風見パパになる
名前
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降谷side
今日は風見が夜通しで仕事をする日だからなまえちゃんの家に泊まれる日だ。
僕が名字にあんな事をしたのを知らないで風見は僕に泊まるよう頼んでいるのだろうか。まあ知っていようが知らなかろうがどっちでもいいか。
そろそろなまえちゃんとコナン君がポアロの前を通りすぎる時間だ。
バイトが終わるまであと一時間。それまで中で待ってもらおう。デザートを作ったら食べてくれるだろうか。
窓越しから二人が見えるとなまえちゃんとコナン君が何か喋って、コナン君はなまえちゃんに手を振った。
なまえちゃんはスケボーに乗ってどっかに向かって行くと、コナン君は事務所の階段を上ろうとするからポアロを出てコナン君を呼んだ。
「なまえちゃんどこ行ったか知ってる?
今日お泊まりする日なのに、先に帰っちゃうからさ」
「ポアロに寄ろうって誘ったら、お兄ちゃんって言ってどこかに向かったよ」
「お兄ちゃん?なまえちゃんにお兄さんはいないよ」
「いや、そうじゃなくて…。
お兄ちゃんに会いに行くからって」
「それはどんな人か聞いた?」
「安室さんより格好良くて、優しくて料理が上手なんだって」
僕より顔も性格も料理も上手な男…!?
自分で言うのもなんだが、顔も性格も良いし、料理だって上手だ。
名字がそこまでべた褒めする男なんてこの世に存在するのか。僕以上のできる人間が日本に居る?ありえないだろ。
もしかしてなまえちゃんが嘘をついているのか。
そうだとしたら誰に会っている?組織の人間か僕の知らない人間?
まあ誰と会っていようが、風見に電話をかけてスマホのGPSで確認してもらえば分かることだ。
ポアロを早退して愛車の中で風見に電話をかけた。
「風見、なまえちゃんのスマホのGPSで居場所を教えろ」
『いきなりどうしたんですか?
まさかなまえの身に…』
「なまえちゃんが僕より顔と性格が良くて料理が上手だと言う男に会いに行った」
『はい…?』
「今すぐ調べろ」
通話を切って一分後に折り返しの電話がきた。思っていたより早かったな。
『すみません。オフにされて特定できませんでした』
「なんだと?」
『一応電話もかけてみましたがでなくて…。
留守番電話に帰ったら連絡をするようにと残したので平気かと』
「平気な訳ないだろう!
なまえちゃんが知らない男にホイホイ着いて行ってるんだ!
そうだ風見。町の防犯カメラでなまえちゃんを探せ」
『はあ…大人しくなまえが帰って来るの待っていれば良いでしょう。
折り返しの電話がきたら伝えますので失礼します。
自分は雑務を終わらせなくてはいけないので』
僕の方が上司なのに風見の方から電話を切られた。
僕との電話が面倒だと思ったから切ったのか?今度会った時に説教だな。
やみくもに探しても見つからないからスーパーで食材を買ってなまえちゃんの自宅で待った。鍵なんて持ってないからもちろんピッキングで。
風見から電話があってあと十分ぐらいで着くとの電話があった。
もう外は暗いのにまだ帰ってこない。小学生の姿でどこで何をやってんだ。帰ってきたら絶対問い詰める。
「降谷さん…ただいま」
「おかえり。
どこに行ってたんだ。もう夜だぞ」
「ああ…お兄ちゃんに会いに」
「君に兄はいないだろう。相手は誰だ」
「別に…降谷さんが心配するような人物と会ってない。ご飯は?」
「ご飯は作ってある。
だからそれは誰なんだ。答えろ」
「あんたは私の保護者か。
風見に聞かれるならまあ仕方ないけど…降谷さんには関係無いだろ」
「関係無い訳ないだろう!
俺はお前の事が…!」
好きなのに。
好きだからこんなにも心配しているのに。
勉強も運動も記憶力も全てにおいて俺よりも上なのに、この女はどうしてこんなにも鈍感なんだ。こうなったのは全部松田が悪いだろ。
「お前の事が、何?
嫌がらせをするから弱みを握らせろって?」
「違う。君は心配するような人物では無いと言ったが心配なんだ。もしも君の身に何かあったら…」
「留守番頼まれたから風見に怒られるって?
