風見パパになる
名前
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放課後ポアロに行こうよ!
今日の放課後コナン君に誘われたが、パパに許可とってからね、と言って断った。
その事を風見に話したら、眉間に皺を寄せた。
「実は…降谷さんが日に日に痩けていて……」
「えっ?」
「目の下のクマも凄く、食事もあまりとっていないようで…。
やはり降谷さんに伝えた方が……」
名字名前が死んでから、降谷さんと一度も接触をしていない。
なまえとして生きている事はもちろん伝えていない。知っているのは風見ただ一人だけだ。
「いや、伝えない。
ああ同期が死んだな、くらいにしか思っていないだろう。
そもそもNOCだってバレた出所が分からないんだ。
降谷さんに伝えて、もし情報がもれたら二次被害がでる」
「ですが…いえ、承知しました。
降谷さんに会わず、安室透には会っていただきたい」
「構わないけど…なまえとして接するから」
「コナン君、パパが行っておいでって」
「本当!?
じゃあポアロに行こう!
なまえちゃんの事を話したら梓って店員の人が一目見たいって言ってて」
「あずさ、さん?」
「優しい店員さんだよ!
他にも安室さんっていうアルバイトの人がいるんだけど…」
「あむろ、さん」
「最近目の下にクマができて顔が怖いけど、いい人だよ」
私のスケボーにコナン君も乗って、ポアロにあっという間に着いた。
コナン君は店に入り女の人に、こんにちは、と言った。
私はというと、コナン君の背に隠れるように立っている。
「いらっしゃいコナン君。
あっ、もしかしてこの子が話してた子?
こんにちは、榎本梓です。よろしくね」
「…なまえ、です」
私の目線に合わせてしゃがんで会話をしてくれる。
どうやら子供になれているようだ。
特に彼女から引っかかる臭いはしないから、安心して良さそうだな。
カウンター席に案内されて、奥側に私コナン君と座る。
「なまえちゃん飲み物どうする?
僕オレンジジュースにしようかな」
「えっと、私も同じの」
「オレンジジュース二つね。
あと来てくれたお礼にハムサンド用意するね。食べられる?」
「…うん」
まあ作るのは私じゃないんだけど、なんて言っている。
榎本梓は奥にいる人に「安室さーんハムサンドお願いします」と呼びかけていた。
待ち時間はコナン君とお喋りをしていた。
と言っても、コナン君が一方的にホームズの話をして私が相づちするだけ。
先にオレンジジュースが出されて、飲みながらハムサンドを待っていた。
すると奥からハムサンドを持った褐色の男がやって来る。
「お待たせ。
二人で仲良く食べ…!?」
私の顔を見るなり、カウンターを飛び越えて、力強く抱き締めた。
子供相手の力じゃない、正直痛すぎて生理的な涙がでてきた。
「安室さん何やってるの!?
なまえちゃん早く離して!!」
「安室さん!
なまえちゃんが泣いてます!
離してあげてください!!」
コナン君と榎本梓が降谷さん…ではなく、安室さんを引っ張ると力が少し緩んだので、その隙に逃げ出してコナン君を楯にするように隠れる。
「お兄さん、こわい…。
コナン君、私かえりたいよぉ」
「そうだね、怖かったね。
なまえちゃん、今日はもう帰ろう」
「うん…」
「ごめんねなまえちゃん。
私が一目見たいって言ったせいで、こんな怖い目に…」
「ううん、謝る必要ないよ。
悪いのはなまえちゃんを怖がらせた張本人…アンタだよ安室さん」