風見パパになる番外編
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幼児化して風見の家に住み着き、季節は冬。
もともとここはセーフハウスであり、初めて来たときは物が少なかったが、今では調理器具、食器、冷蔵庫、テレビ、ソファ、エアコン…すっかり一般家庭の部屋みたいだ。
「くしゅん!
…かざみ、てっしゅ」
「ティッシュが欲しいんですね。
はい、ちーんしてください」
いつものように鼻にティッシュを当てられたので、チーンと鼻水をだした。
使ったティッシュをゴミ箱に捨てて、新しいティッシュをもう一枚取り出してキレイに拭き取ってくれた風見にお礼を言うと、頭を撫でられる。
完全に子供扱いだが私は嫌じゃないし、もう慣れっこだ。
「寒いですか?
暖房もっと上げましょうか。
それともコタツを買いに行きましょうか」
「コタツ…」
コタツといえば、温まりながらみかんを食べる…。想像しただけで最高だ。
だけど一度入ったら出てこれなくなるというデメリットがある。だってコタツから出たら寒いし。
買うにしてもお金がかかるしなあ…。
「コタツ…嫌いですか?」
「うーん」
それにコタツだと私の正面に風見が座るだろうから、確実に風見との距離ができる。
私がコタツ越しから手足をいくら伸ばしても風見に触れられない。
それが冬を越すまでずっと…そう考えると嫌だな。
「いらない、買わなくて良いよ」
「そうですか…」
「コタツより私はこっちが良いな」
ソファに座っている風見の膝の上に乗れば、落っこちないように腕を回してぎゅっと抱き締めてくれた。
こうしてると風見のぬくもりが伝わってきて、身体がぽかぽかとあたたまってくる。
うん、やっぱりコタツはいらないな。
「名字さん」
「なに?」
「コタツ、いらないですね」
「でしょ?」