風見パパになる
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コナンside
杯戸ショッピングモールで仮面ヤイバーショーがあるという事で阿笠博士と少年探偵団の皆でやってきた。
元太は前回のように身を乗り出して落ちた…なんて事は無く、子供三人は満足したのか楽しそうに終わったヤイバーショーを語っていた。
お昼は博士のおごりで食べて、ショーも終わった事だし帰るかと思っていたら子供達が観覧車に乗りたいと言い出した。
博士は乗らずに子供達が戻ってくるのを待ってると言い、三人はゴンドラに乗り込んで、灰原は歩美ちゃんに手を引かれて乗せられ、係員のお兄さんがゴンドラの鍵を閉める。
「なまえちゃんは?」
「…乗る」
どうやら乗りたい番号があるらしい。
ゴンドラがいくつも目の前を通りすぎて、72のゴンドラがやって来たらそれに飛び乗った。
俺もなまえちゃんと同じゴンドラに乗ると係員のお兄さんが鍵を閉めて、ゆっくりと上がって行く。
隣に座るか向かいの席に座るか迷ったが、なまえちゃんが俺の名前を呼んだからなまえちゃんの隣に座った。
「遅い?速い?」
「景色を楽しむための乗り物だから、速かったら困るでしょ?」
「私は……速い」
どうしてなまえちゃんはこのゴンドラに乗ったのか。
観覧車はゆっくりと進んでいるのになまえちゃんは速いと言った。
なまえちゃんは景色を楽しまずに、椅子の感触や座席の下を見ていた。一体どうしたんだと思いながら顔を眺める。
「我は円卓の騎士なり…愚かで狡猾な警察諸君に告ぐ…本日正午と14時に我が戦友の首を弔う面白い花火を打ち上げる…止めたくば我が元へ来い…72番目の席を空けて待っている」
「っ、それって……」
きっと三年前の犯行予告の文だろう。
自分の身を挺して、病院の人達を救った松田刑事の事を指しているに違いない。
なまえちゃんと松田刑事は知り合いだったのか。
「松田刑事…だよね。
知り合いの警察に少しだけ聞いたんだ」
緋色さんに言われた言葉を思いだす。大切な人を守るためなら、どんな無茶でもする。この子を死なせないで…と。
あの言葉の意味はそういう事だったのか。
なまえちゃんにとって松田刑事は大切な人で、その人を守れずに失ってしまった。
ゴンドラがどんどん高度を増していく。そろそろ頂上だ。
「世界は大きくて広い。
だから人一人が死んだ所で世界はどうにもならない」
「なまえちゃん…」
「だけど、もう少しだけ頑張る。
あの人達に幸せになって欲しいから」
「なまえちゃんがいないと幸せになれないよ」
「私に構わないで…大切な人を見つけて、幸せになって欲しい」
それを聞いてなまえちゃんの手を握った。
小学一年生なのに硬い手のひら。警棒やワイヤー銃を使っているせいだろう。
これ以上大切な人がいなくならないように沢山努力してきたんだな。
「何で話してくれたの?」
「江戸川コナンだから」
一周してゴンドラの扉が開く。
まだ離したらいけないと思って、なまえちゃんの手を引いてゴンドラから降りた。
灰原と元太と光彦が俺達を見てからかってきたけど、そんな関係じゃないと否定する。
確かになまえちゃんは好きだけど、俺にとってなまえちゃんは大切な人だから。
杯戸ショッピングモールで仮面ヤイバーショーがあるという事で阿笠博士と少年探偵団の皆でやってきた。
元太は前回のように身を乗り出して落ちた…なんて事は無く、子供三人は満足したのか楽しそうに終わったヤイバーショーを語っていた。
お昼は博士のおごりで食べて、ショーも終わった事だし帰るかと思っていたら子供達が観覧車に乗りたいと言い出した。
博士は乗らずに子供達が戻ってくるのを待ってると言い、三人はゴンドラに乗り込んで、灰原は歩美ちゃんに手を引かれて乗せられ、係員のお兄さんがゴンドラの鍵を閉める。
「なまえちゃんは?」
「…乗る」
どうやら乗りたい番号があるらしい。
ゴンドラがいくつも目の前を通りすぎて、72のゴンドラがやって来たらそれに飛び乗った。
俺もなまえちゃんと同じゴンドラに乗ると係員のお兄さんが鍵を閉めて、ゆっくりと上がって行く。
隣に座るか向かいの席に座るか迷ったが、なまえちゃんが俺の名前を呼んだからなまえちゃんの隣に座った。
「遅い?速い?」
「景色を楽しむための乗り物だから、速かったら困るでしょ?」
「私は……速い」
どうしてなまえちゃんはこのゴンドラに乗ったのか。
観覧車はゆっくりと進んでいるのになまえちゃんは速いと言った。
なまえちゃんは景色を楽しまずに、椅子の感触や座席の下を見ていた。一体どうしたんだと思いながら顔を眺める。
「我は円卓の騎士なり…愚かで狡猾な警察諸君に告ぐ…本日正午と14時に我が戦友の首を弔う面白い花火を打ち上げる…止めたくば我が元へ来い…72番目の席を空けて待っている」
「っ、それって……」
きっと三年前の犯行予告の文だろう。
自分の身を挺して、病院の人達を救った松田刑事の事を指しているに違いない。
なまえちゃんと松田刑事は知り合いだったのか。
「松田刑事…だよね。
知り合いの警察に少しだけ聞いたんだ」
緋色さんに言われた言葉を思いだす。大切な人を守るためなら、どんな無茶でもする。この子を死なせないで…と。
あの言葉の意味はそういう事だったのか。
なまえちゃんにとって松田刑事は大切な人で、その人を守れずに失ってしまった。
ゴンドラがどんどん高度を増していく。そろそろ頂上だ。
「世界は大きくて広い。
だから人一人が死んだ所で世界はどうにもならない」
「なまえちゃん…」
「だけど、もう少しだけ頑張る。
あの人達に幸せになって欲しいから」
「なまえちゃんがいないと幸せになれないよ」
「私に構わないで…大切な人を見つけて、幸せになって欲しい」
それを聞いてなまえちゃんの手を握った。
小学一年生なのに硬い手のひら。警棒やワイヤー銃を使っているせいだろう。
これ以上大切な人がいなくならないように沢山努力してきたんだな。
「何で話してくれたの?」
「江戸川コナンだから」
一周してゴンドラの扉が開く。
まだ離したらいけないと思って、なまえちゃんの手を引いてゴンドラから降りた。
灰原と元太と光彦が俺達を見てからかってきたけど、そんな関係じゃないと否定する。
確かになまえちゃんは好きだけど、俺にとってなまえちゃんは大切な人だから。