風見パパになる番外編
名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
~豆まき編風見side〜
「名字さん、ただいま帰りました」
「お帰り風見!」
靴を脱いで自室で着替えを済ませ、手洗いうがいと顔洗いをする。
もう一度自室に戻り、職場で降谷さんから貰った鬼のお面と豆を鞄から取り出して名字さんの元へ向かった。
「鬼のお面?」
「はい、降谷さんに貰いました。
豆まきしませんか?」
豆の入った袋を名字さんに持たせて俺は鬼のお面をつけた。
こんなに可愛いらしい名字さんに向かって豆を投げられないからだ。
例えあまり威力の無い豆とはいえ、名字さんが少しでも痛い思いをして欲しくない。
それに…名字さんに豆を投げられても小学一年生の威力だ。痛くないだろう。
「…名字さん?」
袋から豆を取り出した豆をぎゅっと握っているだけで投げる気配が無い。
豆を投げて良いですよ、と言えば大きくふりかぶった。
「鬼はそ……やっぱり投げれないよ!
だって豆当てたら風見が外に行っちゃうもんっ」
豆を放り投げで足にぎゅっと抱きつく名字さん。
お面を外しテーブルの上に置いて、中腰になって名字さんの頭を撫でれば上目遣いで俺を見つめた。
「(外に行っちゃうって…可愛いすぎる)」
「やっぱり投げなきゃダメ…?」
「そうですね…。
お面をつけないで一緒に豆まきしましょうか」
「うんっ!」
降谷さんには悪いが使うのはやめよう。
俺は二度と使用しない鬼のお面を押し入れの奥にしまって、名字さんと豆まきを楽しんだ。
~恵方巻編〜
「はい、今日はこれね」
名字さんがお皿とお椀、箸を持ってきてテーブルの上にコトンと置いた。
お皿の上には恵方巻、お椀の中には野菜と水餃子が入っている。
「恵方巻だけじゃ足りないと思って水餃子作ったけど…いらなかった?」
「もちろんどっちも食べます。
貴方の作った食べ物は全て要りますよ」
「風見にそう言われると嬉しいな。
自分の分も取ってくるね」
相変わらず名字さんの笑顔が可愛いすぎる。
台所から名字さんが帰って来て、持って来た恵方巻を見ると俺のより細かった。
そういえばおもちを食べてる時かなり苦戦していたな。あの時も可愛いかった。
「今年の方角はどちらでしたっけ?
一人暮らしの時は恵方巻を食べていなかったもので…」
「こっちだよ。
願い事しながら食べるの」
イスを斜めにして恵方巻を片手に座る名字さん。
俺もイスをずらしてから恵方巻を手に取った。
いただきますと言ってから、がぶりと噛む。
うん、今日も美味しい。本当は口にだして感想を言いたいが、喋ったら運が逃げる、だったよな。
「(願い事は…。
名字さんといつまでも一緒にいたい)」
降谷さんではなく、俺を選んで欲しい。
願うだけなら名字さんを困らすことは無いだろう。
黙々と食べて最後の一口を飲み込んで。
イスを元の位置に戻せば名字さんは小さい口で一生懸命食べていた。ちょうど半分くらい食べたところだ。
「名字さん」
「…?」
「恵方巻、美味しかったです。
太さも丁度よくて食べやすかったです。
自分の事は気にせず、貴方のペースで食べ進めてくださいね」
水餃子に手をつけず名字さんをじっと見ていると頬がほんのり赤くなってきた。
食べるのが苦しくなってきたのだろうか。自分はただ、頑張ってくださいとしか応援できない。
時間をかけて食べ終えた名字さんは慌てて冷蔵庫から水を取りだし、自分のコップに注いでイッキ飲みをしていた。
喉が詰まりかけたのだろうか。
大丈夫ですかと心配したら、大きく首を横に振った。
「大丈夫じゃないよ。
だって風見がずっと私を見てるんだもん」
「名字さん…」
「風見からのキス…欲しくなっちゃう」
そんなに可愛いこと言われたら、するしかないでしょう。
こっちに来るよう手招きすれば近くに寄って来たので、俺と正面向きになるように膝の上に乗せる。
おでこと頬に一回ずつ口づけすれば、物欲しそうに瞳がとろとろになった。
「ん…もっと欲しい」
「おねだり上手な良い子に、たくさんあげますね」
名字さんの顔に、もういいよと言われるまでたくさん口づけをして。
名字さんをイスに座らせて水餃子を食べようとしたら冷たくなっていた。
時計を見ると恵方巻を食べ始めた時間から四十分も経っている。
「水餃子、冷たくなっちゃいましたね」
「ん…あたため、なおしてくる…」
「それくらい自分がやります。
名字さんはそこで座って待ってください」
「けど…。
かざみ、おしごと、つかれてる…」
名字さんは立ち上がろうとしたが力がうまく入らず、ぐらりと横に倒れる。
こうなることを予想していた俺は、しっかり受け止めて再びイスに座らせた。
「自分が、と言ったでしょう?
