風見パパになる
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コナンside
今日は少年探偵団と仮面ヤイバーショーを観にショッピングモールまでやって来た。
博士の車は俺達が全員乗れるほど広くないため、なまえちゃんはスケボーに乗って後から合流した。
「なまえちゃんおはよう」
「ん…おはよう」
ショッピングモールに入ると開始一時間前だってのに、一回の広場には子どもと大人で溢れている。
こんな後ろからだと、子ども達の身長じゃ見れねえな。
大人しく家に帰る事を進めると、何言ってんだと子ども達が怒った。
「けどなあ、ここからじゃ見えねえだろ?」
「それなら二階に上がって広場を見下ろしたらどうじゃ。ほれ、他の子達もそうしとる」
博士が指差した方を見ると確かに数人いる。
元太がエスカレーターに向かって走りだすと、光彦と歩美ちゃんも元太の後を着いていった。
博士がよけいな事言わなければ、帰って小説読めたのにな。
「諦めが肝心よ?江戸川君」
「しゃーねえ…行くしかねえか」
開始五分前には人が一時間前と比べてすげえ増えている。どんだけヤイバー見たいんだよ。
なまえちゃんは背が小さいから少し苦しそうだ。
「なまえちゃん大丈夫か?」
「頑張る」
「辛くなったら一緒に抜けような」
「ん…ありがと」
なまえちゃんと他愛ない話をしていると、怪人が現れてステージにいた進行役のお姉さんが捕まり、仮面ヤイバーが登場して周りが一気に盛り上がった。
ヤイバーの応援があちこち聞こえてきて耳が痛くなる。
「頑張れヤイバー!」
「おい元太、前のめりになるな!」
俺の注意は周りの声で書き消され、ヒーローショーに夢中の元太はついに身を乗り出した。
危ないと分かっているが俺の隣にはなまえちゃん、なまえちゃんの隣には光彦がいて声が届かない。
光彦もヤイバーに夢中になって元太を見ていない。
俺の声で気づいたなまえちゃんは光彦の肩を叩いて、元太に注意して欲しいと頼んだ。
光彦はなまえちゃんに言われて元太に声をかけようとしたがもう遅く…。
「うわぁぁぁ!」
「元太!」
元太が落下したと思ったらなまえちゃんは躊躇なく飛び降りて元太に手を伸ばした。
このままだと二人とも落っこちまう…!
ベルトに手をかけてサッカーボールをだそうとしたら元太の手を掴んだなまえちゃんは懐から銃を取り出し、柵に向かって発射するとワイヤーが飛びだして二人とも無事助かった。
周囲はヤイバーのパフォーマンスと勘違いしてるが、俺の頭の中には安室さんの怖い顔が浮かんでなまえちゃんが怪我してないか手を繋いで急いで救護室に連れて行った。
「━━はい、もう大丈夫ですよ」
救護室で診てもらったら二人は無傷だったが、博士は二人が落ちたのを見て尻もちついて腰を痛めた。
何で博士が手当されてんだと子ども達が博士を白い目で見てる。
「あーあ、博士のせいでヤイバー途中までしか見れなかったぜ」
「元太君が落ちなければ最後まで見れたじゃろう」
「おれは助けてもらったから傷一つねえからな。さっきはありがとよなまえ」
「ん…」
「んじゃ、博士のおごりで飯食おうぜ!」
「賛成です!」
「歩美もお腹すいたー!
なまえちゃん、一緒に行こう!」
「ん…。
コナン君も」
「ああ、今行くよ」
「っ、待って江戸川君!」
灰原に腕を掴まれた手が震えてる。
顔を見ると何かに怯えるような…。
五人に先にフードコート行くよう言って、救護室を出た俺と灰原は人気の無い場所へ移動した。
「どーした灰原?」
「あの身のこなし…もしかしたら…。
彼女は黒ずくめの組織…ジンのお気に入りかも知れない」
ジンのお気に入り…遠足の時、確かにジンはなまえちゃんの方に向かって行ってたし、なまえちゃんはもらったジュースを平気で飲んでジンと喋ってた。
ジンとなまえちゃんは関係があるが、俺は直接なまえちゃんに何かやられたわけじゃねえし。
むしろジンより安室さんの方が俺に何してくるか分からねえぞ。
「安室透が彼女にべったりなのは、お互い情報交換するためよ」
「情報交換って……」
「幼児化した私と…工藤君の事。
決定的な証拠を掴んだら、私達を組織に差し出すつもりなんだわ」
「何でなまえちゃんが薬を飲んでまで俺達に接触するんだ。
自分だって元の姿に戻れねーんだぞ」
「彼女はとても賢いの。
一度見た文章、記号、全て暗記できて、薬の成分も記憶済み。
つまりは…もう解毒剤が完成してるのよ」
「安室さんに連絡した時、なまえちゃんの事すげえ心配してたし、組織の人間じゃねえよ」
「あなたと通話してたから演技したに決まってるでしょう!
