風見パパになる
名前
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降谷side
久しぶりの名字だ。
耳元で降ろせと騒いでうるさいが、すごく嬉しい。好きな女が自分の腕の中に収まっているんだぞ?
視線を横にずらせば名字の尻が近くにある。最高か。
「まったく…少しは黙ったらどうだ」
円を描くように尻を撫でれば、よけいに騒がしくなった。
普通の女だったら甘えたような声か、感じているのに声を殺すと思うが、さすがは名字と言っておくか。普通じゃない。
「はーなーせ!
その整った顔に風穴あけるからな!」
「はいはい分かったよ」
口でそう言ってるが、本気でやらないのを知っている。
名字は自分が大切だと思った人には手をださないからな。
逆にどうでもいいと認識した人は容赦無い。例え女子供でも。
「にしても、もう少し女らしい声だせないのか?まるでオッサンじゃないか」
「はっ、降谷さん相手じゃそんな気分にならないな。
女百人くらい抱いてきてテクニック磨いてくれば?
そうすれば降谷さんの望む女らしい声がでるかもしれないぞ」
「俺は好きな人しか抱かない」
「ふーん、一途だけど降谷さんに想われてる人が可哀想だな。
毎日ねちねち言われてストレスたまりそうだ」
俺に想われてる人はお前だよ名字。何でここまで言ってるのに伝わらないんだ。
それもこれも名字を甘やかしてずっと側に置き続けた名字の幼なじみが悪い。
今頃天国でざまあみろとでも思ってそうだ。
「まあけど…」
「なんだ?」
「降谷さんが良いと思った奴は、きっと良い人だよ。
さっきはああ言ったが、降谷さんは大切だと思った人はずっと大事にするだろ?…諸伏君とか」
「ん…?」
「風見は良い人だが私から取らないでくれ。行き場が無くなる」
「はあ?」
何か話がおかしな方向になってないか?
俺が好きな人は女だと言えば驚かれた。驚かれた事に驚いたよ。なんで俺の好きな人が男になるんだ。
名字って何をやるのにも天才なのに、どうしてこういう話だとバカになるんだ。天国にいるあいつのせいだ。
「降谷さんって好きな人いたの?」
「いるよ。俺の目の前にな」
「幽霊見えるタイプなんだ」
「はあ?」
「死んだ人妻女医は抱けないぞ?
それとも他の奴か?」
「本当、バカだな」
「ああ?」
ここまで言って分からないなんて…。
俺の好きな人は名字だと言えば伝わる…と思うが、草木の生えた場所で言いたくない。
もっとこう…ヘリコプターの中でバラを渡して告白とか、日本の綺麗な景色をバックに告白とかが良い。
名字を担いで数分歩くと見慣れた車が視界に入った。
後ろ向きで見えないはずなのに風見の匂いが近くなったと言ってる。お前は犬か。
「待たせたな風見」
「いえ。
その…なぜ担いでいるのですか?」
「野放しにしてると危険だからだ」
「そうですか…?」
名字が降ろせと言ったから地面に降ろした。
風見は名字の頭を撫でて一緒に帰りましょうと言った。
マスク越しでも分かる。名字は風見に、俺には向けた事のない笑顔で頷いてる。
この笑顔は知ってる。
あいつにしか…松田にしか向けた事のない笑顔と同じだ。その笑顔を風見に…。
「##NAME1##が好き?
そりゃあ諦めた方が良い。あの二人の仲を引き離す事はできないからな」
「萩だってあの二人と長いんだろ?##NAME1##を好きになった事、一度くらいは…」
「降谷。さっきは二人の仲って言ったけどさ、本当は違うんだ。
互いに━━依存してるんだよ」
松田が幼い頃、萩原の姉が気になると言った。
次の日から名字は松田との距離を置くようになり、松田が名前が離れるくらいなら俺は好きな人を絶対に作らない。俺の隣に一生名前以外の女は置かない。と言ったそうだ。
それから二人はさらにべたべたくっつくようになった…と。
「前、松田に聞いたんだ。
もし名前が好きな人ができたらどうするんだって。
そしたら━━名前の幸せを願ってるって言って自分は死ぬ。
そうすれば名前は俺の事を一生忘れないし、死ぬまで一番に想ってくれる。俺の後を追って死んでくれたらラッキーだ……ってね」
「(松田が自分の隣から居なくなったら…今度は俺じゃなくて風見を選ぶのか?)」
「降谷さん何ぼーっとしてるの?さっさと帰ろう」
「…ああ、そうだな」
久しぶりの名字だ。
耳元で降ろせと騒いでうるさいが、すごく嬉しい。好きな女が自分の腕の中に収まっているんだぞ?
