真っ白な愛
?「そっか…じゃぁついておいで。て言いたいけど君の身体限界みたいだね。少し我慢してね。」
🐰「わぁっ!?」
僕を抱っこしてそのままぐんぐん森の奥へ入って行く。
この人…ほんのり桃の匂いがして良い匂い。
ギュッと抱き着いてスリスリと頬を胸元に擦り付ける。
?「ふふっ、可愛いね君。もう着くよ。」
🐰「祠…?」
そこには古びた赤い祠があってその傍に下ろされる。
?「はい、お水。」
🐰「ありがとう!!」
どこから出したのか、筒に入ったお水を渡してくれてそれをゴクゴクと飲む。
喉の渇きが治まるのと同時にフラフラだった身体の疲れが消えていく。
?「それ飲んだら森の入口まで送ってあげる。」
🐰「!!本当に!あっ…でも……。」
?「どうしたの?」
🐰「もっと もののけ様とお話ししてたい…。」
?「じゃぁ少しだけね。」
🐰「やった!!」
何話そうかな…んと、んと!
🐰「もののけ様は何歳なの?」
?「何歳だろうねぇ…ざっと数百年は生きてるかなぁ。」
🐰「そんなに?!長生きなんだね!」
?「ふふっ、もののけだからね。人間より長生きなんだよ。」
🐰「すごーい!僕も長生き出来るかなぁ?」
?「長生きしたいの?」
🐰「うん!長生きしたらもののけ様のそばにいれるもん♪」
?「傍に?」
🐰「うん♪もののけ様きれいで優しくて大好き♪」
ニコニコする僕にきょとんとするもののけ様。
わぁ、そんな顔もきれいで可愛い!
🐰「あのね、僕毎日ここに来るから毎日会ってくれる?」
?「ダメだよ。ここは禁足地だよ?本来限られた時期と人間しか入っちゃいけない。て教わらなかったの?」
🐰「やだやだ!もののけ様と毎日会いたい!」
?「困ったなぁ…(苦笑)」
もののけ様と毎日会いたいもん♪
困ったように笑いながら僕の頭を優しく撫でるもののけ様。