風見パパになる
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コナン君に宝石を見に行こうと誘われて、女子高生二人とコナン君と私の四人で来た。
コナン君はただ行列に並んでるだけなのに、はぐれたら困るからと私の手を繋いでいる。
鈴木園子がコナン君に二人は恋人同士だとからかってるが、いつも通りコナン君は否定してる。
にしてもなんでこんな行列なんだと思ったら、コナン君が怪盗キッドが来ると話した。
「ウソ!怪盗キッドが!?」
「ポアロの梓さんと安室さん!
お二人も来たんですか?」
後ろに並んでた榎本梓の声に反応し、毛利蘭が話しかけ、鈴木園子が後ろに並んでた人達に前を譲ったから安室さんと榎本梓と合流することになった。
安室さんは私とコナン君が手を繋いでいたのが気に入らないからと、繋いでた手を引き剥がした。
「こんにちはなまえちゃん。
いるなら教えてくれても良いんじゃないかな?」
「や」
「そうだよ。
僕となまえちゃんを引き離すなんて器が小さいんじゃない?
なまえちゃんだって嫌がってる」
「や、しか言ってないよ?
まあ僕がなまえちゃんを好きなのは変わらないけど」
「好きならなまえちゃんのために諦めたら?
まだなまえちゃんの言葉も解らないみたいだし」
安室さんとコナン君が言い争ってると、鈴木園子が安室さんにトランプのマジックをやって欲しいと頼んだ。
安室さんはトランプを受け取ってマジックをすると女三人はすごいと喜んでいる。
だがそれに気にくわなかったのか、帽子を深く被った男が話しかけてきてマジックの種明かしをし、ハトを飛ばしてこの場から立ち去った。
安室さんはキッドに、子供だましで勝った気になってんなら痛い目に遭うぜ?と挑発されたせいで火がついたらしく……。
「風見か?今すぐに僕と合流しろ。
………もう一度言う。君に拒否権は無い。今すぐに合流しろ」
安室さんは電話で休日の風見を呼び出した。
「━━僕の助手です」
「助手〜?」
「ええ、僕は名探偵毛利小五郎先生の一番弟子でして…僕の助手ということで指示を受けてここへやって来た…その弟子への指示をだしたのは…」
「あの毛利が寄越した奴って事で良いのか?」
「さすが中森警部!頭の回転がはやいですね!」
安室さんと風見は中森をおだてて、見取り図と展示会場の写真と機動隊員の人数と配置を入手した。
もう夜だしさっさと家に帰って寝たい。早く盗んでくれないかな。
風見にトイレに行くと伝えて一人でトイレに向かい、展示室に戻ると風見に抱っこしてもらった。
予告時間までまだだし少し寝かせてもらおう…。
「━━っ!」
何か気持ち悪いと思って目を開けたら、なぜか安室さんの腕の中に収まっていた。
寝る前は風見の腕の中だったのになんでと思っていたら風見と安室さんは館内の警備体制を二人で手分けして確認してるらしい。
だからってなんで風見は私を安室さんに預けたんだ。
「確認ついでにトイレに入りたかったんだって。なまえちゃんを抱えたままだと入れないから」
「そう」
展示室に戻ると風見は居なくて、風見が戻って来るのをまだかまだかと待っていたら、風見の姿を真似ている異物な人間が安室さんの名前を呼んで近づいてきた。
「そっちは?」
「異常ありませんでした」
「ね、パパ、抱っこ」
「…ごめん。もう少しで予告時間だから…」
「やだ。抱っこ」
「風見、せっかくなまえちゃんが甘えているんだから素直に抱っこしたらどうだ?」
「え、ええ…そうですね」
偽者に抱っこしてもらったら懐からワイヤー銃を取り出し、引き金を指にかけて、偽者のこめかみに銃口を当てる。
「ねえ、パパ生きてる?」
「何を言ってるんだ?」
「パパは私を喜んで抱っこしてくれるし、抱っこの仕方と強さが違う。
あとね…耳の形も顔のパーツが全然違う。匂いもパパじゃない」
「僕は君のパパだよ。
だからその拳銃をおろしてくれないか?オモチャでも当たると痛いからね…」
「パパは私の前で僕って言ってるの聞いたことないし、君なんて呼び方しない。口調が全然違うんだよ。
もう一度言う……パパは生きてる?」
「っ、気絶させただけだから!だからその銃を…!」
「まあパパが無事に生きてても、パパをケガさせた罪で撃つから」
引き金を弾こうとしたらサッカーボールが飛んできてワイヤー銃が手から滑り落ち、地面に転がった。
偽者は私を手放し、私が地面に着地する間に白い煙を蒔いて逃げて行った。
江戸川コナン…余計な事をしてくれたな。
偽者は安室さんに任せ、私はワイヤー銃を拾って風見の匂いをたどり、トイレ用具室まで急いで来た。
「パパっ、パパ起きて!」
「ん…あれ……?」
風見はゆっくりと瞳を開ける。
どこも痛い場所はないか聞いたら、何ともないと答えた。
今頃安室さんがキッドを捕まえているだろうからボコボコにしに行こうと誘うと、そこまでしなくても…と眉尻を下げて困った顔をした。
「じゃあ…パパが言うなら一発だけ殴るだけにする」
「全力でやったらダメですよ?」
「それなら骨を折るだけにする」
「はい…?」
安室さんがキッドを捕まえてるだろうと思って戻ったら手ぶらだった。
どうやらキッドに逃げられたらしい。公安なのに逃がしたらダメだろ。
逃げられたならしょうがない。家に帰って街中の防犯カメラをハッキッグして自分で捕まえよう。
風見が帰ろうと私を抱っこしてくれたら中森に引き止められ、さっきの拳銃を見せて欲しいと言われたので、別に持ってたオモチャの拳銃を中森に手渡した。
「オモチャ、音が鳴るだけ」
「子供が本物を持っている訳ないでしょう?
きっと自分を助けようと一生懸命だったんですね」
「確かに…鳴るだけだな。
悪いな疑って。父さんを助けようとする勇気格好良かったよ」
「ん…警部さん、バイバイ」
「ああ、じゃあな」
本当は頭をワイヤーでぶち抜こうとしたなんて言う訳ないだろ。まあコナン君には気づかれたけど。
さて…キッドを調べ終わったら会いに行こうかな。