真っ白な愛
……リン…
…チリン
🐰「ぐすっ……すず…?」
何処からか鈴の音が聞こえてきて泣いてた顔を上げる。
何処からだろう?
ザァァアアアア…
🐰「わわっ?!」
強い風が吹いて思わず目を瞑る。
?「そこの僕、どうしたの?」
🐰「えっ?」
少し高い…でもどこか温かみがあって心地良い声が聞こえて目を開けるとそこに立っていた人に思わず目を見開く。
🐰「ぁっ………。 」
薄桃の漢服みたいな服に長い真っ白の髪、頭には立派な真っ白の鹿のような角、そして真っ白の鹿みたいな耳が生えてる鹿みたいな人が立っていた。
🐰「きれい…。」
?「………。」
そう僕が呟くと目を見開く鹿みたいな人。
明らかに人じゃないて分かってるけど凄くきれい。
ぽぉ〜と見惚れていると困ったように笑いながら僕の目線に合わせてしゃがんでくれた。
わわっ///!、間近で見ると本当に綺麗な人だぁ///
?「…あぁ、僕少し熱中症になってるね。」
🐰「!!!」
そっと優しく僕の頬に触れてきた手が冷たくて気持ち良い。
思わずその手に頬を擦り付けるとクスクスと優しく笑うその人。
🐰「僕チョン・ジョングク6歳!えっと、きれいなあなたは誰ですか?」
?「僕?僕は…君達が俗に言うこの森の“もののけ”だよ。」
🐰「もののけ…て名前なの?」
?「……ふふっ。僕のこと怖くないの?」
🐰「うん!!」
村で聞いてた想像のもののけよりすっごくきれいな人でとても人を食べる恐ろしい化け物には見えない。