風見パパになる
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コナンside
僕が探っても何も分からなかったから協力して欲しい、と言われた。
街の防犯カメラでなまえちゃんを追跡しようとしたら映っておらず。
ワイヤーを使って建物の屋根を歩いて移動したのではないか…という事らしい。
まあ俺も安室さんより格好良くて、優しくて料理が上手な人が気になるが…。
「お兄ちゃん?良いよ」
「本当?ありがとう」
「けど内緒、絶対。
じゃないと…狙撃されて殺される」
「え?誰に…」
「悪い人」
その悪い人って誰なんだ。もしかして黒ずくめの…。
なまえちゃんは俺を俵担ぎするとワイヤーを取り出して木に向かって発射した。木に着地したのはほんの一瞬で次は建物の柵にその次は…と次々と変わる景色に、まるで何かのアトラクションのようだ。
数分後、着いたと言って地面に着地した。ここは…定食屋?
「いらっしゃいませ…あれ、なまえちゃん?」
「お兄ちゃん、会いたい、言ってた、友達」
「初めまして。江戸川コナンです」
「緋色光です。よろしくコナン君」
この人が安室さんより格好良くて、優しくて料理が上手か。
たしかに顔は爽やかなイケメン風で、声も優しい。定食屋で働いてるから料理上手なのか。
安室さんは何ていうか胡散臭いからな。なまえちゃんを気持ち悪い目で見てるし。
数年前…工藤新一の時、この人と会ったような気がするが勘違いだろう。
「お兄ちゃん、デザート二つ」
椅子に座って待ってると緋色さんがお皿を三つ持ってきて自分も椅子に座った。
仕事は?と思っていたら、ピーク時間が過ぎてお客さんが少ないから、なまえちゃんの相手をしなさいと店主に言われたらしい。
「はい、チーズケーキ」
「ありがとう緋色さん。いただきます」
「…いただきます」
「いただきます」
一口食べると甘さ控えめでとても食べやすい。これだったら四つぐらい食べられるな。
シンプルで飾りなんてないけど、正直安室さんが作ったケーキよりこっちの方が好みだ。
「うまいっ!」
「そう言ってくれてありがとう。
本当はデザートはメニューに無かったんだけど、なまえちゃんが遊びに来るからって作ったんだ。
それを見たお客様が自分も食べたい…ってね。それでメニューに追加されたんだ」
「じゃあなまえちゃんはチーズケーキの常連さんなんだね」
「そうだね。チーズケーキ目当てで食べに来るお客様もいるし」
「なまえちゃんとはどうやって知り合ったの?」
「病院だよ」
「えっ?」
「目が覚めたら自分が何者か分からなくて、そんな俺を助けてくれたのがなまえちゃん。
身元を証明する物を持ってなくて覚えているのは名前だけ。
記憶喪失の俺にマンションとお金を貸してくれたんだ。…といってもそこらへんは風見さんが手配してくれたんだけど」
「悪い人に狙われてるのは?」
「ああ、拳銃で撃たれた痕が身体に残っているからね。きっと俺は命を狙われていたんだろう」
「そうなんだ…」
だからなまえちゃんはわざわざあんな移動をしながらここに来たのか。もしこの人がどっかの組織の裏切り者だったら大変な事になるからな。それを見られでもしたら確実に殺される。
バーボンだったら緋色さんの事を知っているかもしれない。
けどもしバーボンが組織に緋色さんを売り渡したら…ああ、だめだ。バーボンには絶対に知られてはいけない。
なまえちゃんが内緒って言ってた理由が分かったよ。
「「ごちそうさまでした」」
「ごちそうさまでした。
お代はいらないよ、俺のおごり。その代わり…」
緋色さんは俺の頭に手のひらを置いて優しく撫でた。その時の表情は何か思いつめているような…。
「なまえちゃんをよろしく」
「うん」
「この子は大切な人を守るためなら、どんな無茶でもするから…。
俺が守れない代わりにコナン君、頼んだよ。この子を…死なせないで」
「緋色さん…。
約束する。必ずなまえちゃんを守るよ」
「ありがとう」
緋色さんにまたねと別れを告げて、行きと同じようになまえちゃんに担がれて帰って来た。
「あれ?なまえちゃんにコナン君じゃないか。学校帰りにしては遅いね」
「寄り道」
「へえ…どこに?」
「お兄ちゃん」
「またお兄ちゃんか…」
ポアロの前を掃き掃除していた安室さんはホウキとちり取りを置くとなまえちゃんを抱っこして顔を近づけた。
いくら何でも距離が近すぎじゃねーか。顔が接触しそうだぞ。
「なまえちゃんの息の香り…チーズケーキの匂いがするな。
僕の手作り以外の物を食べるなんて、どんな奴に甘い言葉を囁かれたんだ?」
「お兄ちゃん」
「またお兄ちゃんかい?
僕もぜひ会ってみたいなあ」
「嫌。お兄ちゃんかっこいい、嫉妬、危険」
「やだなあ。そんな事あるわけないだろう?
