風見パパになる
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コナンside
「またね」
「ああ、また明日」
ばいばいと手を振るなまえちゃんはポアロから出てスケボーに乗って帰った。
俺も残りのオレンジジュースを飲んで帰ろう。
全て飲みきってさあ帰ろうとカウンターのイスから降りようとしたら、安室さんが俺を呼び止めた。
「ねえコナン君。
蘭さんと同じ年になってみたいと思わないかい?」
「なにを…」
言ってんの安室さん。と言葉を終える前に、手のひらに乗せた薬を見せてきた。
赤と白のカプセルと青と白のカプセル。修学旅行前に灰原に頼み込んで貰ったAPTX4869にそっくりで…。
「僕はそれを叶えられる薬を持っている」
「な、何言ってるの?
そんな魔法の薬あるわけないじゃん」
「あるからコナン君に進めているんだ。
青いのは成長薬、赤いのは元の姿に戻る薬。
コナン君が成長したらそうだなあ…工藤新一君みたいに素敵な姿になるんじゃないかな」
「へ、へえ…。
けど僕、まだ子どものままが良いな。
なまえちゃんと一緒に居たいし!」
ポアロを出てランドセルを自室に置いた後、スケボーに乗って博士の家に向かった。
さっきの事を灰原に報告すれば、顔を真っ青にして胸ぐらを掴まれた。
少し落ち着けと言っても灰原は聞く耳を持たない。
「やっぱりジンのお気に入りは生きていて、その正体は風見なまえなのよ…!」
「前にも言ったけど、そんな事ねーだろ…」
「まさかあなた、薬を貰ってないでしょうね!」
「もらってねえよ。
それを飲んで工藤新一に戻ったら安室さんの…バーボンの思うつぼだからな」
掴まれてた手を離して、用は済んだから帰ると言って背を向けたら、服の裾がくいっと引っ張られた。
「風見なまえと安室透には近寄らないで。
じゃないとあなたの大切な人が危険な目に…殺されるわよ」
「灰原…」
「失ってから後悔しても…もう遅いの」
きっと灰原はたった一人の姉を思いだしているのだろう。
俺だって蘭を失いたくない。
けど灰原のようになまえちゃんを疑いたくない。
あの子はただのお父さんが大好きな小学生だって信じたいんだ。
そう灰原に言っても聞く耳をもたないだろう。俺は博士の家を出てスマホでなまえちゃんに連絡をした。
「もしもし?
突然だけど今から会えるか?」
『…?さっきばいばいした。
スーパーいる』
「なまえちゃんの家の近くの公園で待ち合わせしたいんだ。…だめか?」
『終わったら、荷物も』
「ああ、待ってるな」
三十分くらいだろうか。ベンチに座って待っているとスケボーに乗ったなまえちゃんがやって来た。
呼びだしてごめんと謝れば、小さく首を横に振った。
「あのさ…」
「なに?」
「もし、大人になれる魔法の薬があったら……欲しいか?」
これは賭けだ。
ポケットからケースをだして、修学旅行の時に貰った青色の解毒剤のカプセルを見せた。
これでなまえちゃんが不審な動きを見せたら、黒ずくめの関係者だと疑わなくてはいけない。
「コナン君、持病?」
「いや、違うよ…もしこれが魔法の薬だったらどうする?」
「いらない」
「えっ」
あまりにも即答すぎる。
普通の子どもだったら、興味をもつんじゃないのか?
やっぱりなまえちゃんは灰原の言った通り…と思ったらなまえちゃんはまるで漫画に登場する恋する女の子みたいに頬を赤らめているじゃないか。
「パパ、抱っこ、キス、好き。
大人、ダメ。してくれないかも」
「そ、そっか」
「今、一番幸せ。
このまま一年ぐるぐる、小学一年生が良い」
一年間同じ年を過ごすなんて発想は無かったな。
さすがお父さん好きななまえちゃん…いや、もはや好きを通り越してファザコンだな……。
どうやら俺は知っちゃいけない真実を知ってしまったようだ。
「コナン君、お話は?」
「ああ、なまえちゃんがもし大人になれたら、安室さんと恋人になってたのかなーなんて思ってさ。話はこれだけだよ」
「そう…安室さん、嫌、無理、伝えて」
「わ、分かった」
「またね」
「ああ、また明日」
ばいばいと手を振るなまえちゃんはポアロから出てスケボーに乗って帰った。
俺も残りのオレンジジュースを飲んで帰ろう。
全て飲みきってさあ帰ろうとカウンターのイスから降りようとしたら、安室さんが俺を呼び止めた。
「ねえコナン君。
蘭さんと同じ年になってみたいと思わないかい?」
「なにを…」
言ってんの安室さん。と言葉を終える前に、手のひらに乗せた薬を見せてきた。
赤と白のカプセルと青と白のカプセル。修学旅行前に灰原に頼み込んで貰ったAPTX4869にそっくりで…。
「僕はそれを叶えられる薬を持っている」
「な、何言ってるの?
