*場地圭介*
*namechange*
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
日が照り付ける夏のある日のこと。
私は場地くんの部屋で夏休みの宿題をやっていた。場地くんがわからないところを教えながら、自分の宿題を進めていく。
「だぁー!わっかんねぇ!」
突然、場地くんが頭を抱えて叫んだ。私はまたか、と思い、わからないところを教えようとするが、場地くんはそのまま押し入れの布団へと寝転がってしまう。
「ちょっと、まだ全然終わってないんだけど」
私はそんな場地くんを引きずり出そうとするが、突然腕を掴まれ、口付けされる。そしてそのまま私のうなじに顔を埋め、舌を這わせてきた。
「まっ、宿題!宿題しなきゃ……!」
「ンなの後でいーだろ」
場地くんはひょい、と私を軽々と抱き上げ、自分の布団へ寝かせる。そして場地くんは体勢を変えて、私に跨った。
「気晴らしも必要だろ?」
長い髪を後ろで束ねて、場地くんは言う。
確かに気晴らしは必要だけれど。でもだからって、こんな気晴らしの方法など聞いたことがない。
私が何も言わずに顔を逸らしていると、場地くんの舌が再度首筋に這わされた。
「待って待ってストップ!!」
私が全力で場地くんの胸を押して制止すると、場地くんは怪訝そうな顔で「なんだよ」と言う。
「汗かいてるし、シャワー浴びたいなー、と……」
「だめ」
即答だった。
そして場地くんは私の唇に噛み付くように口付けた。お互いの舌が絡み合い、混ざり合った唾液が口の端から零れる。
こんな密室だからなのか、いつもよりも顔が熱く感じる。
「えろい顔」
ぺろり、と舌なめずりする場地くんに「ばか」と言って顔を逸らす。すると場地くんの手が私の服の下に滑り込み、器用にブラのホックを外した。
「んっ、ふ、ぅんっ……」
荒々しく胸を揉みながら、また口付けられる。何度も角度を変えて、貪るように荒々しい口付け。
この空間の暑さと若干の酸欠で、頭がクラクラする。
「っは、はぁ、はぁ」
唇が離れ、私が肩で息をしていると、場地くんは「たまんねー」と言って胸の突起にしゃぶりついた。
「あっ、や、んんっ」
「もうこんなに勃ってんだけど?」
「うるさ、あっ、あぁっ」
舌先で転がしたり、吸ったりしたりして胸の突起を責められる。
そして空いた手は私の下腹部を撫でながら、どんどん下へと下りていく。
「ひゃっ」
「すげー濡れてる」
私の秘所を下着の上から撫でるように触ると、場地くんはいやらしく笑う。私は恥ずかしいやら悔しいやらで思わず場地くんを睨みつけてしまうが、そんなものは全く効果がない。むしろ逆効果だった。
「その顔もすげーそそる」
場地くんの指が器用に私の下着をずらし、ナカへと入ってこようとした瞬間。
「圭介ー?名前ちゃん来てるのー?」
玄関の扉が開くと共に、おばさんの声が聞こえてきた。
まずい、非常にまずい。こんな状況を見られたら最後、色々終わる。いや具体的に何が終わるのかはわからないが、とにかく何かが終わる。
私はなんとかこの状況を打破しようと試みるが、如何せん場所が狭いというのと、上に場地くんが乗っているせいで身動きが取れない。
「ば、場地くんっ、ちょ、どいて……っんぅ!?」
私が場地くんを退かそうとした途端、場地くんは私のナカに指を入れてきた。
何を考えているんだこの男は。危機感というものが欠如しているのだろうか。
「ばじくっ、あっ、ふっ……うっぅ」
どうにかしようとする私などお構いなしに、場地くんは指を出し入れする。私は声を抑えるの必死だった。
おばさんの足音はどんどん部屋に近付いてくる。もうだめだ、終わりだ。
「圭介?」
「あー、お袋、わりぃ。名前、なんか具合悪いみたいなんだわ。ちょっとなんか買ってきてくんねぇ?俺名前診てっからさ」
「あら、そうなの?じゃあちょっと買ってくるから、圭介ちゃんと診ておいてあげるのよ」
「おう」
そしておばさんの足音は遠くなり、玄関の扉が閉まる音がする。
「っば、ばっかじゃないの!?何考えてっ、あっ!?」
私が文句を言おうとすると、場地くんの指が私の弱いところを押し上げる。
「あっ、あぅっ、ああっ!」
「本当は興奮してたろ?」
「してなっ、あっんっ」
「こんなに濡らしてたら説得力ねーよ」
そう言って場地くんは私のナカから指を引き抜く。その指は私の愛液でぬらぬらと濡れていた。
「うっ……い、いちいち見せないでよっ」
私が顔を背けると、場地くんは悪戯に笑いながら「怒んなって」と言って私の髪を撫でる。そんな優しく撫でられたら、もう全部許せてしまう。
「怒ってない、から……もう、いれて……?」
強請るように言うと、場地くんは手早くゴムを取り出し、それを自身につける。
そしてソレを私の入口に当てがい、少しだけ焦らしたあと、一気に奥まで突いた。
「んぁ!あっ、あぁっ!」
「くっ、名前……!」
荒々しく場地くんは腰を打ち付ける。獣のようなセックスだ、といつも思う。でもそんな場地くんとのセックスが気持ちいい。
何度も何度もギリギリまで引き抜いては奥を突き、ときに奥だけを執拗に責めたりされ、私の意識はだんだんと朦朧としてきた。
「ば、じくっ……!も、イくっ、イくっ!」
「俺も、もう限界……っ」
場地くんの腰の動きが早まる。
「あっあっ、だめ、イッ、あっ、あぁぁ――――っ」
「っ……!」
目の前がチカチカと瞬いたと同時に、私は果てた。薄れていく意識の中、場地くんの欲が自分の中に吐き出されるのを感じていた。
***
ぐったりとした私の目の前には、おばさんが買ってきてくれたスポーツドリンクやらゼリーやらが置いてある。ついでに言うならば、私の額には冷えピタが貼られている。
私は見事にのぼせてしまっていた。そりゃそうだ。こんな炎天下の中、あんな狭い場所で、セックスなんてしたら誰だってこうなる。
はずなのだが。
「なんで場地くんはそんな平然としてるの……」
場地くんはなぜか、なんともなかったかのように窓際に座ってうちわで自分を扇いでいた。
「そりゃ俺は鍛えてるからな」
「そうですか……」
私はスポーツドリンクを飲み、机に突っ伏す。
正直もう今日は動きたくない。が、家には帰らなければいけない。
「場地くん……」
「ンだよ、まだ文句あんのかよ」
「文句じゃない、提案」
「あ?」
「もう押し入れはやめようね……」
押し入れの情事
3/3ページ