僕の顔よりかっこいい人なんてこの世に存在するのかな?」
「一番パパ、二番お兄ちゃん。
安室さん下」
「ふっ…その口塞いであげようか?」
「気持ち悪い」
なまえちゃんは安室さんの頬をビンタした。
結構良い音したけど大丈夫か?と思ったら頬になまえちゃんの手形が付いている。
安室さんは叩かれたのに口元が笑っている。うわ…気持ち悪い。なまえちゃんが可哀想だ。
「安室さん、なまえちゃんが嫌がってるから離して。
じゃないとなまえちゃんのお父さんに言いつけるから」
「それは困るなあ。
またなまえちゃんに近寄る事を禁止されたら、気が狂いそうだからね」
「いや、もうじゅうぶん気が狂ってるよ。僕から見たらロリコンだからね」
「これは純愛だよ。
子供のコナン君にはまだ理解できないかな?」
安室さんの唇がなまえちゃんの頬に触れてリップ音が鳴った。
安室さんは嬉しそうにしてるが、なまえちゃんは目に涙を溜めてる。ああだめだ。これは完全に泣く。
「パパ…っ」
「どうしたんだい?なまえちゃん。
未来の旦那にキスされたから嬉し泣きかな?」
「パパぁ…パパー!!」
安室さんの腕に抱きしめられて、びいびいと泣き出したなまえちゃん。
そりゃあそうだ。子どもがあんな事をされたら泣くよ。
いくら安室さんの顔が良くたって、好きな人からのキスじゃねえと嫌だろ。
なまえちゃんが泣き止まないから通行人がちらちらとこちらを見ている。
「このままだと目立つからポアロに入ったら?」
俺が扉を開ければ安室さんは店内に入ってなまえちゃんをソファーに座らせた。
梓さんがなまえちゃんの様子を聞いてきたから、安室さんが泣かした事を話すと、梓さんは安室さんを不審者を見るような目付きをした。
「安室さん…」
「いやあ…まさかここまで嬉し泣きするとは思わなかったんですよ」
「どこが嬉し泣きなんですか!
どう見ても恐怖で泣いてます!」
梓さんはなまえちゃんにおしぼりとオレンジジュースを渡した。
安室さんに触れられた頬を泣きながらおしぼりでごしごし拭いている。
「なまえちゃん、それだと頬が傷つくよ。おしぼり貸して」
「ふえっ、パパ…」
「なまえちゃんのお父さんは安室さんに呼んでもらうから。安室さん、いいよね」
「はあ…分かったよ…」
なまえちゃんの頬を優しく拭いていると梓さんが、何だか二人とも恋人みたいと言った。
止めてくれ。安室さんの機嫌が悪くなる。
僕が探っても何も分からなかったから協力して欲しい、と言われた。
街の防犯カメラでなまえちゃんを追跡しようとしたら映っておらず。
ワイヤーを使って建物の屋根を歩いて移動したのではないか…という事らしい。
まあ俺も安室さんより格好良くて、優しくて料理が上手な人が気になるが…。
「お兄ちゃん?良いよ」
「本当?ありがとう」
「けど内緒、絶対。
じゃないと…狙撃されて殺される」
「え?誰に…」
「悪い人」
その悪い人って誰なんだ。もしかして黒ずくめの…。
なまえちゃんは俺を俵担ぎするとワイヤーを取り出して木に向かって発射した。木に着地したのはほんの一瞬で次は建物の柵にその次は…と次々と変わる景色に、まるで何かのアトラクションのようだ。
数分後、着いたと言って地面に着地した。ここは…定食屋?
「いらっしゃいませ…あれ、なまえちゃん?」
「お兄ちゃん、会いたい、言ってた、友達」
「初めまして。江戸川コナンです」
「緋色光です。よろしくコナン君」
この人が安室さんより格好良くて、優しくて料理が上手か。
たしかに顔は爽やかなイケメン風で、声も優しい。定食屋で働いてるから料理上手なのか。
安室さんは何ていうか胡散臭いからな。なまえちゃんを気持ち悪い目で見てるし。
数年前…工藤新一の時、この人と会ったような気がするが勘違いだろう。
「お兄ちゃん、デザート二つ」
椅子に座って待ってると緋色さんがお皿を三つ持ってきて自分も椅子に座った。
仕事は?と思っていたら、ピーク時間が過ぎてお客さんが少ないから、なまえちゃんの相手をしなさいと店主に言われたらしい。
「はい、チーズケーキ」
「ありがとう緋色さん。いただきます」
「…いただきます」
「いただきます」
一口食べると甘さ控えめでとても食べやすい。これだったら四つぐらい食べられるな。
シンプルで飾りなんてないけど、正直安室さんが作ったケーキよりこっちの方が好みだ。
「うまいっ!」
「そう言ってくれてありがとう。
本当はデザートはメニューに無かったんだけど、なまえちゃんが遊びに来るからって作ったんだ。
それを見たお客様が自分も食べたい…ってね。それでメニューに追加されたんだ」
「じゃあなまえちゃんはチーズケーキの常連さんなんだね」
「そうだね。チーズケーキ目当てで食べに来るお客様もいるし」
