風見パパになる
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目覚まし時計をセットして、風見より早く起きる。
身仕度を済まして冷蔵庫の中を物色する。期限が迫っている卵があった。
食パンも残っていることだし、今日の朝は玉子サンドにしよう。
あとは…玉子サンドだけだと、何か物足りないからスープでも作ろう。
作り終えるとタイミング良く、風見が眠たい目を擦ってやって来た。
「おはよう」
「おはようございます…名字さん」
「風見、眠そう」
「夢の中に降谷さんがでてきて…。
ねちねちと説教される夢をみたんです…。
昨日安室さんに啖呵切ったせいなのか……」
あぁ…可哀想な風見。
夢の中に降谷さんがでてくるなんて、悪夢じゃないか。
風見にしゃがんでもらって、頭をよしよし撫でる。
機嫌の良くなった風見をイスに座らせて、玉子サンドとスープをテーブルに並べた。
「「いただきます」」
玉子サンドを一口食べる。
うん、何てことのない普通の味だ。
風見は美味しそうに食べていて、頬っぺたには卵がついている。
可愛すぎる…!
私の口元が上がっているのを見た風見は、こてんと首を傾げた。
「卵、ついてるよ」
「えっ、どこですか」
「ちょっと待って」
イスから降りて風見の近くに寄る。
屈んでといえば、素直に応じてくれる。
どうしてこんなところに付くんだと思い、頬っぺたに付いてる卵を指で拭った。
「ほら取れた」
「ありがとうございます。
あ、名字さん待ってください」
席に戻ろうとする私の手首を掴む。
どうしたのだろうと不思議に思っていると、顔を近づけて私の指をはむりと食べた。
「えっ、ちょっ…かざみ……!」
ざらざらとした舌が指先に当たる。
やめて欲しいと言うが、風見は夢中になってぺろぺろと指を舐める。
変な気持ちになる…おかしくなりそうだ…!
ちゅるちゅると吸うと唇が離れて、はぁと熱を含んだ息を吐いた。
銀色の糸がぷつんと切れて、私の指はぬらぬらと光っている。
「なっ、なななな何して……!」
「何って…。
卵がもったいないので、食べただけですけど」
「た、食べただけ…!?」
「早くサンドイッチ食べましょう」
「っ、バカ!
こんな唾液まみれの指で食べられるか!!」
私が怒鳴れば、風見の顔が真っ赤になる。
ようやく自分が卑猥な行為をしたと自覚したらしい。
せっけんを手にとって、指を洗う。
タオルで拭いて風見の元へ戻れば、申し訳ございませんとテーブルに頭を打ち付けた。
「名字さんを不快な思いにさせてしまって…。
どう責任をとれば……」
「いや、別にいいよ」
不快どころか、風見にやられて少しだけ気持ち良かった、なんて言えない。
「…さっきの、気安く他の奴にやるなよ」
「わ、分かってますっ」