お題まとめ
「いつになったら慣れてくれるんだい?」
もう僕は、君の「友」なんかじゃない。「恋人」なんですよ。
* * * * *
「俺の家族に挨拶しないか?」
改めて、熊野に来て会ってみますか。僕の兄やヒノエや、その他の親族に。
それで報告しておきましょうよ。僕たち、生涯一緒にいることにしたんですって。
* * * * *
「歪んだ顔、イイね。そそられる」
怪我を負った君。心配で堪らないのに、早く良くなって欲しいのに、痛がる顔も見ていたいと思ってしまう。
* * * * *
「騙されないからな」
騙すも何も、本心なんだけどな。
* * * * *
「こんなに幸せでいいのだろうか」
時々、そんなことを考える。
けれど、僕のような者が幸せであってはならないとしても。後で何かの罰があるとしても。
この幸せを手放すことは、僕にはもうできそうもない。
* * * * *
「忘れて(忘れないで)」
僕の記憶を君から消してしまえたら、君は悲しまずに済んだのだろうか。
君の泣き顔なんか見たくないので、そうできたら良かったなあと切に思うくせに。本当にそれができてしまったら、僕の方が涙が止まらなくなりそうだ。
* * * * *
「幸せにしてあげよっか?」
なんて、烏滸がましくて言えないな。
だって、幸せにならせてもらってるのは僕の方。
* * * * *
「お前は俺から一生離れられない」
当たり前じゃないですか、何を今更。
* * * * *
「嫁にしたい」
奇遇ですね。僕も常々、君に同じことを思っているんですよ。
* * * * *
「俺には眩しすぎる」
どこまでも真っ直ぐな君。いっそのこと、その光で僕を焼き尽くしてくれないだろうか。そうしたら、僕も少しはきれいに生まれ変われるんじゃないかって。
* * * * *
「随分と待たせてしまったな」
そんなこと、関係ない。君にもう一度、仲間として会えたこと。皆を連れて来てくれたこと。僕がどれだけ嬉しかったか。
* * * * *
「もしかして、天使?」
すぐ近くに、龍神の神子が二人もいるのに。
君に対してそんなことを思ったのが、一度や二度ではないんです。
* * * * *
「助かった。感謝する」
数えきれないほどその台詞を聞いてきたということは、数えきれないほどの時を、君と過ごしてきたということ。
* * * * *
「同棲? 同居だろ」
はあ……(深いため息の後頭を横に振る)。
* * * * *
「慣れてんじゃないの?」
ええ、君よりは遥かに。ですがそんなこと、今問題ですか?
* * * * *
「俺とアイツ、どちらを選ぶ?」
あいつって一体、誰のことでしょう。
え、望美さん? 僕が彼女に、思わせぶりな態度を取ってるから、と?
(ひとしきり、笑って)
案外君も可愛いところがあるんだな。分かりました、僕の口からはっきりと告げてあげましょう。
ーーー九郎。
僕が選ぶのは君。君しか、あり得ない。
もう僕は、君の「友」なんかじゃない。「恋人」なんですよ。
* * * * *
「俺の家族に挨拶しないか?」
改めて、熊野に来て会ってみますか。僕の兄やヒノエや、その他の親族に。
それで報告しておきましょうよ。僕たち、生涯一緒にいることにしたんですって。
* * * * *
「歪んだ顔、イイね。そそられる」
怪我を負った君。心配で堪らないのに、早く良くなって欲しいのに、痛がる顔も見ていたいと思ってしまう。
* * * * *
「騙されないからな」
騙すも何も、本心なんだけどな。
* * * * *
「こんなに幸せでいいのだろうか」
時々、そんなことを考える。
けれど、僕のような者が幸せであってはならないとしても。後で何かの罰があるとしても。
この幸せを手放すことは、僕にはもうできそうもない。
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「忘れて(忘れないで)」
僕の記憶を君から消してしまえたら、君は悲しまずに済んだのだろうか。
君の泣き顔なんか見たくないので、そうできたら良かったなあと切に思うくせに。本当にそれができてしまったら、僕の方が涙が止まらなくなりそうだ。
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「幸せにしてあげよっか?」
なんて、烏滸がましくて言えないな。
だって、幸せにならせてもらってるのは僕の方。
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「お前は俺から一生離れられない」
当たり前じゃないですか、何を今更。
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「嫁にしたい」
奇遇ですね。僕も常々、君に同じことを思っているんですよ。
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「俺には眩しすぎる」
どこまでも真っ直ぐな君。いっそのこと、その光で僕を焼き尽くしてくれないだろうか。そうしたら、僕も少しはきれいに生まれ変われるんじゃないかって。
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「随分と待たせてしまったな」
そんなこと、関係ない。君にもう一度、仲間として会えたこと。皆を連れて来てくれたこと。僕がどれだけ嬉しかったか。
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「もしかして、天使?」
すぐ近くに、龍神の神子が二人もいるのに。
君に対してそんなことを思ったのが、一度や二度ではないんです。
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「助かった。感謝する」
数えきれないほどその台詞を聞いてきたということは、数えきれないほどの時を、君と過ごしてきたということ。
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「同棲? 同居だろ」
はあ……(深いため息の後頭を横に振る)。
* * * * *
「慣れてんじゃないの?」
ええ、君よりは遥かに。ですがそんなこと、今問題ですか?
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「俺とアイツ、どちらを選ぶ?」
あいつって一体、誰のことでしょう。
え、望美さん? 僕が彼女に、思わせぶりな態度を取ってるから、と?
(ひとしきり、笑って)
案外君も可愛いところがあるんだな。分かりました、僕の口からはっきりと告げてあげましょう。
ーーー九郎。
僕が選ぶのは君。君しか、あり得ない。
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