風見パパになる番外編
名前
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風見side
「ねぇねぇ、かざみー」
「はい?」
「ぎゅーっ」
公安警察、黒ずくめの組織のダブルフェイス。彼女の名は名字名前さん。
同じくダブルフェイスをしている降谷さんの同期であり想い人だ。
そんな彼女に自分は背後から抱きつかれている。
名字さんのこの行動は今日から始まった事では無い。
徹夜続きになると、こうやって抱きついてくるのが当たり前だ。
いつもは高圧的な態度だが、三徹過ぎると砕けた口調で甘えてくるのが自分にとって極上の癒しである。
「今ね、風見で充電してるの。
ああ、癒される…」
この場面を目撃した降谷さんが頭を叩く光景が目に浮かぶ。名字さんに痛い思いはして欲しくない。
名残惜しいが見つかる前に離れてもらわないとな。
「降谷さんに叩かれますよ」
「今日は組織の方だから居ないよ。
それにしてもさあ、風見って身長と顔のわりにスリムだよねぇ」
「体型のことですか?」
「うん。
なんか私より力弱そうだね。なーんて」
冗談と解っているが、名字
さんに言われると少しへこむ。
言われっぱなしは嫌だから自分だって力があることをアピールしよう。
降谷さんは今この場に居ないんだ。自分から名字さんに触れても大丈夫だろう。
「名字さん、少しの間離れてもらえますか?」
「うん?」
一旦離れてもらい、正面向きになった自分は#名字さんの腰に腕を回して抱き上げた。もちろんこんなことをしたのは初めてだ。
自分が想像していた以上に女性という生き物は軽かった。
これならずっと抱えていられる気がする。
「ほら、こうやって貴方を抱き上げられるくらい力ありますよ」
「…かざみ」
「はい?」
「なんかね、自分から触れるより、風見から触れられた方が、嬉しいの。
ね、またこうやって触れてくれる…?」
降谷さんの気持ちは解ってるが、頬を少し赤らめて可愛い顔でお願いされたら断れない。
降谷さんが居ないときぐらい触れても良いんじゃないか?
どうせばれる事は無いんだ。首を縦に振れば━━
「名字さん?」
顔色がいっきに真っ青になった。どうしたんだ?
「かざみ、うしろ」と呟いたので名字さんを抱き上げたまま振り向けば、そこにはいるはずの無い人物が立っていた。
「ふ、降谷さん!?」
「組織の方が早く終わってね。
こっちに顔でもだそうと来てみたら…風見、なにやってんだ」
「えっと、これは…」
「早く名字から離れろ」
「っ、承知しました!」
名字さんを下ろせば、降谷さんは笑顔で見下ろしている。
名字さんは走り出そうとしたが腕を捕まれて。
必死に振りほどこうとしているが、それは無駄な抵抗に終わった。
「なんで逃げようとしているんだ?
風見じゃなくて僕と触れ合おうか」
「い、いやだ…」
「うん?
今日はもう家に帰って、いやってほど僕と抱きつきたいって?」
「やだやだやだぁ!」
「よしよし、僕のセーフハウスに行こうな」
「風見、後は頼むよ」そう言って嫌がる名字さんの首根っこを掴み、ずるずると引きずりながら愛車を停めた場所へ向かった。
自分には降谷さんを止める事はできません。申し訳ございません名字さん。心の中で合掌して二人を見送った。
「ねぇねぇ、かざみー」
「はい?」
「ぎゅーっ」
公安警察、黒ずくめの組織のダブルフェイス。彼女の名は名字名前さん。
同じくダブルフェイスをしている降谷さんの同期であり想い人だ。
そんな彼女に自分は背後から抱きつかれている。
名字さんのこの行動は今日から始まった事では無い。
徹夜続きになると、こうやって抱きついてくるのが当たり前だ。
いつもは高圧的な態度だが、三徹過ぎると砕けた口調で甘えてくるのが自分にとって極上の癒しである。
「今ね、風見で充電してるの。
ああ、癒される…」
この場面を目撃した降谷さんが頭を叩く光景が目に浮かぶ。名字さんに痛い思いはして欲しくない。
名残惜しいが見つかる前に離れてもらわないとな。
「降谷さんに叩かれますよ」
「今日は組織の方だから居ないよ。
それにしてもさあ、風見って身長と顔のわりにスリムだよねぇ」
「体型のことですか?」
「うん。
なんか私より力弱そうだね。なーんて」
冗談と解っているが、名字
さんに言われると少しへこむ。
言われっぱなしは嫌だから自分だって力があることをアピールしよう。
降谷さんは今この場に居ないんだ。自分から名字さんに触れても大丈夫だろう。
「名字さん、少しの間離れてもらえますか?」
「うん?」
一旦離れてもらい、正面向きになった自分は#名字さんの腰に腕を回して抱き上げた。もちろんこんなことをしたのは初めてだ。
自分が想像していた以上に女性という生き物は軽かった。
これならずっと抱えていられる気がする。
「ほら、こうやって貴方を抱き上げられるくらい力ありますよ」
「…かざみ」
「はい?」
「なんかね、自分から触れるより、風見から触れられた方が、嬉しいの。
ね、またこうやって触れてくれる…?」
降谷さんの気持ちは解ってるが、頬を少し赤らめて可愛い顔でお願いされたら断れない。
降谷さんが居ないときぐらい触れても良いんじゃないか?
どうせばれる事は無いんだ。首を縦に振れば━━
「名字さん?」
顔色がいっきに真っ青になった。どうしたんだ?
「かざみ、うしろ」と呟いたので名字さんを抱き上げたまま振り向けば、そこにはいるはずの無い人物が立っていた。
「ふ、降谷さん!?」
「組織の方が早く終わってね。
こっちに顔でもだそうと来てみたら…風見、なにやってんだ」
「えっと、これは…」
「早く名字から離れろ」
「っ、承知しました!」
名字さんを下ろせば、降谷さんは笑顔で見下ろしている。
名字さんは走り出そうとしたが腕を捕まれて。
必死に振りほどこうとしているが、それは無駄な抵抗に終わった。
「なんで逃げようとしているんだ?
風見じゃなくて僕と触れ合おうか」
「い、いやだ…」
「うん?
今日はもう家に帰って、いやってほど僕と抱きつきたいって?」
「やだやだやだぁ!」
「よしよし、僕のセーフハウスに行こうな」
「風見、後は頼むよ」そう言って嫌がる名字さんの首根っこを掴み、ずるずると引きずりながら愛車を停めた場所へ向かった。
自分には降谷さんを止める事はできません。申し訳ございません名字さん。心の中で合掌して二人を見送った。