「なまえちゃんとはどうやって知り合ったの?」
「病院だよ」
「えっ?」
「目が覚めたら自分が何者か分からなくて、そんな俺を助けてくれたのがなまえちゃん。
身元を証明する物を持ってなくて覚えているのは名前だけ。
記憶喪失の俺にマンションとお金を貸してくれたんだ。…といってもそこらへんは風見さんが手配してくれたんだけど」
「悪い人に狙われてるのは?」
「ああ、拳銃で撃たれた痕が身体に残っているからね。きっと俺は命を狙われていたんだろう」
「そうなんだ…」
だからなまえちゃんはわざわざあんな移動をしながらここに来たのか。もしこの人がどっかの組織の裏切り者だったら大変な事になるからな。それを見られでもしたら確実に殺される。
バーボンだったら緋色さんの事を知っているかもしれない。
けどもしバーボンが組織に緋色さんを売り渡したら…ああ、だめだ。バーボンには絶対に知られてはいけない。
なまえちゃんが内緒って言ってた理由が分かったよ。
「「ごちそうさまでした」」
「ごちそうさまでした。
お代はいらないよ、俺のおごり。その代わり…」
緋色さんは俺の頭に手のひらを置いて優しく撫でた。その時の表情は何か思いつめているような…。
「なまえちゃんをよろしく」
「うん」
「この子は大切な人を守るためなら、どんな無茶でもするから…。
俺が守れない代わりにコナン君、頼んだよ。この子を…死なせないで」
「緋色さん…。
約束する。必ずなまえちゃんを守るよ」
「ありがとう」
緋色さんにまたねと別れを告げて、行きと同じようになまえちゃんに担がれて帰って来た。
「あれ?なまえちゃんにコナン君じゃないか。学校帰りにしては遅いね」
「寄り道」
「へえ…どこに?」
「お兄ちゃん」
「またお兄ちゃんか…」
ポアロの前を掃き掃除していた安室さんはホウキとちり取りを置くとなまえちゃんを抱っこして顔を近づけた。
いくら何でも距離が近すぎじゃねーか。顔が接触しそうだぞ。
「なまえちゃんの息の香り…チーズケーキの匂いがするな。
僕の手作り以外の物を食べるなんて、どんな奴に甘い言葉を囁かれたんだ?」
「お兄ちゃん」
「またお兄ちゃんかい?
僕もぜひ会ってみたいなあ」
「嫌。お兄ちゃんかっこいい、嫉妬、危険」
「やだなあ。そんな事あるわけないだろう?
僕の顔よりかっこいい人なんてこの世に存在するのかな?」
「一番パパ、二番お兄ちゃん。
安室さん下」
「ふっ…その口塞いであげようか?」
「気持ち悪い」
なまえちゃんは安室さんの頬をビンタした。
結構良い音したけど大丈夫か?と思ったら頬になまえちゃんの手形が付いている。
安室さんは叩かれたのに口元が笑っている。うわ…気持ち悪い。なまえちゃんが可哀想だ。
「安室さん、なまえちゃんが嫌がってるから離して。
じゃないとなまえちゃんのお父さんに言いつけるから」
「それは困るなあ。
またなまえちゃんに近寄る事を禁止されたら、気が狂いそうだからね」
「いや、もうじゅうぶん気が狂ってるよ。僕から見たらロリコンだからね」
「これは純愛だよ。
子供のコナン君にはまだ理解できないかな?」
安室さんの唇がなまえちゃんの頬に触れてリップ音が鳴った。
安室さんは嬉しそうにしてるが、なまえちゃんは目に涙を溜めてる。ああだめだ。これは完全に泣く。
「パパ…っ」
「どうしたんだい?なまえちゃん。
未来の旦那にキスされたから嬉し泣きかな?」
「パパぁ…パパー!!」
安室さんの腕に抱きしめられて、びいびいと泣き出したなまえちゃん。
そりゃあそうだ。子どもがあんな事をされたら泣くよ。
いくら安室さんの顔が良くたって、好きな人からのキスじゃねえと嫌だろ。
なまえちゃんが泣き止まないから通行人がちらちらとこちらを見ている。
「このままだと目立つからポアロに入ったら?」
俺が扉を開ければ安室さんは店内に入ってなまえちゃんをソファーに座らせた。
梓さんがなまえちゃんの様子を聞いてきたから、安室さんが泣かした事を話すと、梓さんは安室さんを不審者を見るような目付きをした。
「安室さん…」
「いやあ…まさかここまで嬉し泣きするとは思わなかったんですよ」
「どこが嬉し泣きなんですか!
どう見ても恐怖で泣いてます!」
梓さんはなまえちゃんにおしぼりとオレンジジュースを渡した。
安室さんに触れられた頬を泣きながらおしぼりでごしごし拭いている。
「なまえちゃん、それだと頬が傷つくよ。おしぼり貸して」
「ふえっ、パパ…」
「なまえちゃんのお父さんは安室さんに呼んでもらうから。安室さん、いいよね」
「はあ…分かったよ…」
なまえちゃんの頬を優しく拭いていると梓さんが、何だか二人とも恋人みたいと言った。
止めてくれ。安室さんの機嫌が悪くなる。