聴こえた。
「なまえちゃん、今どこにいる?」
『スーパー』
「買い物中に悪いんだけどさ…。
安室さんに渡すチョコってあるか?」
『パパと安室さん、会うって聞いた。
パパ、安室さん、チョコ持ってる』
「分かった。ありがとな」
『ん、また明日』
「ああ、また明日」
スマホをポケットにしまって安室さんにその事を伝えれば、目を見開いてイスから立ち上がりエプロンの紐をほどこうとするから慌てて止めた。
「安室さんっ、まだ仕事中!」
「ここにいても夕方頃に女子高生達が手作りチョコを持ってきて渡しに来るだけだ。
一人一人断るの面倒だから僕はなまえちゃんの手作りチョコを貰っ……ん"んっ、国を守るために頑張ってこようかな」
「えっ、ちょっ…!」
「梓さん急用できたので早退します!」安室さんは奥に呼びかけ、エプロンをカウンター席に放り投げると出入口から急いで出て行った。
━━次の日。
ポアロに寄った俺は昨日の事を安室さんに訊いたら「なまえちゃんがコネコネしたトリュフをごっくんしちゃった」音符がつきそうなくらい上機嫌な安室さんに「良かったね」と苦笑いした。
「じゃあななまえちゃん、また明日」
「まって」
学校の帰り道。
ポアロの前でなまえちゃんと別れようとしたら、背負っていたランドセルから青のリボンでラッピングされた袋を取り出して俺の手のひらにのせた。
透明の袋越しから中身を見ると、丸い物にパウダーがかかっている。手作りトリュフか?
「いつも、お世話、なってる。
コナンくん、お友達チョコ。きっと、コーヒー合う」
「ありがとななまえちゃん」
「ん…また、明日ね」
「ああ、また明日な」
スケボーに乗って帰るなまえちゃんの後ろ姿を見送ってから、手のひらにあるトリュフをどうするか見つめた。
「(コーヒーっていっても、蘭のいる前で飲めねえしな…)」
ポアロの店内を外から覗けば時間帯のせいか人が居なかった。
ポアロでコーヒー飲もうか。けど飲食物を持ち込んで食べたら怒られるか…?
訊いてみてダメだったらコーヒー飲み終わった後に自室で食べるか。
ランドセルにトリュフをしまってから扉を開ければカランとドアベルが鳴り、店内に入れば奥から安室さんが顔を出した。
「いらっしゃいコナン君」
「こんにちは安室さん。
コーヒーください」
「コーヒー?珍しいね」
「友達がコーヒーに合うってチョコを貰ったんだ。
ここで食べたらダメかな…?」
「毛利先生に日頃お世話になってるからね。特別に良いよ」
安室さんにお礼を言ってからカウンター席に座った。
ランドセルをおろして隣のイスに置いて待っていると、コーヒーの良い香りがしてきた。
「はい、ご注文のコーヒーです。おしぼりもどうぞ」
「ありがとう」
他にやることが無いのか、安室さんは俺の隣に座った。本人は気にしないでと言ってるから気にしないでおこう。
ランドセルからさっき貰ったトリュフを取り出してラッピングされた青色のリボンをほどく。
おしぼりで手を拭いてからトリュフを摘まんで口に運ぼうとしたら、隣からの視線が痛かった。
気にしないでと言われたが、すごく気になるし食べにくい。
「安室さん、その、視線が…」
「それはなまえちゃんからのプレゼントかな」
俺は友達としか言ってねーぞ。
何でピンポイントで当ててくるんだ。
なまえちゃんへの執着心ヤバ過ぎだろ。
安室さんにウソを言っても通用しないから俺はおとなしく肯定した。
まあさすがの安室さんでも俺が貰った食べ物をねだってくることは無いだろう。
安室さんからの視線は痛いが早くしないとコーヒーが冷めるからな。
さあ食べようと口を開いたら手首をガシッと捕まれて食べることは叶わなかった。
「僕の方がなまえちゃんの事を想ってるのに…。
どうしてコナン君がチョコを貰えて、僕がチョコを貰えないんだ」
「職業柄のせい、かな?
安室さんより美味しいチョコを作れなくて諦めた…とか」
公安警察は人から貰った食べ物を口にしないんじゃなかったのか。手作りなら尚更だろ。
「例え真っ黒になったナニカでも!
僕はなまえちゃんの手作りなら残さず食べるのに!!」
「分かった、分かったから」
なまえちゃんに電話をかけるから手を離して欲しい。
興奮した安室さんを落ち着かせれば、捕まれた手首をようやっと離してくれた。
ポケットからスマホを取り出して電話帳からなまえちゃんの名前を探し、画面をタッチする。
数コールしたらなまえちゃんとガヤガヤした声が聴こえた。
「なまえちゃん、今どこにいる?」
『スーパー』
「買い物中に悪いんだけどさ…。
安室さんに渡すチョコってあるか?」
『パパと安室さん、会うって聞いた。
パパ、安室さん、チョコ持ってる』
「分かった。ありがとな」
『ん、また明日』
「ああ、また明日」
スマホをポケットにしまって安室さんにその事を伝えれば、目を見開いてイスから立ち上がりエプロンの紐をほどこうとするから慌てて止めた。
「安室さんっ、まだ仕事中!」
「ここにいても夕方頃に女子高生達が手作りチョコを持ってきて渡しに来るだけだ。
一人一人断るの面倒だから僕はなまえちゃんの手作りチョコを貰っ……ん"んっ、国を守るために頑張ってこようかな」
「えっ、ちょっ…!」
「梓さん急用できたので早退します!」安室さんは奥に呼びかけ、エプロンをカウンター席に放り投げると出入口から急いで出て行った。
━━次の日。
ポアロに寄った俺は昨日の事を安室さんに訊いたら「なまえちゃんがコネコネしたトリュフをごっくんしちゃった」音符がつきそうなくらい上機嫌な安室さんに「良かったね」と苦笑いした。