風見パパになる番外編
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※もしも安室さんがハロを飼っていて風見さんのお家にあずけるお話です
風見パパ本編と無関係です
風見side
「名字さん、ただいま帰りました」
「おかえり風見」
名字さんが玄関まで迎えに来てくれたら、名字さんの後を追いかけるかのように降谷さんから預かった白いワンちゃんもこちらへやって来た。
「この子が安室さんの…」
よろしくワンちゃん」
「ウーッ…」
手を差し出したら威嚇された。
まあ吠えられないだけマシか。
初日だから警戒されても仕方ない…。自室に行って着替えようと名字さんとワンちゃんの横を通ったら、ワンちゃんが名字さんの足元にすり寄った。
「もう、キミは甘えん坊だなぁ」
「アン!」
俺との扱いの差が酷すぎる。
犬に慣れるべく警察犬に触れて練習してきたのに…。
食事中と食器を洗っている時もワンちゃんはべったりくっついて離れようとしない。それを嫌がらずに嬉しそうな顔をする名字さん。
もう一度俺がワンちゃんに近寄ればやっぱり威嚇された。
「風見がイヤなんだよね?」
「クゥン…」
「だって、風見」
もしかして降谷さんが俺になつかないように
『いいか?
長身の、メガネを掛けた男に気を許すなよ?』
『アンッ!』
ってワンちゃんにしつけたんじゃないかと疑う。
名字さんもワンちゃんに構ってばっかりで俺の方を見向きもしない。
「ねえ、そろそろお風呂入ろ?」
「そうですね」
「キミに安室さんから預かった骨ガム渡すね。
良い子で待ってるんだよ?」
「アンッ!」
ようやっと二人だけの時間…!
ワンちゃんには悪いがいつもより少し長めに入っていよう。
服と下着を脱いでお風呂場に入って、いつものように互いの髪の毛を洗いあう。
シャワーで泡を流せば、今度は身体を洗う時間だ。
「あ、今日は自分で洗うね」
「えっ?」
「だって風見に洗われると時間かかるし。
犬と遊びたいからお風呂早めに出たいの」
「ま、またワンちゃんですか…」
少しは自分に構ってくれたって良いじゃないですか。なんて言えない。
嫉妬してる相手は犬だぞ?絶対笑われる。
そう思ってる間に名字さんは自分の身体をごしごしと洗い始めた。
ああ、そんなに強く擦ったら身体に傷が…!
「なに?じっと見て」
「その、乱暴に洗うのは皮膚に良くないかと…」
「皮が剥けるまで強く擦ってないでしょ。
喋るヒマあったら自分の身体洗って」
「は、はい」
「それと、今日の風見なんか獣臭い。
どこで何やってたか訊かないけど、それじゃあ犬が寄りつかないよ」
自分では気づかなかったがそんなに臭いのか。
臭う原因は警察犬に触れてきたからだろう。
お風呂から上がったら俺になついてくれるだろうか…。
シャワーで泡を流し、名字さんを抱きしめて浴槽に浸かる。
四分後ぐらいに、もう出たいと言い出したので仕方なく出ることにした。
下着とパジャマを着てリビングに行けば、待ってましたと言わんばかりにワンちゃんは尻尾を振っている。
「あのね、キミに頼みたいことがあるんだ。
風見と仲良くしてくれるかな?」
ワンちゃんの目線に合わせてしゃがんだ名字さんは「風見、あごの下を撫でて」そう言って手招きをする。
名字さんの隣にしゃがみ、言われた通り優しくあごの下を撫でた。
「アン!」
「おおっ…!」
「よかったね」
「はい!
名字さんのおかげです」
ようやっとワンちゃんが自分に笑顔を向けてくれた…!
さっきまで降谷さんが俺になつかないようにしつけたとか思ってすみません。と心の中で謝罪する。
ワンちゃんが俺になついてくれたと思うと、さっきより可愛く見える。
しばらく二人と一匹で遊んでいると名字さんがいきなり立ち上がって洗面所に向かった。
歯ブラシを手に取り、歯みがき粉をつけて口の中をシャカシャカ音をたてて磨いている。
「あれ、お風呂上がりのアイスは食べないんですか?」
「ん…」
食べないなんて珍しいな。
名字さんが食べないなら自分も歯を磨こう。
一足先に歯みがきを終えた名字さんは足元にいるワンちゃんを抱き上げてどこかに向かおうとしている。
俺は慌てて口をすすぎ名字さんの名字を呼んだ。
「ちょっ…待ってください」
「ん?
もう眠いから寝たいの。
ああ言い忘れてたね。おやすみ風見」
「えっ」
「えっ?」
何でもう寝ようとしているんですか。
今日一度も口づけしてないの分かってます?
