風見パパになる番外編
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風見side
玉子サンドを作る時、包丁で食パンの耳を切る。
食パンの耳を焼いてパンの耳ラスクを作った。
名字さんは「良かったら食べてね」と笑顔で渡されたので、俺はありがたく受け取った。
デスクワークで目が疲れてきたな…
少し休憩しようと思い、カバンから名字さんから貰ったラスクを取り出す。
除菌用のウエットティッシュで手を拭いて、ラスクを手にとり、口元へ運ぶ。
「うまいな…」
誰に感想を言う訳でもなく、ぽろっと言葉がこぼれた。
砂糖がまぶしてあるが程よい量で、俺好みだ。
名字さんが作る料理はいつも俺の口に合って、不味いと思った事が一度もない。
むしろ高級料理店よりも俺は美味いと思う。
名字さんが俺の口に合わせて作っているのか、それとも名字さんの愛情がつまっているのか…きっと両方だろうな。
「っ!?」
半分食べ終わった時、背筋がぞくっとした。
ラスクをデスクに出しっぱなしはマズイ。俺のラスクがあの人に食べられる…!
引き出しに急いで仕舞うと、あの人がやって来て俺の横に立った。
「風見」
「降谷さん…」
降谷さんはなまえに出会ってから、俺のデスクにちょくちょくやって来る。理由はそう…俺の持っている食べ物だ。
「腹が減ったな…風見、食べ物を寄越せ」
「い、いえ…。
自分は、その……」
「持ってないとは言わせない。
風見のデスクから匂いがする…ラスクだな。しかもなまえちゃんの手作り」
「……はい」
「早く寄越せ。
僕も手作りラスクが食べたい」
何でラスクだと当てられるんだ。
もしかして俺のデスクに隠しカメラが設置されているんじゃ…と疑いたくなる。
隠したラスクを取り出して、しぶしぶ降谷さんに袋ごと渡した。
「あぁ…美味いな。
けど少し甘い。砂糖の入れすぎか?」
甘いと思うなら返してくださいよ
甘い甘いと文句を言いながら、ぱくぱくと食べ進めていく。
全部完食してラスクの入っていた袋だけ返された…横暴だ。
「じゃあな。僕は戻る」
「はい」
公安では降谷さんに食べ物を奪われ。
安室さんには名字さんとの時間を奪われ、と。ストレスが溜まる。
袋をゴミ箱に捨て、気合いを入れるために、手のひらで頬をパチンと叩いた。
「(早く仕事を終えて、名字さんに癒してもらおう)」
頑張れ風見裕也。
俺の帰りを笑顔で迎えてくれる、名字さんのために。
玉子サンドを作る時、包丁で食パンの耳を切る。
食パンの耳を焼いてパンの耳ラスクを作った。
名字さんは「良かったら食べてね」と笑顔で渡されたので、俺はありがたく受け取った。
デスクワークで目が疲れてきたな…
少し休憩しようと思い、カバンから名字さんから貰ったラスクを取り出す。
除菌用のウエットティッシュで手を拭いて、ラスクを手にとり、口元へ運ぶ。
「うまいな…」
誰に感想を言う訳でもなく、ぽろっと言葉がこぼれた。
砂糖がまぶしてあるが程よい量で、俺好みだ。
名字さんが作る料理はいつも俺の口に合って、不味いと思った事が一度もない。
むしろ高級料理店よりも俺は美味いと思う。
名字さんが俺の口に合わせて作っているのか、それとも名字さんの愛情がつまっているのか…きっと両方だろうな。
「っ!?」
半分食べ終わった時、背筋がぞくっとした。
ラスクをデスクに出しっぱなしはマズイ。俺のラスクがあの人に食べられる…!
引き出しに急いで仕舞うと、あの人がやって来て俺の横に立った。
「風見」
「降谷さん…」
降谷さんはなまえに出会ってから、俺のデスクにちょくちょくやって来る。理由はそう…俺の持っている食べ物だ。
「腹が減ったな…風見、食べ物を寄越せ」
「い、いえ…。
自分は、その……」
「持ってないとは言わせない。
風見のデスクから匂いがする…ラスクだな。しかもなまえちゃんの手作り」
「……はい」
「早く寄越せ。
僕も手作りラスクが食べたい」
何でラスクだと当てられるんだ。
もしかして俺のデスクに隠しカメラが設置されているんじゃ…と疑いたくなる。
隠したラスクを取り出して、しぶしぶ降谷さんに袋ごと渡した。
「あぁ…美味いな。
けど少し甘い。砂糖の入れすぎか?」
甘いと思うなら返してくださいよ
甘い甘いと文句を言いながら、ぱくぱくと食べ進めていく。
全部完食してラスクの入っていた袋だけ返された…横暴だ。
「じゃあな。僕は戻る」
「はい」
公安では降谷さんに食べ物を奪われ。
安室さんには名字さんとの時間を奪われ、と。ストレスが溜まる。
袋をゴミ箱に捨て、気合いを入れるために、手のひらで頬をパチンと叩いた。
「(早く仕事を終えて、名字さんに癒してもらおう)」
頑張れ風見裕也。
俺の帰りを笑顔で迎えてくれる、名字さんのために。
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