風見パパになる
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安室side
「おまたしました。
サンドイッチとオレンジジュース二つです」
今日もコナン君となまえちゃんはいつものようにポアロにやって来てカウンター席で二人仲良くサンドイッチを食べている。
僕がなまえちゃんに味の感想を訊いただけなのにコナン君からの視線が痛い。何かやってしまったのだろうか。
「あんまりなまえちゃんに近づかないで」
「どうしてかな?」
「ダメだから」
それだと理由になってないだろ。
いつものコナン君だったらここまで規制してこないんだけどな…。
どうしたものかと困っていると、ドアベルが鳴って振り向くと蘭さんと園子さん、珍しく赤井の妹がやって来た。
「やあコナン君、隣の子は誰だい?」
「この子はなまえちゃんだよ。クラスメイトなんだ」
「へー…僕は世良真純。よろしくなまえちゃん」
「…………」
「あれ?コナン君に隠れてるけど僕が怖いのかな?」
「なまえちゃん、この人は安室さんみたいにいじめたりしないよ」
安室さんみたいにって何だ。
まあ確かに初めてあった時はあれだったが…。
コナン君の背中に隠れていたなまえちゃんがひょっこり顔をだした。
赤井の妹によろしくと小さな声で言えば、なまえちゃんの頭を嬉しそうに撫でている。
「妹がなついたみたいで可愛いな!」
「世良の姉ちゃん、あんまり撫ですぎないで。なまえちゃんが怯えちゃう」
「ああ、ごめんごめん。
なまえちゃんと話すだけなら良いかな」
「ダメダメ。ガキんちょはその子が好きだから。
あんまりちょっかいだすとガキんちょが嫉妬するわよ?」
テーブル席に座った園子さんがそう言うと、赤井の妹は驚いて目を見開いた。
コナン君は慌てて否定してるが僕はコナン君を信用しない。どっからどうみたって恋する小学生の反応だからだ。
「けど安室さんもガキんちょと一緒でなまえちゃんが好きなのよね」
「ええ、そうですよ」
「確かに安室さんは顔もスタイルもいいけど、なまえちゃんが大人になったら安室さんはオジサマになっちゃうし…。
愛に年齢は関係ない!って言いたいところだけど、やっぱりガキんちょとなまえちゃんがお似合いだと思うの。ねえ蘭?」
「うーん…」
いやいや、こう見えてなまえちゃんは二十九歳なので。なんて言えない。
早く組織を崩壊してなまえちゃんを名字に戻さないとな。
コナン君にはなまえちゃんを諦めてもらわないと。
「コナン君」
「ああ、そうなのか?
じゃあまあ明日な」
「ん…また明日」
コナン君に向かって手を振ったなまえちゃんは椅子から立ち上がり、僕と女性三人に小さくお辞儀をすると、スケボーに乗って帰って行った。
えっ、今ので会話が成り立ったのか?
なまえちゃんはあまり喋らない子だが、以前よりももっと喋らないじゃないか。
それなのにコナン君の一言だけで何が読み取れるんだ。
どうしてコナン君には分かって僕には理解できないんだ。
「今コナン君の一言しか喋ってなかったぞ?コナン君は分かったのか?」
「そろそろ卵のタイムセールだから帰るって。
世良の姉ちゃんもそのうち分かるようになるよ」
いや分からないだろ。
卵のたの字も発して無かっただろ。
そういえば亡き友のアイツもなまえの全てを理解して一緒にいたな…。
名字がアイツの名前を呼んだだけで、アイツは名字が何をして欲しいのか察していたし。
「やっぱガキんちょとなまえちゃんはお似合いね」
「コナン君より僕の方がなまえちゃんの事好きですよ。
今はまだ分かりませんが…努力してなまえちゃんの事理解するので」
「いや、努力しなくてもなまえちゃんの言いたい事は理解できるでしょ。
そんなことよりお仕事を頑張った方が良いんじゃない?」
コナン君の言ってるお仕事は公安か組織を指しているのか分からないが、どのみち不愉快だ。
子どもは家に帰って勉強しましょうねと言えば、赤井の妹が僕に探るような目を向けた。
「なあ、どうして安室さんはなまえちゃんが好きなんだ?
年齢的に同じポアロで働いている彼女の方が近いだろ?」
「確かに、安室さんと梓さんの方がお似合いだわ」
「梓さんはただのバイト仲間ですから。ねえ梓さん?」
「そうです!JKがネットに書き込んで炎上するので変な事言わないでください!
安室さんもお喋りばっかりしてないで働いてください」
「そうですね、なまえちゃんが帰ってしまったことですし…」
冗談でもお世辞でもお似合いなんて言わないでくれ。
僕は名字を好きになって七年なんだ。
名字以外好きになる女性なんて生涯かけて一度もないと言えないのがもどかしい。
女性三人が注文したサンドイッチを作っていると、今まで黙っていた蘭さんが口をゆっくり開いた。
「だけど…二十歳以上離れても安室さんがなまえちゃんを好きな気持ちは変わらないんだから、安室さんとなまえちゃんが幸せって思えたら良いんじゃないかなあ」
「蘭さん…!」
なんて良い子なんだ…!
