風見パパになる
名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「パパ、おかえり。
寂しかった…ねぇ、抱っこ」
「ただいま帰りました。
…抱っこですか? いいですよ」
「ありがと」
風見に抱き上げられて、私は人差し指を口元に当てた。
首を傾けた風見にあらかじめスマホに打っておいた文章を見せる。
安室さんが部屋に盗聴機仕掛けた
「…!」
「パパ、ご飯作った。一緒に食べる」
「メニューは何ですか?」
「チャーハン、餃子、スープ。
餃子、あと、焼くだけ。食後のデザート、作った」
「餃子を焼いてくれますか?
その間に着替えと手洗いうがい顔を洗って来ますから」
「分かった」
私の頭を撫でたら地面におろした。
台所に向かった私は、フライパンで餃子を焼く。
お皿に盛り付けていると、ちょうど良いタイミングで風見がやって来て「お皿をテーブルに置いて来ますね」盛り付けたお皿をひょいと片手で持ち上げる。
「パパ、ありがと」
「こちらこそ、美味しい料理を毎日ありがとうございます」
「…ん」
いただきますをして、風見は初めにチャーハンを一口。
うまい!と言って笑顔で食べるから、作った甲斐がある。
「餃子はハネがパリパリして美味しい…!
どうしたらこんなに美味しい物が作れるんですか?」
「パパの顔、思い浮かべて、おいしくなあれ、魔法かけるの」
「か、可愛い…!!」
まあ実際、魔法なんて使えないけど。
風見がうまいって言ってくれるのを想像して作ってるだけだ。
「━━なまえ、全て美味しかったですよ」
「ん…」
私が食べ終わるまで風見はいつも待ってくれる。
本人には言ってないが…すごく、嬉しい。
正直、先に食器を片づけてテーブルを離れられると寂しいから。
席を立って、冷蔵庫からさっき作った物を取り出してテーブルの真ん中に置いた。
「デザートが餃子なんですか?
けど甘い匂いがしますね…」
「あまった餃子の皮。
リンゴ、包んで焼いてみた。味見してない」
「リンゴ…へえ。
では、先に自分が食べますね」
箸でつかんで、ぱくりと一口で食べる。
何度かもぐもぐと噛んで、ごくんと飲みこめば、これは美味い!と声を上げた。
自分も箸でつかんで食べてみる。…うん、悪くない。
「アップルパイみたいで美味しいです!」
「ん…」
「これなら何個でも食べれますよ!」
「そう?」
私は二つだけ食べて、残りは風見が完食。
両手を合わせてごちそうさまをしたら、風見はテーブル置いてある食器を全て流し場に持って行き、後片付けを始めた。
「パパ、お風呂、いっしょ、準備した」
「では、洗い終わったら一緒に入りましょうね」
「ん、入る」
床に座って大人しく待っていると、私を抱き上げて脱衣所に向かった。
服と下着を脱がされて、お風呂に入る。
お互いに髪の毛を洗って、いつものように手のひらにたっぷりと泡をつくった風見は私の背中を撫でるように洗う。
背中は洗われても何とも思わなかったが、前を洗われている時に思った。
…今日はやたらと前の双方を念入りに洗ってくる。
感じないようにと足の指先をぎゅっと丸めて耐えていたが、やっぱり我慢できなくて膝を擦り合わせてしまう。
「パパっ、もう、いいから…!」
「最近念入りに洗ってなかったので、洗ってるだけですけど。
頂きをたくさん撫でるように洗えば、ピンク色がもっとツヤツヤしたピンク色になりますよ」
ね?と耳元で囁きながら、人差し指の腹できゅっと押されて肩がびくりと震える。
それもう撫でてないから!押してるから!
泡がついているが浴槽に浸かって逃げようと立ち上がる。
「こらっ、まだ泡がついているので大人しく…!?」
「ひゃあぁぁ!!」
風見が私を逃がさないと、手のひらが触れた場所がちょうど尿道口で思わず声を上げてしまった。
風見が慌てて手を離した時に手のひらが擦れて、力が抜けた私は風見の胸板にずるずると崩れ落ちる。
「すみませんでした!」
「すみませんじゃない!
パパに触れられると…おかしなりそうなのっ」
「おかしく?」
「気持ち良くて、おかしくなりそうなの!
ばかばかばか!パパのばかぁ!!言わせないでよ!!」
わざと言わせているんじゃないかって疑うくらい鈍感で、腹が立った私は風見の顔面にシャワーをぶっかけた。
「…………」
「ぱ、パパ?」
ばかばか言ってシャワーはやり過ぎた。
そう思って声をかけたが反応が無い。
もしかして怒らせた?嫌われた?
どうしよう。どうやって機嫌を直せばいいのか分からない。
そもそも風見は洗っていただけで、私が勝手に感じてぶちギレて、風見の行為を無下にしたんだ。
…もう一回洗ってとお願いしたら機嫌良くなるのかな。
「パパ。もう一回、洗って?
今度はちゃんと、がまん、する」
「がまん、ですか…」
「ダメ…?」
「ダメです」
えっ、と思わず声がでそうになった。
謝ってもダメ。洗ってもくれない。
これは本格的に風見に嫌われた。
「ごめん、なさい」
「えっ?」
「パパ、ごめんなさい。
私のこと、嫌いにならないで」
腕を回してぎゅうっと抱きつけば頭を優しく撫でて。
顔を上げてみると、頬を人差し指で掻いて私を見下ろしていた。
「謝らないでください。嫌いになってせんよ。
自分が言いたかったダメって意味は…がまんしなくても良い、って事ですから」
「どういう…こと?」
「つまりは、声をだして気持ち良いって言えばいいんですよ。
そうすればその場所を沢山洗ってあげますし」
風見に洗われると、もっともっと、って求めちゃうよ。
気持ち良いなんて言ったら止まらなくなる。
元の姿に戻ったら風見に洗ってもらえなくて、私がさびしくなったらどうするの。
「パパ」
「はい」
「つやつや、なるまで…。
洗って、ください」
「はい。
いっぱい撫でて洗いますね」
本当、風見ってずるい。