口づけを長い時間したから、身体に力が入らなくなっているんですよ」
「…ん」
まあ名字さんに止められないからってつい調子に乗って、何十分も口づけをした俺も悪いが…。
水餃子を一旦鍋に戻して温めなおし、食べやすいようにフォークも一緒に持って行く。
名字さんがありがとうと笑顔で言うもんだから、つい頬に口づけをしてしまった。
「ね、かざみ。
また、してくれる…?」
「名字さんが欲してるように、自分も貴方を欲してますから…。
続きはお風呂でしましょうか」
この後。
口づけだけでは歯止めがきかず。
お風呂と就寝前に可愛いがったら、名字さんはたくさん鳴いて疲れたように眠ってしまった。
「名字さん、ただいま帰りました」
「お帰り風見!」
靴を脱いで自室で着替えを済ませ、手洗いうがいと顔洗いをする。
もう一度自室に戻り、職場で降谷さんから貰った鬼のお面と豆を鞄から取り出して名字さんの元へ向かった。
「鬼のお面?」
「はい、降谷さんに貰いました。
豆まきしませんか?」
豆の入った袋を名字さんに持たせて俺は鬼のお面をつけた。
こんなに可愛いらしい名字さんに向かって豆を投げられないからだ。
例えあまり威力の無い豆とはいえ、名字さんが少しでも痛い思いをして欲しくない。
それに…名字さんに豆を投げられても小学一年生の威力だ。痛くないだろう。
「…名字さん?」
袋から豆を取り出した豆をぎゅっと握っているだけで投げる気配が無い。
豆を投げて良いですよ、と言えば大きくふりかぶった。
「鬼はそ……やっぱり投げれないよ!
だって豆当てたら風見が外に行っちゃうもんっ」
豆を放り投げで足にぎゅっと抱きつく名字さん。
お面を外しテーブルの上に置いて、中腰になって名字さんの頭を撫でれば上目遣いで俺を見つめた。
「(外に行っちゃうって…可愛いすぎる)」
「やっぱり投げなきゃダメ…?」
「そうですね…。
お面をつけないで一緒に豆まきしましょうか」
「うんっ!」
降谷さんには悪いが使うのはやめよう。
俺は二度と使用しない鬼のお面を押し入れの奥にしまって、名字さんと豆まきを楽しんだ。
~恵方巻編〜
「はい、今日はこれね」
名字さんがお皿とお椀、箸を持ってきてテーブルの上にコトンと置いた。
お皿の上には恵方巻、お椀の中には野菜と水餃子が入っている。
「恵方巻だけじゃ足りないと思って水餃子作ったけど…いらなかった?」
「もちろんどっちも食べます。
貴方の作った食べ物は全て要りますよ」
「風見にそう言われると嬉しいな。
自分の分も取ってくるね」
相変わらず名字さんの笑顔が可愛いすぎる。
台所から名字さんが帰って来て、持って来た恵方巻を見ると俺のより細かった。
そういえばおもちを食べてる時かなり苦戦していたな。あの時も可愛いかった。
「今年の方角はどちらでしたっけ?
一人暮らしの時は恵方巻を食べていなかったもので…」
「こっちだよ。
願い事しながら食べるの」
イスを斜めにして恵方巻を片手に座る名字さん。
俺もイスをずらしてから恵方巻を手に取った。
いただきますと言ってから、がぶりと噛む。
うん、今日も美味しい。本当は口にだして感想を言いたいが、喋ったら運が逃げる、だったよな。
「(願い事は…。
名字さんといつまでも一緒にいたい)」
降谷さんではなく、俺を選んで欲しい。
願うだけなら名字さんを困らすことは無いだろう。
黙々と食べて最後の一口を飲み込んで。
イスを元の位置に戻せば名字さんは小さい口で一生懸命食べていた。ちょうど半分くらい食べたところだ。
「名字さん」
「…?」
「恵方巻、美味しかったです。
太さも丁度よくて食べやすかったです。
自分の事は気にせず、貴方のペースで食べ進めてくださいね」
水餃子に手をつけず名字さんをじっと見ていると頬がほんのり赤くなってきた。
食べるのが苦しくなってきたのだろうか。自分はただ、頑張ってくださいとしか応援できない。
時間をかけて食べ終えた名字さんは慌てて冷蔵庫から水を取りだし、自分のコップに注いでイッキ飲みをしていた。
喉が詰まりかけたのだろうか。
大丈夫ですかと心配したら、大きく首を横に振った。
「大丈夫じゃないよ。
だって風見がずっと私を見てるんだもん」
「名字さん…」
「風見からのキス…欲しくなっちゃう」
そんなに可愛いこと言われたら、するしかないでしょう。
こっちに来るよう手招きすれば近くに寄って来たので、俺と正面向きになるように膝の上に乗せる。
おでこと頬に一回ずつ口づけすれば、物欲しそうに瞳がとろとろになった。
「ん…もっと欲しい」
「おねだり上手な良い子に、たくさんあげますね」
名字さんの顔に、もういいよと言われるまでたくさん口づけをして。
名字さんをイスに座らせて水餃子を食べようとしたら冷たくなっていた。
時計を見ると恵方巻を食べ始めた時間から四十分も経っている。
「水餃子、冷たくなっちゃいましたね」
「ん…あたため、なおしてくる…」
「それくらい自分がやります。
名字さんはそこで座って待ってください」
「けど…。
かざみ、おしごと、つかれてる…」
名字さんは立ち上がろうとしたが力がうまく入らず、ぐらりと横に倒れる。
こうなることを予想していた俺は、しっかり受け止めて再びイスに座らせた。
「自分が、と言ったでしょう?
口づけを長い時間したから、身体に力が入らなくなっているんですよ」
「…ん」
まあ名字さんに止められないからってつい調子に乗って、何十分も口づけをした俺も悪いが…。
水餃子を一旦鍋に戻して温めなおし、食べやすいようにフォークも一緒に持って行く。
名字さんがありがとうと笑顔で言うもんだから、つい頬に口づけをしてしまった。
「ね、かざみ。
また、してくれる…?」
「名字さんが欲してるように、自分も貴方を欲してますから…。
続きはお風呂でしましょうか」
この後。
口づけだけでは歯止めがきかず。
お風呂と就寝前に可愛いがったら、名字さんはたくさん鳴いて疲れたように眠ってしまった。