じゃあヒントあげる。ご飯盛り付けて。手洗いうがい済ませるから」
今日のご飯は焼き魚と味噌汁と卵焼きとポテトサラダ。
名字好みの甘い卵焼きにしたし、ポテトサラダも買ったやつではなく手作りだ。
降谷さんの手作り料理美味しいね。お婿さんに欲しいなと言ってくれたら最高だ。
まあ名字が幼児化する前に何度も料理を振る舞ったが、そんな事一度も言われてないけどな。
テーブルに並び終えると、名字は自分と俺のご飯の上にタッパーに入ってたおひたしを乗せた。誰が作った物だと聞いたら答えなかった。これがヒントらしい。
「一応聞くが、薬とか…」
「入ってない。
いらないならもらうけど」
「…食べる」
正直誰が作ったのか分からない物なんて食べたくないが…名字が食べてるから平気だろう。
それにしても何でおひたしなんだ?何か理由があるのか。
いただきますをして、ご飯とおひたしを口の中に放り込む。
一口噛んだだけで分かる。ああ、この味は…。
「おい景光 !このお通し…すげーうまいぞ!」
「これくらいだったらオレでも作れるから。今度教えてやるよ!零は料理からっきしだからな…」
「━━できた…!」
「うん、なかなか良いんじゃないか?名前が喜ぶといいな」
「名字、これを食べろ。命令だ」
「はあ?まあ別に構わないが…いただきます」
「……どうだ?」
「陣平の愛情こもった料理にかなうわけない」
「このっ…可愛げのない女…!」
「(景光の…味)」
「美味しいでしょ?
まあ陣平の愛情こもった料理にかなわないけど」
「これを作ったのは誰だ。
一応聞くが名字では無い…よな」
「お兄ちゃんが作った」
けど、まさか…そんなはずないだろう?
あの時確かに自殺して…心臓が止まってたんだ。
赤井秀一が自殺を止めてくれてれば今ごろ…。
いや…まてよ?
死体は誰が片付けたんだ。
あの時駆けつけた時にはもう亡くなって、その後にベルモットと名字がやって来て…その場を立ち去ったんだ。
「もしかして…いや、そんな事あるわけ…」
「どうした?」
「名字。
スコッチを…あれからどうした」
「ああ、二人が立ち去った後にラムに電話したけど。
スコッチの顔が好みだから死体を持って帰って良いかって。
そしたら好きにしろ。飽きたらばれないように処理しろって。それが何?」
「名字はスコッチに飽きたか?」
「いや。まだ大切にしてる」
「━━っ!」
名字の言葉が本当なら、もしかして…。
あの時確かに心臓は止まっていた。
スマホにも身体にも穴が開いていた。
だが、名字がスコッチに一時的に心臓を止める薬を渡して飲むように指示をだしたとか、死んだように見せかけたとか。
「生きているのか…」
「早く食べないとご飯冷めるぞ?」
それとも…死んだ人間を蘇らせたのか。
今日は風見が夜通しで仕事をする日だからなまえちゃんの家に泊まれる日だ。
僕が名字にあんな事をしたのを知らないで風見は僕に泊まるよう頼んでいるのだろうか。まあ知っていようが知らなかろうがどっちでもいいか。
そろそろなまえちゃんとコナン君がポアロの前を通りすぎる時間だ。
バイトが終わるまであと一時間。それまで中で待ってもらおう。デザートを作ったら食べてくれるだろうか。
窓越しから二人が見えるとなまえちゃんとコナン君が何か喋って、コナン君はなまえちゃんに手を振った。
なまえちゃんはスケボーに乗ってどっかに向かって行くと、コナン君は事務所の階段を上ろうとするからポアロを出てコナン君を呼んだ。
「なまえちゃんどこ行ったか知ってる?
今日お泊まりする日なのに、先に帰っちゃうからさ」
「ポアロに寄ろうって誘ったら、お兄ちゃんって言ってどこかに向かったよ」
「お兄ちゃん?なまえちゃんにお兄さんはいないよ」
「いや、そうじゃなくて…。
お兄ちゃんに会いに行くからって」
「それはどんな人か聞いた?」
「安室さんより格好良くて、優しくて料理が上手なんだって」
僕より顔も性格も料理も上手な男…!?
自分で言うのもなんだが、顔も性格も良いし、料理だって上手だ。
名字がそこまでべた褒めする男なんてこの世に存在するのか。僕以上のできる人間が日本に居る?ありえないだろ。
もしかしてなまえちゃんが嘘をついているのか。
そうだとしたら誰に会っている?組織の人間か僕の知らない人間?
まあ誰と会っていようが、風見に電話をかけてスマホのGPSで確認してもらえば分かることだ。
ポアロを早退して愛車の中で風見に電話をかけた。
「風見、なまえちゃんのスマホのGPSで居場所を教えろ」
『いきなりどうしたんですか?
まさかなまえの身に…』
「なまえちゃんが僕より顔と性格が良くて料理が上手だと言う男に会いに行った」
『はい…?』
「今すぐ調べろ」
通話を切って一分後に折り返しの電話がきた。思っていたより早かったな。
『すみません。オフにされて特定できませんでした』
「なんだと?」
『一応電話もかけてみましたがでなくて…。
留守番電話に帰ったら連絡をするようにと残したので平気かと』
「平気な訳ないだろう!
