風見パパになる
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コナンside
数日前に転校生が来た。
風見なまえちゃん。気弱そうな女の子。
家は学校から遠いらしく、帰りはスケボーに乗って帰ってる。
二階三階の扉のカギが閉まっていたので、俺はポアロでオレンジジュースを頼み、梓さんにその事を話した。
「僕以外の人と、あまり喋りたがらないんだ」
「もしかしてなまえちゃんって子、コナン君に気が合ったりして」
「まさか、ありえないよ」
「今度連れてきてくれる? 一目見たくなっちゃった」
「いいけど、あまりぐいぐいしないでね。
なまえちゃんが困るから」
勝手に口約束しちまった事、明日なまえちゃんに聞いてみないとな。
ガチャと扉が開く音がした方を見ると、スーパーの袋を片手に持った安室さんがやって来た。
「安室さん大丈夫…?」
「なにが?」
「目の下のクマすごいよ」
公安の仕事が忙しいのかな、なんて思っていたが違うらしい。
目の下には寝不足なのか、酷いクマができている。
夢見が悪いと言っている安室さんの瞳は、まるで生気を失ったような……。
ここ数日会わなかっただけで、安室さんの身に何があったんだ。
「安室さん。私そろそろ上がりますけど、本当に一人で大丈夫ですか?」
「ええ、お客さんもコナン君だけですし…」
「それじゃあ…お先に失礼します」
二人きりになったら、安室さんは椅子を引いて座り、頬杖をついて、目線は窓に向いているがどこか遠い遠い別の場所を見ている気がする。
実はね。
ぽつりと呟くように、続けて言った。
「大切な人が殺された。
コナン君も知っている、あの女にさ」
「えっ…」
「俺と同期で、同じ所属で、俺の気持ちに気づかない鈍感女。
ヤマが片付いたら、告白しようと思った。だけど何もかも遅かったみたいだ」
彼女の誕生日が近いからネックレスをプレゼントしようと、買ったんだけどね。
そう言ってポケットからネックレスを取り出した。
「彼女を助けられなかった。
最期も見届けられなかった。
肉も骨も、なぁにも残ってない」
「安室さん……」
「国を守るどころか、大切な人を一人守れやしない」
大変だったね。辛いね。
どれも慰める言葉は違う気がする。
こういう時何て言えば良いのか、正解が導き出せない。
「ごめんね、いきなりこんな話をして。
だけど君には、なぜか話したくなってね。蘭さんを大切に、ね」
数日前に転校生が来た。
風見なまえちゃん。気弱そうな女の子。
家は学校から遠いらしく、帰りはスケボーに乗って帰ってる。
二階三階の扉のカギが閉まっていたので、俺はポアロでオレンジジュースを頼み、梓さんにその事を話した。
「僕以外の人と、あまり喋りたがらないんだ」
「もしかしてなまえちゃんって子、コナン君に気が合ったりして」
「まさか、ありえないよ」
「今度連れてきてくれる? 一目見たくなっちゃった」
「いいけど、あまりぐいぐいしないでね。
なまえちゃんが困るから」
勝手に口約束しちまった事、明日なまえちゃんに聞いてみないとな。
ガチャと扉が開く音がした方を見ると、スーパーの袋を片手に持った安室さんがやって来た。
「安室さん大丈夫…?」
「なにが?」
「目の下のクマすごいよ」
公安の仕事が忙しいのかな、なんて思っていたが違うらしい。
目の下には寝不足なのか、酷いクマができている。
夢見が悪いと言っている安室さんの瞳は、まるで生気を失ったような……。
ここ数日会わなかっただけで、安室さんの身に何があったんだ。
「安室さん。私そろそろ上がりますけど、本当に一人で大丈夫ですか?」
「ええ、お客さんもコナン君だけですし…」
「それじゃあ…お先に失礼します」
二人きりになったら、安室さんは椅子を引いて座り、頬杖をついて、目線は窓に向いているがどこか遠い遠い別の場所を見ている気がする。
実はね。
ぽつりと呟くように、続けて言った。
「大切な人が殺された。
コナン君も知っている、あの女にさ」
「えっ…」
「俺と同期で、同じ所属で、俺の気持ちに気づかない鈍感女。
ヤマが片付いたら、告白しようと思った。だけど何もかも遅かったみたいだ」
彼女の誕生日が近いからネックレスをプレゼントしようと、買ったんだけどね。
そう言ってポケットからネックレスを取り出した。
「彼女を助けられなかった。
最期も見届けられなかった。
肉も骨も、なぁにも残ってない」
「安室さん……」
「国を守るどころか、大切な人を一人守れやしない」
大変だったね。辛いね。
どれも慰める言葉は違う気がする。
こういう時何て言えば良いのか、正解が導き出せない。
「ごめんね、いきなりこんな話をして。
だけど君には、なぜか話したくなってね。蘭さんを大切に、ね」