風見パパになる
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アポトキシンの薬が無くなってた。
盗んだ犯人は降谷さんに決まってる。
夕飯を食べに来た降谷さんに訊いたら、悪気なんかありませんみたいな顔して貰ったと言った。
「コナン君に薬を進めたけど断られたんだ」
「そりゃあね。
私なんかコナン君に呼びだされて魔法の薬が欲しいかって聞かれたわ。
コナン君の持ってたあれ、青色のカプセルは解毒剤の試作品だろ」
「へえ…?」
「私以外に作るとしたらシェリーだな」
「シェリー…」
灰原哀はシェリーだと知ってるが、降谷さんには黙っておこう。
正義のためなんだとか言って、初恋の女医の子どもを組織に売り渡す可能性があるからな。
風見はこっちの話に参加する気は全く無いのか、美味しそうにぱくぱく夕飯を食べている。
「名字さん、おかわりありますか?」
「おかずだけね、ご飯は無いよ」
「では、おかずをよそって来ます」
「ん」
嬉しそうにキッチンに向かう風見を見ると平和だなと思ってしまう。
元の姿の時激務だったのが嘘のようだな。あの時は三人共、寝ずに仕事が普通だったのに。
「…ねえ、風見って仕事やってる?
私と暮らすようになってから規則正しい生活送ってるよね?」
「…子どもの名字を一人で居させたくないのか、前より作業スピードが上がっている」
「へえ…」
「チョコレートではなく、三食きちんと食べてるせいか良い体格になってるな」
「……風見の身体見たの?」
「たまに組手やるんだよ。
へんな想像するな」
私だってって風見の下半身見たことないのに、もし降谷さんが風見の全身を見たなんて言ったら降谷さんを警棒でボコボコにするところだった。
降谷さん命拾いしたねと言ったら、はぁ?と返事をされた。分からないなら別にいいよ。
「ごちそうさま。
これから組織の用事があるから後は頼む」
「分かった。行ってらっしゃい」
「ああ、行って来ます」
降谷さんを玄関まで見送って食事の続きをして、食べ終わって後片付けをしてると、風見が私を抱っこして頬にキスしてくれた。
何度も頬にしてくれるから身体が熱くなってきちゃった。
「風見っ、洗い物…!」
「自分は貴方に触れてるだけなので、どうぞ洗い物の続きを」
「できないよ…っ」
いつもはこんな意地悪みたいな事しないのに今日はどうしたのだろう。
まだお風呂に入ってないのに首筋をぺろりと舐められた。
汗かいたから汚いよって言ってるのに止めてくれなくて、耳裏も風見の唾液でべちゃべちゃになっちゃった。
「もうっ…やめて、ってば!」
おまたからとろとろがでてきたのを感じた。このままだとパンツが染みになっちゃう。
風見の腕を軽く叩けば、ようやっと解放された。
止まって良かった…このままやられ続けてたらズボンまで染みになるところだった。
「何でこんなことするの?」
「自分がいるのに降谷さんとばかり喋っていたので…」
「風見ずっと食べてたじゃん」
「たしかにご飯は美味しかったですけど…自分の事、構って欲しかったんですっ」
耳を真っ赤にして言った風見は私を地面に降ろして、頭に手を当てしゃがみこんだ。
もしかして嫉妬?可愛すぎじゃない?風見の事からかいたくなっちゃう。
「ねえ風見ってさ、私の事好き?なーんて…」
「えっ!?」
肩がびくっと震えたら恐る恐る私の顔を見た。
お互いに目が合うと、風見は口をぱくぱくさせて何か言いたそうだが、顔を伏せて自分の世界に閉じ籠ってしまった。
どうしよう…私はこの場から立ち去るべきか。
それとも答えなくて良いよと言うべきか。
本当は風見の気持ちを知りたいけど、風見が困るなら聞かないでおいた方が良いよね。
「…あのね、風見」
「……はい」
「無理して答えなくて良いからね。