なまえちゃんが知らない男にホイホイ着いて行ってるんだ!
そうだ風見。町の防犯カメラでなまえちゃんを探せ」
『はあ…大人しくなまえが帰って来るの待っていれば良いでしょう。
折り返しの電話がきたら伝えますので失礼します。
自分は雑務を終わらせなくてはいけないので』
僕の方が上司なのに風見の方から電話を切られた。
僕との電話が面倒だと思ったから切ったのか?今度会った時に説教だな。
やみくもに探しても見つからないからスーパーで食材を買ってなまえちゃんの自宅で待った。鍵なんて持ってないからもちろんピッキングで。
風見から電話があってあと十分ぐらいで着くとの電話があった。
もう外は暗いのにまだ帰ってこない。小学生の姿でどこで何をやってんだ。帰ってきたら絶対問い詰める。
「降谷さん…ただいま」
「おかえり。
どこに行ってたんだ。もう夜だぞ」
「ああ…お兄ちゃんに会いに」
「君に兄はいないだろう。相手は誰だ」
「別に…降谷さんが心配するような人物と会ってない。ご飯は?」
「ご飯は作ってある。
だからそれは誰なんだ。答えろ」
「あんたは私の保護者か。
風見に聞かれるならまあ仕方ないけど…降谷さんには関係無いだろ」
「関係無い訳ないだろう!
俺はお前の事が…!」
好きなのに。
好きだからこんなにも心配しているのに。
勉強も運動も記憶力も全てにおいて俺よりも上なのに、この女はどうしてこんなにも鈍感なんだ。こうなったのは全部松田が悪いだろ。
「お前の事が、何?
嫌がらせをするから弱みを握らせろって?」
「違う。君は心配するような人物では無いと言ったが心配なんだ。もしも君の身に何かあったら…」
「留守番頼まれたから風見に怒られるって?
じゃあヒントあげる。ご飯盛り付けて。手洗いうがい済ませるから」
今日のご飯は焼き魚と味噌汁と卵焼きとポテトサラダ。
名字好みの甘い卵焼きにしたし、ポテトサラダも買ったやつではなく手作りだ。
降谷さんの手作り料理美味しいね。お婿さんに欲しいなと言ってくれたら最高だ。
まあ名字が幼児化する前に何度も料理を振る舞ったが、そんな事一度も言われてないけどな。
テーブルに並び終えると、名字は自分と俺のご飯の上にタッパーに入ってたおひたしを乗せた。誰が作った物だと聞いたら答えなかった。これがヒントらしい。
「一応聞くが、薬とか…」
「入ってない。
いらないならもらうけど」
「…食べる」
正直誰が作ったのか分からない物なんて食べたくないが…名字が食べてるから平気だろう。
それにしても何でおひたしなんだ?何か理由があるのか。
いただきますをして、ご飯とおひたしを口の中に放り込む。
一口噛んだだけで分かる。ああ、この味は…。
「おい
「これくらいだったらオレでも作れるから。今度教えてやるよ!零は料理からっきしだからな…」
「━━できた…!」
「うん、なかなか良いんじゃないか?名前が喜ぶといいな」
「名字、これを食べろ。命令だ」
「はあ?まあ別に構わないが…いただきます」
「……どうだ?」
「陣平の愛情こもった料理にかなうわけない」
「このっ…可愛げのない女…!」
「(景光の…味)」
「美味しいでしょ?
まあ陣平の愛情こもった料理にかなわないけど」
「これを作ったのは誰だ。
一応聞くが名字では無い…よな」
「お兄ちゃんが作った」
けど、まさか…そんなはずないだろう?
あの時確かに自殺して…心臓が止まってたんだ。
赤井秀一が自殺を止めてくれてれば今ごろ…。
いや…まてよ?
死体は誰が片付けたんだ。
あの時駆けつけた時にはもう亡くなって、その後にベルモットと名字がやって来て…その場を立ち去ったんだ。
「もしかして…いや、そんな事あるわけ…」
「どうした?」
「名字。
スコッチを…あれからどうした」
「ああ、二人が立ち去った後にラムに電話したけど。
スコッチの顔が好みだから死体を持って帰って良いかって。
そしたら好きにしろ。飽きたらばれないように処理しろって。それが何?」
「名字はスコッチに飽きたか?」
「いや。まだ大切にしてる」
「━━っ!」
名字の言葉が本当なら、もしかして…。
あの時確かに心臓は止まっていた。
スマホにも身体にも穴が開いていた。
だが、名字がスコッチに一時的に心臓を止める薬を渡して飲むように指示をだしたとか、死んだように見せかけたとか。
「生きているのか…」
「早く食べないとご飯冷めるぞ?」
それとも…死んだ人間を蘇らせたのか。