視線を横にずらせば名字の尻が近くにある。最高か。
「まったく…少しは黙ったらどうだ」
円を描くように尻を撫でれば、よけいに騒がしくなった。
普通の女だったら甘えたような声か、感じているのに声を殺すと思うが、さすがは名字と言っておくか。普通じゃない。
「はーなーせ!
その整った顔に風穴あけるからな!」
「はいはい分かったよ」
口でそう言ってるが、本気でやらないのを知っている。
名字は自分が大切だと思った人には手をださないからな。
逆にどうでもいいと認識した人は容赦無い。例え女子供でも。
「にしても、もう少し女らしい声だせないのか?まるでオッサンじゃないか」
「はっ、降谷さん相手じゃそんな気分にならないな。
女百人くらい抱いてきてテクニック磨いてくれば?
そうすれば降谷さんの望む女らしい声がでるかもしれないぞ」
「俺は好きな人しか抱かない」
「ふーん、一途だけど降谷さんに想われてる人が可哀想だな。
毎日ねちねち言われてストレスたまりそうだ」
俺に想われてる人はお前だよ名字。何でここまで言ってるのに伝わらないんだ。
それもこれも名字を甘やかしてずっと側に置き続けた名字の幼なじみが悪い。
今頃天国でざまあみろとでも思ってそうだ。
「まあけど…」
「なんだ?」
「降谷さんが良いと思った奴は、きっと良い人だよ。
さっきはああ言ったが、降谷さんは大切だと思った人はずっと大事にするだろ?…諸伏君とか」
「ん…?」
「風見は良い人だが私から取らないでくれ。行き場が無くなる」
「はあ?」
何か話がおかしな方向になってないか?
俺が好きな人は女だと言えば驚かれた。驚かれた事に驚いたよ。なんで俺の好きな人が男になるんだ。
名字って何をやるのにも天才なのに、どうしてこういう話だとバカになるんだ。天国にいるあいつのせいだ。
「降谷さんって好きな人いたの?」
「いるよ。俺の目の前にな」
「幽霊見えるタイプなんだ」
「はあ?」
「死んだ人妻女医は抱けないぞ?
それとも他の奴か?」
「本当、バカだな」
「ああ?」
ここまで言って分からないなんて…。
俺の好きな人は名字だと言えば伝わる…と思うが、草木の生えた場所で言いたくない。
もっとこう…ヘリコプターの中でバラを渡して告白とか、日本の綺麗な景色をバックに告白とかが良い。
名字を担いで数分歩くと見慣れた車が視界に入った。
後ろ向きで見えないはずなのに風見の匂いが近くなったと言ってる。お前は犬か。
「待たせたな風見」
「いえ。
その…なぜ担いでいるのですか?」
「野放しにしてると危険だからだ」
「そうですか…?」
名字が降ろせと言ったから地面に降ろした。
風見は名字の頭を撫でて一緒に帰りましょうと言った。
マスク越しでも分かる。名字は風見に、俺には向けた事のない笑顔で頷いてる。
この笑顔は知ってる。
あいつにしか…松田にしか向けた事のない笑顔と同じだ。その笑顔を風見に…。
「##NAME1##が好き?
そりゃあ諦めた方が良い。あの二人の仲を引き離す事はできないからな」
「萩だってあの二人と長いんだろ?##NAME1##を好きになった事、一度くらいは…」
「降谷。さっきは二人の仲って言ったけどさ、本当は違うんだ。
互いに━━依存してるんだよ」
松田が幼い頃、萩原の姉が気になると言った。
次の日から名字は松田との距離を置くようになり、松田が名前が離れるくらいなら俺は好きな人を絶対に作らない。俺の隣に一生名前以外の女は置かない。と言ったそうだ。
それから二人はさらにべたべたくっつくようになった…と。
「前、松田に聞いたんだ。
もし名前が好きな人ができたらどうするんだって。
そしたら━━名前の幸せを願ってるって言って自分は死ぬ。
そうすれば名前は俺の事を一生忘れないし、死ぬまで一番に想ってくれる。俺の後を追って死んでくれたらラッキーだ……ってね」
「(松田が自分の隣から居なくなったら…今度は俺じゃなくて風見を選ぶのか?)」
「降谷さん何ぼーっとしてるの?さっさと帰ろう」
「…ああ、そうだな」