風見パパになる
名前
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調べた結果、キッドの名前は黒羽快斗、江古田高校通いの杯戸町住み。
小学生の私の方が早く授業が終わるから、帰り道コナン君と別れた後スケボーに乗って杯戸町までやって来た。
黒羽快斗の自宅周辺で待ち伏せしてると、黒羽快斗は中森の娘と一緒に歩いていた。
「快斗おにいちゃん。待ってた。遊ぼ?」
「快斗の知り合い?」
「えっと…まあ」
「青子の知らない間にこんな可愛い子と…ふーん。じゃあね快斗!」
「あ、おい!」
中森の娘が立ち去って、黒羽快斗と二人だけになった。
黒羽快斗は私から逃げようと後退りをするから、逃げたらキッドの正体をネットで拡散させると脅し、黒羽快斗は一度息を吐いて路地裏に向かった。
「おめーに個人情報教えてねえんだけど?」
「調べた。パパを気絶させた仕返しのために」
「調べたって、あの探偵坊主でもそこまでやんね━━っ!?」
黒羽快斗の足を蹴って転ばせ、そのままそいつの背中に飛び乗る。
頭にはワイヤー銃をピタリと当て、いつでも撃てる準備はできている。
「ちなみにその銃は…」
「ワイヤー銃。脳ミソ貫通させる。
死ぬ前に何か言う事は?」
「死ぬ前提かよ……ケンカ売る相手間違えた」
最後までごめんなさいって言わないんだな。ちゃんと謝ったら骨を真っ二つに折るだけにしようと思ってたのに。
バイバイと言って引き金を引こうとしたら、風見がこちらに近寄ってくる匂いがした。殺すのは少し待ってあげよう。
「昨日調べものをしているなと思い、もしかしてとGPSを辿って来てみれば…なまえ、そこから退いてください」
「やだ。パパに謝らないからぶち殺そうと思ったの」
「…風見さん、申し訳ありませんでした……」
「反省して謝ったから良いでしょう?
ほら、家に帰りますよ」
「パパがそう言うなら…。
おい黒羽快斗、パパに感謝しろよ」
風見が抱っこしてくれたから嬉しくて抱きしめ返す。
黒羽快斗は私が退いたので地面に手をついて立ち上がろうとしたが、再び地面に転がった。
「なまえ…?」
「ちょっと足を蹴っただけだよ」
「はぁ…なまえのちょっとはちょっとではないでしょう。
少年、自力で立ち上がれますか」
「っ…なんとか……」
風見は手当てとお詫びがしたいので近くの病院まで送らせて欲しいと言いだした。
え、何言ってんの?黒羽快斗も断れよ。自分の家に帰って手当てした方が早いだろうが。
風見は黒羽快斗を車に乗せて病院に行き、その後は食べ物を奢ると言って近くのファミレスに入った。
黒羽快斗はチョコレートパフェを頼んで食べてる。呑気な奴だな。
「なまえ、あまり彼を怒らないでください。
なまえを安室さんに預け、自分が一人になったのは、彼をあぶり出すようにと安室さんの指示なんです。
そうすれば彼が自分に変装し、彼を捕まえられる…と」
「安室さん殴ればいいの?」
「どうしてそうなるんですか…」
私達のやりとりを見て黒羽快斗は、何で自分の子供に敬語使ってんだ?と聞いた。
実は上司と部下だから…なんて事は言わず、風見は敬語はクセだと言ってごまかした。
「ふーん。
あ、パフェおかわりいいですか?」
「ああ、構わない。
それにしても…似てるな」
「何がです?」
「いや、なまえの親しい人にキミ…黒羽君が似ていて」
「まあ世の中には三人同じ顔いるって言いますし。
ちなみに名前は?どんな人なんですか?」
風見には私含め六人の警察学校時代の写真を見せた事がある。
私の亡くなった知り合いというのは、消去法で陣平の事だろう。
班長は年齢詐欺だし、萩は髪の毛長いし、諸伏君と風見は顔見知りだし。
「パパ、顔も性格もぜんぜん違うよ。
例えるならこの人が地面の泥、あの人は宝石ぐらい輝いてるの」
「うわっ、俺すげえ見下されてる…」
黒羽快斗は無言で二つ目のパフェを食べ始めた。
自分は黒羽快斗に飽きたので、風見の膝の上に乗っかって風見の顔を見上げた。ああやっぱり風見の顔格好良いなあ。