首を傾けて俺を見つめているその姿が可愛い。だけどワンちゃんを抱いているから口づけが叶わない。
「……おやすみなさい名字さん」
「ん、おやすみ」
自分の頬に口づけして欲しい、なんて言えず…。
ワンちゃんを抱えて嬉しそうな表情をする名字さんの背中を見送った。
━━それから
数日間名字さんとすることはできず…。
ようやっとできたのは降谷さんにワンちゃんを返してからだった。
風見パパ本編と無関係です
風見side
「名字さん、ただいま帰りました」
「おかえり風見」
名字さんが玄関まで迎えに来てくれたら、名字さんの後を追いかけるかのように降谷さんから預かった白いワンちゃんもこちらへやって来た。
「この子が安室さんの…」
よろしくワンちゃん」
「ウーッ…」
手を差し出したら威嚇された。
まあ吠えられないだけマシか。
初日だから警戒されても仕方ない…。自室に行って着替えようと名字さんとワンちゃんの横を通ったら、ワンちゃんが名字さんの足元にすり寄った。
「もう、キミは甘えん坊だなぁ」
「アン!」
俺との扱いの差が酷すぎる。
犬に慣れるべく警察犬に触れて練習してきたのに…。
食事中と食器を洗っている時もワンちゃんはべったりくっついて離れようとしない。それを嫌がらずに嬉しそうな顔をする名字さん。
もう一度俺がワンちゃんに近寄ればやっぱり威嚇された。
「風見がイヤなんだよね?」
「クゥン…」
「だって、風見」
もしかして降谷さんが俺になつかないように
『いいか?
長身の、メガネを掛けた男に気を許すなよ?』
『アンッ!』
ってワンちゃんにしつけたんじゃないかと疑う。
名字さんもワンちゃんに構ってばっかりで俺の方を見向きもしない。
「ねえ、そろそろお風呂入ろ?」
「そうですね」
「キミに安室さんから預かった骨ガム渡すね。
良い子で待ってるんだよ?」
「アンッ!」
ようやっと二人だけの時間…!
ワンちゃんには悪いがいつもより少し長めに入っていよう。
服と下着を脱いでお風呂場に入って、いつものように互いの髪の毛を洗いあう。
シャワーで泡を流せば、今度は身体を洗う時間だ。
「あ、今日は自分で洗うね」
「えっ?」
「だって風見に洗われると時間かかるし。
犬と遊びたいからお風呂早めに出たいの」
「ま、またワンちゃんですか…」
少しは自分に構ってくれたって良いじゃないですか。なんて言えない。
嫉妬してる相手は犬だぞ?絶対笑われる。
そう思ってる間に名字さんは自分の身体をごしごしと洗い始めた。
ああ、そんなに強く擦ったら身体に傷が…!
「なに?じっと見て」
「その、乱暴に洗うのは皮膚に良くないかと…」
「皮が剥けるまで強く擦ってないでしょ。
喋るヒマあったら自分の身体洗って」
「は、はい」
「それと、今日の風見なんか獣臭い。
どこで何やってたか訊かないけど、それじゃあ犬が寄りつかないよ」
自分では気づかなかったがそんなに臭いのか。
臭う原因は警察犬に触れてきたからだろう。
お風呂から上がったら俺になついてくれるだろうか…。
シャワーで泡を流し、名字さんを抱きしめて浴槽に浸かる。
四分後ぐらいに、もう出たいと言い出したので仕方なく出ることにした。
下着とパジャマを着てリビングに行けば、待ってましたと言わんばかりにワンちゃんは尻尾を振っている。
「あのね、キミに頼みたいことがあるんだ。
風見と仲良くしてくれるかな?」
ワンちゃんの目線に合わせてしゃがんだ名字さんは「風見、あごの下を撫でて」そう言って手招きをする。
名字さんの隣にしゃがみ、言われた通り優しくあごの下を撫でた。
「アン!」
「おおっ…!」
「よかったね」
「はい!
名字さんのおかげです」
ようやっとワンちゃんが自分に笑顔を向けてくれた…!
さっきまで降谷さんが俺になつかないようにしつけたとか思ってすみません。と心の中で謝罪する。
ワンちゃんが俺になついてくれたと思うと、さっきより可愛く見える。
しばらく二人と一匹で遊んでいると名字さんがいきなり立ち上がって洗面所に向かった。
歯ブラシを手に取り、歯みがき粉をつけて口の中をシャカシャカ音をたてて磨いている。
「あれ、お風呂上がりのアイスは食べないんですか?」
「ん…」
食べないなんて珍しいな。
名字さんが食べないなら自分も歯を磨こう。
一足先に歯みがきを終えた名字さんは足元にいるワンちゃんを抱き上げてどこかに向かおうとしている。
俺は慌てて口をすすぎ名字さんの名字を呼んだ。
「ちょっ…待ってください」
「ん?
もう眠いから寝たいの。
ああ言い忘れてたね。おやすみ風見」
「えっ」
「えっ?」
何でもう寝ようとしているんですか。
今日一度も口づけしてないの分かってます?
首を傾けて俺を見つめているその姿が可愛い。だけどワンちゃんを抱いているから口づけが叶わない。
「……おやすみなさい名字さん」
「ん、おやすみ」
自分の頬に口づけして欲しい、なんて言えず…。
ワンちゃんを抱えて嬉しそうな表情をする名字さんの背中を見送った。
━━それから
数日間名字さんとすることはできず…。
ようやっとできたのは降谷さんにワンちゃんを返してからだった。