風見パパになる
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今日はコナン君に誘われて子供達と毛利達と一緒に神奈川にあるフレンチレストランで食事をする日だ。
だが、灰原哀が気分じゃないから留守番すると言いだし、他三人の子供も残ると言いだした。
子供と灰原哀は沖矢昴の作ったカレーを食べてゲームをして楽しむらしい。
だったら私も残ってゲームでもするか…と思ったら、灰原哀が貴方は江戸川君と一緒に行って来なさいよと言われ、阿笠とコナン君と私は車の中。
時間に間に合わないからと言ってスピードをだしていたら白バイに捕まった。
「ダメですよ…小さなお子さんを乗せているのにこんなにスピードだしちゃ…」
「すみません…急いでいたもので…」
この感じは…。
耳の形は見えないし、最後に会った時と匂いが違うが解る。
この声の女…萩原研二の姉だ。
コナン君に向かって微笑んでから走り去ったって事は気づいたのか。あの日テレビに映っていた少年と同一人物だって事に。
フレンチレストランに着いたら毛利達はとっくに着いていた。
阿笠がトイレに行き、私とコナン君は椅子に座る。
毛利蘭に飲み物オレンジジュースでいいかな?と言われたから頷いた。
椅子に座る前に見かけたのは強盗殺人で指名手配中のおっさんとおばさん。
警察は仕事しないで遊んでんのか?素顔で出歩いてるんだからすぐに分かるだろう。
一応風見に連絡するか、それともコナン君に伝えるか…。
けどコナン君に伝えたらどうして知ってるの?と聞かれるだろうなあ。
…やっぱりこのまま奴らを放置するか。強盗殺人なんて公安に関係無いし。
おっさんは立ち上がってトイレの方へ向かって、おばさんは外へ出た。
おっさんが戻って来たと思ったら、南條の服着た阿笠と一緒に歩いて外に出た。
あのおっさん、南條と阿笠を間違えてるな。
「博士、外出た」
「今のは南條社長だろ?」
「違う、博士。
おじさん、拳銃、危ない?」
「なまえちゃん来て!」
コナン君に手を引っ張られ、なぜか私も阿笠を追うことになった。
さっき風見に連絡しておけば良かったと思っていると銃声が聞こえた。阿笠が撃たれたのだろう。
レストランの地下駐車場に着くと真新しい血痕があった。
遅れてやって着たのは毛利ら。
コナン君は毛利に警察に電話するよう頼むとスケボーを取り出して、後ろに乗って離れないように掴まってと言ってきた。なぜ?
面倒事に巻き込むなよ…と思いつつコナン君の言うとおりにすると、道路を走りながら探偵バッジで阿笠と連絡をとっている。
「車、血」
「白いカムリ…あれか!
今からあの車に近づくからなまえちゃんはサイドミラーにワイヤー銃を放って!二人で車の上に飛び乗るんだ!
一人は麻酔で眠らせて、もう一人はなまえちゃんがワイヤーで相手を拘束する!」
「分かった」
コナン君の言うとおりワイヤー銃を放って二人で飛び乗った。
だがおばさんが私達に気づいて手荒な運転をするものだからコナン君は振り落とされた。
この速度で、しかもここは高速道路。落ちたら死ぬな。
コナン君の手を掴んで高速道路の外側へと身を投げ出して、近くにある信号機に狙いを定めてワイヤー銃を放つ。
「あ、ありがとう…なまえちゃん」
「ん…」
信号機の上に立ち、コナン君を俵担ぎして辺りを見渡す。
高速道路には萩原千速がいるな…。
萩原千速に向かってワイヤー銃を放つとワイヤーをキャッチしてくれた。
ワイヤーをしまいながら向こうに戻る時、コナン君がなまえちゃんって本当に小学生だよね?って聞くものだから、仮面ヤイバーを目指していると答えた。
「まさか松田陣平に子供がいたとはな…。
アイツに似て、危ない橋をすぐに渡る。この子に一体どんな教育をしたんだか…。
私は神奈川県警交通部…第三交通機動隊…小隊長…萩原千速だ。少女、名前は?」
「…なまえ」
「千速さん、この子の名字は松田じゃなくて風見だよ」
「風見?てっきり幼なじみの彼女と結婚した子供かと…。
すまない、話しがそれたな。何があったか説明できるか?」
私と陣平が結婚って何言ってんだ?恋人同士でもなかったのに。陣平が惚れた女はアンタだろう。
コナン君は阿笠が間違えて誘拐され拳銃で撃たれた事を説明している。
私はもう関係無さそうだし、毛利が乗って来た車でフレンチレストランに戻るか。
後はヘルメットを被って白バイに二人乗りしてるコナン君に任せよう。
「なまえちゃんはレストランに戻って。事件が解決したら一緒に食べようね」
「ん…」
毛利が乗って来た車の後部座席に座ると毛利蘭が隣に座ってきた。あんたは助手席に座れよと思ったが口にはださない。
「なまえちゃん、コナン君を助けてくれてありがとう」
「ん…」
「なまえちゃんは何か習い事してるの?」
「仮面ヤイバー、好き。
パパ、守れるくらい、強くなりたい」
「なまえちゃんはえらいね。ちゃんと目標に向かって進んで。なまえちゃんのお父さんも喜んでるよ。
けどね、あんまり無茶したらだめだよ。もし大怪我したら皆が悲しむから」
いやいや悲しまないだろ。
むしろ私が死んで喜ぶ奴らの方が多いよ。
特に降谷さん狙いの女達は私が死んで喜んでるだろう。
それに…私が死んだらアイツらにあえるかも知れない。
俺が寂しくて追いかけてきたのか?なんて笑って出迎えてくれるかも。
ああ…あいたいなあ
フレンチレストランに戻ってコナン君を待ってる間は毛利蘭と鈴木園子が仲良く喋っていたから、私はスマホでヤイバーの動画を観ていた。
コナン君がここに戻って来たのは思っていたより遅かった。
萩原千速に陣平の幼なじみについて聞いていたのだろう。
まあ聞いたところで大した情報は仕入れられなかっただろう。萩原千速は私が組織に潜入していた事を知らないし。
知られたとしたら名前と、幼い頃から陣平と一緒にいて警察になった事ぐらいだ。
食事を済ませると、帰りは送って行くと言ってコナン君が家の玄関の前までついて来た。
「ねえ、なまえちゃんのお母さんってさ…名前なに?」
「ママって呼んでた。名前…?」
「…うん、分かった。
ありがとうなまえちゃん。また明日」
「ん…ばいばい」
手を振ってコナン君と別れて思う。
ポアロにいる安室さんに聞いても話さないと分かっているから、きっと赤井秀一に私の事を聞きに行くんじゃないかと。赤井秀一なら私が今どうしてるか知ってるし。
もし赤井秀一がべらべらと喋ったらコナン君を殺さなきゃいけない。
だってこれ以上情報が漏れたら大変だろ?一緒に住んでる風見が危険な目にあうかも知れないし。
私の大切な人が無事に生きてくれれば誰が死んだって構わないから。
「…悪いな…工藤新一」