風見パパになる
名前
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目が覚めると風見の布団の上で仰向けになっていた。
また気持ち良すぎて気を失って、風見がここまで抱えて来たんだ。
風見と元の関係に戻るとか言ってすぐこれだ。全然説得力ないじゃん。
「かざみ」
「ああ…覚めましたか」
「またおねだりしてごめんなさい。我慢できなかったの」
「我慢しなくて良いと前に言ったでしょう?」
布団から出て床に座ってる風見に近寄ると膝の上に乗せてくれて、優しく抱き締めてくれた。
風見の心臓の音が少し速くなってる。私と同じでドキドキしてるのかな。
「もう一度…同じ事を伝えます。
自分は名字さん以外の女性と、あれこれしたいと思いません。
これから先も、名字さんと素敵な時間を過ごせたらと思います。
おはようからおやすみまで名字さんと居られる自分は、世界中の誰よりも幸せ者です。
自分は元の姿に戻っても一生貴方と過ごせたらと思ってます。
接吻をしたいと思うのは名字さんだけです」
「風見…」
私の右手を口元に近づけて薬指を甘噛みした後ぺろぺろと舐められた。すごくえっちだ…。
風見の唾液で指がきらきら光ってる。まるで宝石をはめたみたい。
水で流したらもったいないよね。舐めても良いのかな。
「名字さんが大人になれば、指よりもっと太くて大きいモノを差し上げますよ。
自分は貴方に気持ちを伝えたので…。
幼なじみとの約束を破ってまで欲しくなったら言ってください」
「…っ」
「なんて…ズルいですかね。
貴方が元の姿に戻って、自分の指が欲しくなったらいつでも言ってください。いつでも差し上げますよ。
昨日話した約束なんてもうどうでも良いんです。貴方が近くに居るだけで満たされますから」
ズルいよ風見。
そんな事言われたら太くて大きいモノが欲しくなっちゃうじゃん。
だけどアイツとの約束があるからダメなんだ。
じゃあ約束を破れば良い話しじゃないかって?
アイツとは子供の時からどこに行くのにもずっと一緒だったんだ。
風見の事はもちろん大切だけど、アイツはそれよりもっと…。
「じゃあな名前…幸せになれよ」
電話越しにアイツが言った言葉。
幸せになれるわけないじゃん。アイツが死んだのに自分一人だけ幸せになるわけいかないでしょ。
本当は風見のが欲しくて欲しくてたまらないけど、約束破ってアイツを裏切りたくないんだ。
小学校の時だってアイツが人殺しの子供なんて言われたけど私はアイツの傍に居た。周りが何と言おうと、私だけは…。
「私も…風見と居たい。
風見は大切な人だよ。けど…」
「その言葉だけで自分は嬉しいです。
死んだ幼なじみを越える事はできないと分かってますから」
「風見…」
「さあ、この話はおしまいにしましょう。アイス持って来ますね」
風見が部屋を出るのを確認してからぺろりと薬指を舐めた。
ん…美味しい。アイスを食べたら味が消えちゃうのが悲しいけどしょうがないよね。風見が来ないうちにたくさん味わっておかないと。
風見を感じたくて指が自分の唾液まみれになるくらいたくさん舐めてると足音が近づいて来たからシーツで指を拭いた。
指を舐めてたなんて変態だと思われちゃう。
バレないように両手を掛け布団の中に手を入れて隠した後アイスを楽しみにしていた子供みたいに目を輝かせた。
「今日はイチゴ味にしました。
半分に分けるのでもう少し待ってくださいね」
「ん、アイス楽しみ」