彼女の父親だって、組織が手を回した者かも知れない!」
「灰原…」
必死に俺を説得してるのは分かる。
けどな…なまえちゃんはキスをねだるくらい、お父さんにゾッコンなんだよ。
安室さんは大切な人が幼児化したって想像してるし。という事はなまえちゃんは公安警察でNOCだ。
もしかしたら安室さんが知らないだけで、風見さんとなまえちゃんは恋人同士なのかも知れねえ。そんな事安室さんの前で言えねえけど。
ジンはなまえちゃんがNOCだと分かってるが、自分に害の無い子どもの姿だから放置しているだけだろう。俺的にはその考えが一番納得する。
「わりーな灰原。
俺はなまえちゃんを信じるよ」
「どうして…!?
貴方の周りの人が消されてしまうのに!」
「なまえちゃんが悪者に見えないからさ」
NOCなら組織の情報が手に入るし、もしかしたら解毒剤が手に入る。今度灰原がいない時に聞いてみよう。
フードコートに行くと、食べ物が用意されていた。
やんかなまえちゃんの隣に座って、ハンバーガーを一口食べる。
ここのハンバーガーはタレが上手いんだよな。ガキの頃から味変わってねえな。
「タレ、おいしい」
「なまえちゃんもそう思うか?」
「ん…初めて」
「初めて?」
「パパ、料理。
一人、インスタント」
なまえちゃんはお父さんのために毎日作って、仕事で帰って来ない時はインスタントで済ますのか。
こうして話しても大人だったとは思えねえな。
どっからどう見ても小学生にしか見えない。
ハンバーガー食べるのに苦戦してるし、口にはタレがついてるし。
口まわりに付いてるタレを指で拭ってやればお礼を言われた。
…そういえば、なまえちゃんとの会話でお母さんって単語が一度もでてきてないな。
「なあ、お母さんってどんな人だ?」
「天国。よく分からない。
けど、パパがいる。毎日幸せ」
ということは、安室さんの大切な人と風見さんの間にできた子どもがなまえちゃん。
なまえちゃんのお母さんが公安警察のNOCで、ジンとなまえちゃんはお母さん経由で出会ったのか。
つーことは安室さんは幼女好き…!?
「なまえちゃん、安室さんから絶対守ってやるからな」
「うん…?」
今日は少年探偵団と仮面ヤイバーショーを観にショッピングモールまでやって来た。
博士の車は俺達が全員乗れるほど広くないため、なまえちゃんはスケボーに乗って後から合流した。
「なまえちゃんおはよう」
「ん…おはよう」
ショッピングモールに入ると開始一時間前だってのに、一回の広場には子どもと大人で溢れている。
こんな後ろからだと、子ども達の身長じゃ見れねえな。
大人しく家に帰る事を進めると、何言ってんだと子ども達が怒った。
「けどなあ、ここからじゃ見えねえだろ?」
「それなら二階に上がって広場を見下ろしたらどうじゃ。ほれ、他の子達もそうしとる」
博士が指差した方を見ると確かに数人いる。
元太がエスカレーターに向かって走りだすと、光彦と歩美ちゃんも元太の後を着いていった。
博士がよけいな事言わなければ、帰って小説読めたのにな。
「諦めが肝心よ?江戸川君」
「しゃーねえ…行くしかねえか」
開始五分前には人が一時間前と比べてすげえ増えている。どんだけヤイバー見たいんだよ。
なまえちゃんは背が小さいから少し苦しそうだ。
「なまえちゃん大丈夫か?」
「頑張る」
「辛くなったら一緒に抜けような」
「ん…ありがと」
なまえちゃんと他愛ない話をしていると、怪人が現れてステージにいた進行役のお姉さんが捕まり、仮面ヤイバーが登場して周りが一気に盛り上がった。
ヤイバーの応援があちこち聞こえてきて耳が痛くなる。
「頑張れヤイバー!」
「おい元太、前のめりになるな!」
俺の注意は周りの声で書き消され、ヒーローショーに夢中の元太はついに身を乗り出した。
危ないと分かっているが俺の隣にはなまえちゃん、なまえちゃんの隣には光彦がいて声が届かない。
光彦もヤイバーに夢中になって元太を見ていない。
俺の声で気づいたなまえちゃんは光彦の肩を叩いて、元太に注意して欲しいと頼んだ。
光彦はなまえちゃんに言われて元太に声をかけようとしたがもう遅く…。
「うわぁぁぁ!」
「元太!」
元太が落下したと思ったらなまえちゃんは躊躇なく飛び降りて元太に手を伸ばした。
このままだと二人とも落っこちまう…!
