風見パパになる
名前
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舌を入れたキスされて、告白されてからかわれた。あんたの幼なじみは相変わらずクソみたいな性格してるな、と部屋を訪ねて言った。
その話し相手…今は光と名乗っている男は、懐かしそうに目を細めた。
「そう…ゼロが…。
名前は初めて会った時から松田とずっと一緒だったからね」
「まあな。お風呂も寝るのも一緒が当たり前だったし」
「あの時はゼロに恋愛相談ばかりされてたよ」
「ああ、初恋の女医か」
「違うよ。
好きな子に素直になれなくて、ついいじめてしまうからどうしたら良いんだ…って」
「へえ…私以外にもいじめられてた奴がいたのか」
「ゼロは名前しかいじめてないよ。
ゼロの好きな人は名前だから」
「はあ?」
「名前は覚えるかな?
ゼロと昔会った事があって、その時からずっと好きだったらしいよ」
そういえばヤイバーがやって来るというチラシを見て、そこへ陣平と一緒に向かう途中に集団で虐められてたな。
私は関わりたくないから素通りしようとしたが陣平が助けに入ろうとして、代わりに私が奴らをぼこぼこにしたんだっけか。
「虐められて悔しかったら、お前が自身が強くなれ…」
「ああ、確かに言ったな」
「警察になった目的は初恋の人探しだけど、名前に会えた時、顔を赤くして喜んでたよ。
からかってるとかじゃなくて、本気で名前の事が好きなんだ。
いじめられていたのは分かるけど、ゼロの事恋愛対象として見て欲しいな」
降谷さん…零が私の事を…。
零は大切な人だ。だけど…。
光の手作りクッキーを口に放り込んで考える。
「恋愛対象として…それは無理な相談だ」
「どうして…?」
「大切な人が死んだのに…誰かと付き合って、結婚して、愛する人に看取られて亡くなる……なんて、幸せな思いできない」
本当は気持ちが揺らいでて、ずっと一緒にいたいと思っている人がいる……と、口が裂けても言えない。
だって陣平はこんな私なんかと幼い頃からずっと一緒にいて、大切にしてくれたんだから。
「私は、陣平を裏切る訳にはいかないから」
「そう…やっぱり、か…」
「だったら言わないでくれ」
「うん。けど、ゼロの気持ちを否定しないで欲しい。
ゼロも松田に負けないくらい名前を想っているから」
「零の幼なじみにそんな事言われたら…断れないな」
それからワイヤー銃を使いながらポアロに向かった。
今日は安室さんがスーパーで食べ物を買ってくれる約束をしたからだ。
ドアベルを鳴らして入れば、安室さんは私の顔を見るなりエプロンのヒモを外して帰る準備をしている。
「お待たせなまえちゃん」
「ん…」
スーパーに行って家に帰るまで普通の安室さんだった。
いつもの変態さはどうしたんだ?何か変な物でも食べたのかと疑ってしまう。
扉の鍵を閉めて靴を脱ぎ、冷蔵庫に食材を入れて手洗いうがいをする。
お米を磨いで炊飯器のスイッチを押し、風見が帰って来るまでまだまだ時間があるから零と会話でもしようかなと思い、ソファーに座ってる零の横に座る。
「なあ、名前を呼んでくれないか?」
「零?」
「ん"んっ、その、だな…。
熱中症をゆっくり言ってくれないか?」
「ねーちゅーしょーう?」
いきなり熱中症と言わせたんだと思ってたら、なぜかソファーに押し倒されて両手首を左手で抑えられて。
何すんだと口を開こうとすると、零の顔が視界いっぱいに入り、口の中に零の舌が入ってきた。こいつ…やはり変態だ!
結局零が満足するまで付き合わされて、ようやっと唇が離れて手首も解放された。
こんな事をされて零を殴らない私って偉いと自分で自分を褒める。けど文句だけは言わせて欲しい。
「この…何すんだ変態!」
「ねーちゅうしようと誘ってきただろ?」
「誘ってねえよ!この脳内お花畑が!」