風見パパになる番外編
名前
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風見side
「名字さん、そろそろ寝ますか?」
「やだ…おきてる…」
夕飯に名字さんが作ったそばを食べてお風呂に入り、ドライヤーで髪の毛を乾かしてあげて、ココアを飲ませて歯みがきをした。
後は俺が名字さんを膝の上に乗せて、名字さんが眠くなったら一緒に布団の中に入って寝るだけだが…。
今日は大みそか。
名字さんは何が何でも起きてたいらしい。
「かざみ、かいわ。
ずっとおきて、られる…」
「眠たいなら寝ましょう。
もう限界でしょう?」
「ねない、よ…」
声が途切れ途切れ。
頭もこっくりこっくりと前後に揺れて今にも寝そうだ。
元の姿の時は三日も寝ないで平気で仕事をしていたが、やはり子供の姿だと睡魔には勝てないのだろう。
「自分も布団に入って一緒に寝ますから」
「…やだ」
日付が変わるまであと二十分。
頭が船を漕いでいるこの状況で起きていられる訳がない。
まあ俺が名字さんの頬にたくさん口付けをすれば少しは目が覚めるだろうが…。
俺としては、夜更かしは身体が辛いだろうから寝てもらいたい。
「大みそかだからといって、無理に起きてる必要は無いんですよ」
「…だって、ね。
……まして………とう、って、いいた…」
きゅっと握られた手は弱々しい。
優しく握り返せば、さっきまでゆっくりと瞬きしていた目が完全に開かなくなった。
顔もうつむいたままで起き上がる気配がまるでない。
「(眠ってる…)」
夢の中に入った名字さんを起こさないように抱き上げて、布団にもぐってからメガネを外し自室の電気を消す。
「(年越しまであと十五分か)」
きっと名字さんは零時ピッタリに、明けましておめでとうって言いたかったのだろう。
正直言うと起きようと思えば起きていられるが名字さんが寝たから俺も寝よう。
だが年越す前に、眠っている名字さんの頬に今年最後の口付けを…。
「んぅ…かざ、み……」
小さな声で俺の名字を呼ぶから起きてしまったのかとドキッとしたが、確認したら瞳は閉じられている。どうやら寝言らしい。
「(夢の中に俺がでてくるほど…名字さんは俺を好いているのか)」
本当に、名字さんは俺を喜ばせる天才だ。
優しくゆっくりと頭を撫でて、起こさないように彼女を腕の中に収めた。
「名前さん…」
来年も再来年も
ずっと貴女の隣にいられますように
「名字さん、そろそろ寝ますか?」
「やだ…おきてる…」
夕飯に名字さんが作ったそばを食べてお風呂に入り、ドライヤーで髪の毛を乾かしてあげて、ココアを飲ませて歯みがきをした。
後は俺が名字さんを膝の上に乗せて、名字さんが眠くなったら一緒に布団の中に入って寝るだけだが…。
今日は大みそか。
名字さんは何が何でも起きてたいらしい。
「かざみ、かいわ。
ずっとおきて、られる…」
「眠たいなら寝ましょう。
もう限界でしょう?」
「ねない、よ…」
声が途切れ途切れ。
頭もこっくりこっくりと前後に揺れて今にも寝そうだ。
元の姿の時は三日も寝ないで平気で仕事をしていたが、やはり子供の姿だと睡魔には勝てないのだろう。
「自分も布団に入って一緒に寝ますから」
「…やだ」
日付が変わるまであと二十分。
頭が船を漕いでいるこの状況で起きていられる訳がない。
まあ俺が名字さんの頬にたくさん口付けをすれば少しは目が覚めるだろうが…。
俺としては、夜更かしは身体が辛いだろうから寝てもらいたい。
「大みそかだからといって、無理に起きてる必要は無いんですよ」
「…だって、ね。
……まして………とう、って、いいた…」
きゅっと握られた手は弱々しい。
優しく握り返せば、さっきまでゆっくりと瞬きしていた目が完全に開かなくなった。
顔もうつむいたままで起き上がる気配がまるでない。
「(眠ってる…)」
夢の中に入った名字さんを起こさないように抱き上げて、布団にもぐってからメガネを外し自室の電気を消す。
「(年越しまであと十五分か)」
きっと名字さんは零時ピッタリに、明けましておめでとうって言いたかったのだろう。
正直言うと起きようと思えば起きていられるが名字さんが寝たから俺も寝よう。
だが年越す前に、眠っている名字さんの頬に今年最後の口付けを…。
「んぅ…かざ、み……」
小さな声で俺の名字を呼ぶから起きてしまったのかとドキッとしたが、確認したら瞳は閉じられている。どうやら寝言らしい。
「(夢の中に俺がでてくるほど…名字さんは俺を好いているのか)」
本当に、名字さんは俺を喜ばせる天才だ。
優しくゆっくりと頭を撫でて、起こさないように彼女を腕の中に収めた。
「名前さん…」
来年も再来年も
ずっと貴女の隣にいられますように