ベルトに手をかけてサッカーボールをだそうとしたら元太の手を掴んだなまえちゃんは懐から銃を取り出し、柵に向かって発射するとワイヤーが飛びだして二人とも無事助かった。
周囲はヤイバーのパフォーマンスと勘違いしてるが、俺の頭の中には安室さんの怖い顔が浮かんでなまえちゃんが怪我してないか手を繋いで急いで救護室に連れて行った。
「━━はい、もう大丈夫ですよ」
救護室で診てもらったら二人は無傷だったが、博士は二人が落ちたのを見て尻もちついて腰を痛めた。
何で博士が手当されてんだと子ども達が博士を白い目で見てる。
「あーあ、博士のせいでヤイバー途中までしか見れなかったぜ」
「元太君が落ちなければ最後まで見れたじゃろう」
「おれは助けてもらったから傷一つねえからな。さっきはありがとよなまえ」
「ん…」
「んじゃ、博士のおごりで飯食おうぜ!」
「賛成です!」
「歩美もお腹すいたー!
なまえちゃん、一緒に行こう!」
「ん…。
コナン君も」
「ああ、今行くよ」
「っ、待って江戸川君!」
灰原に腕を掴まれた手が震えてる。
顔を見ると何かに怯えるような…。
五人に先にフードコート行くよう言って、救護室を出た俺と灰原は人気の無い場所へ移動した。
「どーした灰原?」
「あの身のこなし…もしかしたら…。
彼女は黒ずくめの組織…ジンのお気に入りかも知れない」
ジンのお気に入り…遠足の時、確かにジンはなまえちゃんの方に向かって行ってたし、なまえちゃんはもらったジュースを平気で飲んでジンと喋ってた。
ジンとなまえちゃんは関係があるが、俺は直接なまえちゃんに何かやられたわけじゃねえし。
むしろジンより安室さんの方が俺に何してくるか分からねえぞ。
「安室透が彼女にべったりなのは、お互い情報交換するためよ」
「情報交換って……」
「幼児化した私と…工藤君の事。
決定的な証拠を掴んだら、私達を組織に差し出すつもりなんだわ」
「何でなまえちゃんが薬を飲んでまで俺達に接触するんだ。
自分だって元の姿に戻れねーんだぞ」
「彼女はとても賢いの。
一度見た文章、記号、全て暗記できて、薬の成分も記憶済み。
つまりは…もう解毒剤が完成してるのよ」
「安室さんに連絡した時、なまえちゃんの事すげえ心配してたし、組織の人間じゃねえよ」
「あなたと通話してたから演技したに決まってるでしょう!
彼女の父親だって、組織が手を回した者かも知れない!」
「灰原…」
必死に俺を説得してるのは分かる。
けどな…なまえちゃんはキスをねだるくらい、お父さんにゾッコンなんだよ。
安室さんは大切な人が幼児化したって想像してるし。という事はなまえちゃんは公安警察でNOCだ。
もしかしたら安室さんが知らないだけで、風見さんとなまえちゃんは恋人同士なのかも知れねえ。そんな事安室さんの前で言えねえけど。
ジンはなまえちゃんがNOCだと分かってるが、自分に害の無い子どもの姿だから放置しているだけだろう。俺的にはその考えが一番納得する。
「わりーな灰原。
俺はなまえちゃんを信じるよ」
「どうして…!?
貴方の周りの人が消されてしまうのに!」
「なまえちゃんが悪者に見えないからさ」
NOCなら組織の情報が手に入るし、もしかしたら解毒剤が手に入る。今度灰原がいない時に聞いてみよう。
フードコートに行くと、食べ物が用意されていた。
やんかなまえちゃんの隣に座って、ハンバーガーを一口食べる。
ここのハンバーガーはタレが上手いんだよな。ガキの頃から味変わってねえな。
「タレ、おいしい」
「なまえちゃんもそう思うか?」
「ん…初めて」
「初めて?」
「パパ、料理。
一人、インスタント」
なまえちゃんはお父さんのために毎日作って、仕事で帰って来ない時はインスタントで済ますのか。
こうして話しても大人だったとは思えねえな。
どっからどう見ても小学生にしか見えない。
ハンバーガー食べるのに苦戦してるし、口にはタレがついてるし。
口まわりに付いてるタレを指で拭ってやればお礼を言われた。
…そういえば、なまえちゃんとの会話でお母さんって単語が一度もでてきてないな。
「なあ、お母さんってどんな人だ?」
「天国。よく分からない。
けど、パパがいる。毎日幸せ」
ということは、安室さんの大切な人と風見さんの間にできた子どもがなまえちゃん。
なまえちゃんのお母さんが公安警察のNOCで、ジンとなまえちゃんはお母さん経由で出会ったのか。
つーことは安室さんは幼女好き…!?
「なまえちゃん、安室さんから絶対守ってやるからな」
「うん…?」