風見パパになる
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歩美ちゃんが何気なく放った言葉。
なまえちゃん休みの日、どこかに遊びに行った?
首を横に振ると、子供達がえぇー!と声を荒げる。
「歩美、家族と出かけたよ!」
「おれも!」
「ぼくもです!」
コナン君が両親と仲悪いの?と訊いてきたので普通だよと答えた。
「パパ忙しいの。
だから…ワガママ言わない」
「休みが取れないくらい?
なまえちゃんのお父さん、何の仕事してるの?」
「分からない」
コナン君は顎に手をあてて、何やら考えこんでいる。
光彦君は、良いこと思いつきました!
と、手のひらをぱんっと叩いた。
「ポアロのお兄さんに、なまえちゃんと出かけるように頼みましょう!」
「客がいない時、暇そうにしてるよな!」
「優しい人だから、なまえちゃんと一緒に出掛けてくれるよ!」
「…えっ」
三人は名案だなんて言っているが、風見より降谷さんの方が忙しい。
休みなんかあるのかってぐらい、毎日三つの顔を使い分けているのに。
首を大きく横に振り安室さんに迷惑だよと言うが、三人は耳をかさない。
放課後ポアロに行こうと引きずられるように向かった。
哀ちゃんは用事があるそうでパスだそうだ。
「「「こんにちはー!」」」
「こんにちは安室さん」
「…こんにちは」
「こんにちは。
今日は皆、どうしたのかな?」
頼みがあるんだと三人は言った。
事情を説明すると、なまえちゃんと二人でお出かけしようか、なんて安室さんは言っている。
おいおい、そんな暇があるのかよ
また公安の方、缶詰しようとしているんじゃないだろうな…
「お出かけ、無理しないでいいよ」
「無理じゃないさ。
僕がなまえちゃんとお出かけしたいからするんだ。
僕と二人でお出かけは嫌だったかな?」
「いや、じゃない」
「良かった。
じゃあ土曜日の朝九時頃、お家に迎えに行くね。
住所教えてくれるかな?」
「わからない」
「そっか…」
風見と一緒に住んでいるなんて知ったら、降谷さんに私だってことバレるかもしれない。
迎えに来られたら困るからウソをつく。どうやらこの場は乗りきれそうだと思ったら、コナン君が余計な事を言った。
「僕なまえちゃんの住所知ってるよ!」
「じゃあメモ用紙に書いてくれるかな?
これでなまえちゃんを迎えに行けるね」
にこりと笑う安室さんの顔を見て、勘弁してくれ…とため息を吐きたくなった。