けどね、私は風見の事好きだよ」
「名字さん…」
洗い物の続きをしようとスポンジを手に取ろうとしたら風見が私を抱き上げた。
降ろしてと言おうとしたら真剣な眼差しで見つめてくるから言いにくい。
「好き…とは、どの好きですか」
「どの好きって…?」
「部下が好き、パパが好き…恋愛の好き、色々あるでしょう」
「私は風見に可愛がられるのが好きだけど?」
さっきのでおまたからとろとろがでたことを言えば、パンツの中に手を入れられて確認された。そんなに私の言葉が信用ないのか。
パンツが伸びるから手をどかして欲しい。
「本当だ…湿ってますね」
「風見が可愛がるからだよ」
「その…他の人は…」
「風見以外に触られたくないよ」
「……貴方の、幼なじみは?」
「はっ?」
「こういうこと、されたことありましたか」
こういうこととはえっちな事…だろう。
子供の頃から一緒にお風呂入ってたけど、一切してこなかったなあ。
「頭と身体を互いに洗ってただけだけど?」
「互いに…とは、ちなみにいつ頃から?」
「幼稚園から交番勤務まで」
「!?」
風見は大きく目を見開いた。そんなに驚くことだろうか。
私を降ろすと自室に向かって、内側から鍵をかけられた。
扉をノックしたら一人にして欲しいと言われた。
再びノックして扉を開けてと頼んでも返事がない。
ピッキングするのは簡単だが、そんなことしたら風見に嫌われる。
ここで放置すると拗ねるだろうし、出てくるまで説得するしかないな。
「あのね、幼なじみのアイツとはえっちな事してないから」
「…………」
「だからさ…ここから出て来て?
おまたがね、風見に可愛がってもらいたくて…むずむずしてるの。
指を入れて、おまた、ぐちゃぐちゃにして…?」
扉がゆっくりと開いて、私の目線に合わせてしゃがんだ。
おねだりしたからお風呂に入って可愛がってくれるのかと思ったが違うらしい。
「約束、できますか」
「約束?」
「貴方に接吻するのと、貴方の大切な場所に指を入れられるのも……大人になったらそれ以上の事をするのは自分だけだと」
それって風見以外には触れさせるなって事?
幼なじみのアイツも俺が認めた奴以外とあまり喋るなとか、朝起きるのと寝る前のおでこにキスは絶対するとか、夜の営みは俺の許可をとれとか言ってたけど…。
「可愛がられるのは好きだけど、夜の営みはできないよ」
「っ、なぜですか」
「なぜって…幼なじみのアイツが俺の許可をとれって言われたから」
「許可!?」
「ちなみにこうも言ってた。
したかったらその相手を俺の前に連れて来い、ボコしてやるから。俺より弱かったら許さねーぞ…って」
「…連れて来いって……」
「無理だね、だって墓にいるし。
風見に指を入れられるのは好きだけど…それ以上はダメなんだ。
ちなみにどれくらいケンカが強いかって言ったら、降谷さんをボコすくらい強くてカッコいい」
約束は無理だけど風見に可愛がってもらいたい。
袖を引っ張って早くお風呂入ろうと言えば、首を横に振って断られた。
「今日貴方とお風呂に入るのは…ダメです。
きっと八つ当たりして…傷つけてしまう。
ですから名字さん、今日は一人で入ってください」
「……うん」
そこまで言われると引き下がるしかない。
服と下着を脱いで久しぶりに一人でお風呂に入った。
何で風見が怒っているような悲しんでいるような顔をしたのか分からない。
原因が分かればどうにかでにきるんだけどな。
こんな時、幼なじみのアイツだったらどうするんだろう。
━━焦りこそ最大のトラップだぜ?
アイツが降谷さんに向けた言葉だ。
まあ今焦ったところで風見の機嫌が悪くなるのは分かる。
けど解決方法が思いつかないんだよな。だって機嫌が悪い理由が分からないから。
「(今日は風見と別々に寝て、明日は暇そうなFBIに相談してみるか…)」