そんな魔法の薬あるわけないじゃん」
「あるからコナン君に進めているんだ。
青いのは成長薬、赤いのは元の姿に戻る薬。
コナン君が成長したらそうだなあ…工藤新一君みたいに素敵な姿になるんじゃないかな」
「へ、へえ…。
けど僕、まだ子どものままが良いな。
なまえちゃんと一緒に居たいし!」
ポアロを出てランドセルを自室に置いた後、スケボーに乗って博士の家に向かった。
さっきの事を灰原に報告すれば、顔を真っ青にして胸ぐらを掴まれた。
少し落ち着けと言っても灰原は聞く耳を持たない。
「やっぱりジンのお気に入りは生きていて、その正体は風見なまえなのよ…!」
「前にも言ったけど、そんな事ねーだろ…」
「まさかあなた、薬を貰ってないでしょうね!」
「もらってねえよ。
それを飲んで工藤新一に戻ったら安室さんの…バーボンの思うつぼだからな」
掴まれてた手を離して、用は済んだから帰ると言って背を向けたら、服の裾がくいっと引っ張られた。
「風見なまえと安室透には近寄らないで。
じゃないとあなたの大切な人が危険な目に…殺されるわよ」
「灰原…」
「失ってから後悔しても…もう遅いの」
きっと灰原はたった一人の姉を思いだしているのだろう。
俺だって蘭を失いたくない。
けど灰原のようになまえちゃんを疑いたくない。
あの子はただのお父さんが大好きな小学生だって信じたいんだ。
そう灰原に言っても聞く耳をもたないだろう。俺は博士の家を出てスマホでなまえちゃんに連絡をした。
「もしもし?
突然だけど今から会えるか?」
『…?さっきばいばいした。
スーパーいる』
「なまえちゃんの家の近くの公園で待ち合わせしたいんだ。…だめか?」
『終わったら、荷物も』
「ああ、待ってるな」
三十分くらいだろうか。ベンチに座って待っているとスケボーに乗ったなまえちゃんがやって来た。
呼びだしてごめんと謝れば、小さく首を横に振った。
「あのさ…」
「なに?」
「もし、大人になれる魔法の薬があったら……欲しいか?」
これは賭けだ。
ポケットからケースをだして、修学旅行の時に貰った青色の解毒剤のカプセルを見せた。
これでなまえちゃんが不審な動きを見せたら、黒ずくめの関係者だと疑わなくてはいけない。
「コナン君、持病?」
「いや、違うよ…もしこれが魔法の薬だったらどうする?」
「いらない」
「えっ」
あまりにも即答すぎる。
普通の子どもだったら、興味をもつんじゃないのか?
やっぱりなまえちゃんは灰原の言った通り…と思ったらなまえちゃんはまるで漫画に登場する恋する女の子みたいに頬を赤らめているじゃないか。
「パパ、抱っこ、キス、好き。
大人、ダメ。してくれないかも」
「そ、そっか」
「今、一番幸せ。
このまま一年ぐるぐる、小学一年生が良い」
一年間同じ年を過ごすなんて発想は無かったな。
さすがお父さん好きななまえちゃん…いや、もはや好きを通り越してファザコンだな……。
どうやら俺は知っちゃいけない真実を知ってしまったようだ。
「コナン君、お話は?」
「ああ、なまえちゃんがもし大人になれたら、安室さんと恋人になってたのかなーなんて思ってさ。話はこれだけだよ」
「そう…安室さん、嫌、無理、伝えて」
「わ、分かった」