さすが毛利先生の娘だけはあるな。
蘭さんは特別にサンドイッチの横に添えるチップスを多めにしよう。
サンドイッチを作り終えて三人がいるテーブルに置いたらコナン君がエプロンを軽く引っ張って僕を睨んだ。
「言っておくけど蘭姉ちゃんが応援しても僕は反対だからね。
二十歳以上離れたおじさんになまえちゃんを渡す気無いから」
「僕だってキミみたいな子どもに負ける気無いさ」
「おまたしました。
サンドイッチとオレンジジュース二つです」
今日もコナン君となまえちゃんはいつものようにポアロにやって来てカウンター席で二人仲良くサンドイッチを食べている。
僕がなまえちゃんに味の感想を訊いただけなのにコナン君からの視線が痛い。何かやってしまったのだろうか。
「あんまりなまえちゃんに近づかないで」
「どうしてかな?」
「ダメだから」
それだと理由になってないだろ。
いつものコナン君だったらここまで規制してこないんだけどな…。
どうしたものかと困っていると、ドアベルが鳴って振り向くと蘭さんと園子さん、珍しく赤井の妹がやって来た。
「やあコナン君、隣の子は誰だい?」
「この子はなまえちゃんだよ。クラスメイトなんだ」
「へー…僕は世良真純。よろしくなまえちゃん」
「…………」
「あれ?コナン君に隠れてるけど僕が怖いのかな?」
「なまえちゃん、この人は安室さんみたいにいじめたりしないよ」
安室さんみたいにって何だ。
まあ確かに初めてあった時はあれだったが…。
コナン君の背中に隠れていたなまえちゃんがひょっこり顔をだした。
赤井の妹によろしくと小さな声で言えば、なまえちゃんの頭を嬉しそうに撫でている。
「妹がなついたみたいで可愛いな!」
「世良の姉ちゃん、あんまり撫ですぎないで。なまえちゃんが怯えちゃう」
「ああ、ごめんごめん。
なまえちゃんと話すだけなら良いかな」
「ダメダメ。ガキんちょはその子が好きだから。
あんまりちょっかいだすとガキんちょが嫉妬するわよ?」
テーブル席に座った園子さんがそう言うと、赤井の妹は驚いて目を見開いた。
コナン君は慌てて否定してるが僕はコナン君を信用しない。どっからどうみたって恋する小学生の反応だからだ。
「けど安室さんもガキんちょと一緒でなまえちゃんが好きなのよね」
「ええ、そうですよ」
「確かに安室さんは顔もスタイルもいいけど、なまえちゃんが大人になったら安室さんはオジサマになっちゃうし…。
愛に年齢は関係ない!って言いたいところだけど、やっぱりガキんちょとなまえちゃんがお似合いだと思うの。ねえ蘭?」
「うーん…」
いやいや、こう見えてなまえちゃんは二十九歳なので。なんて言えない。
早く組織を崩壊してなまえちゃんを名字に戻さないとな。
コナン君にはなまえちゃんを諦めてもらわないと。
「コナン君」
「ああ、そうなのか?
じゃあまあ明日な」
「ん…また明日」
コナン君に向かって手を振ったなまえちゃんは椅子から立ち上がり、僕と女性三人に小さくお辞儀をすると、スケボーに乗って帰って行った。
えっ、今ので会話が成り立ったのか?
なまえちゃんはあまり喋らない子だが、以前よりももっと喋らないじゃないか。
それなのにコナン君の一言だけで何が読み取れるんだ。
どうしてコナン君には分かって僕には理解できないんだ。
「今コナン君の一言しか喋ってなかったぞ?コナン君は分かったのか?」
「そろそろ卵のタイムセールだから帰るって。
世良の姉ちゃんもそのうち分かるようになるよ」
いや分からないだろ。
卵のたの字も発して無かっただろ。
そういえば亡き友のアイツもなまえの全てを理解して一緒にいたな…。
名字がアイツの名前を呼んだだけで、アイツは名字が何をして欲しいのか察していたし。
「やっぱガキんちょとなまえちゃんはお似合いね」
「コナン君より僕の方がなまえちゃんの事好きですよ。
今はまだ分かりませんが…努力してなまえちゃんの事理解するので」
「いや、努力しなくてもなまえちゃんの言いたい事は理解できるでしょ。
そんなことよりお仕事を頑張った方が良いんじゃない?」
コナン君の言ってるお仕事は公安か組織を指しているのか分からないが、どのみち不愉快だ。
子どもは家に帰って勉強しましょうねと言えば、赤井の妹が僕に探るような目を向けた。
「なあ、どうして安室さんはなまえちゃんが好きなんだ?
年齢的に同じポアロで働いている彼女の方が近いだろ?」
「確かに、安室さんと梓さんの方がお似合いだわ」
「梓さんはただのバイト仲間ですから。ねえ梓さん?」
「そうです!JKがネットに書き込んで炎上するので変な事言わないでください!
安室さんもお喋りばっかりしてないで働いてください」
「そうですね、なまえちゃんが帰ってしまったことですし…」
冗談でもお世辞でもお似合いなんて言わないでくれ。
僕は名字を好きになって七年なんだ。
名字以外好きになる女性なんて生涯かけて一度もないと言えないのがもどかしい。
女性三人が注文したサンドイッチを作っていると、今まで黙っていた蘭さんが口をゆっくり開いた。
「だけど…二十歳以上離れても安室さんがなまえちゃんを好きな気持ちは変わらないんだから、安室さんとなまえちゃんが幸せって思えたら良いんじゃないかなあ」
「蘭さん…!」
なんて良い子なんだ…!
さすが毛利先生の娘だけはあるな。
蘭さんは特別にサンドイッチの横に添えるチップスを多めにしよう。
サンドイッチを作り終えて三人がいるテーブルに置いたらコナン君がエプロンを軽く引っ張って僕を睨んだ。
「言っておくけど蘭姉ちゃんが応援しても僕は反対だからね。
二十歳以上離れたおじさんになまえちゃんを渡す気無いから」
「僕だってキミみたいな子どもに負ける気無いさ」