*灰谷兄弟*
*namechange*
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都内のとあるタワーマンション。
その上層階にある部屋へと三途は向かう。
なんで俺がこんなことを。
と、三途は心の中で舌打ち、目的の部屋のインターホンを鳴らした。
するとドタバタと音がして、勢いよく扉が開いた。
「はるちー!!」
中から飛び出てきたのは小柄な女。
そして部屋の中には灰谷蘭と竜胆が呆れた顔で立っていた。
「いい加減その呼び方やめろや……」
「やだ!」
「お~い名前ちゃ~ん?そんな奴ばっかり相手にされるとお兄ちゃん傷付いちゃうなぁ?」
「……」
女は無言で蘭を見つめ、ふい、とそっぽを向く。
「おい名前、兄貴に向かってその態度はねぇだろ」
「……」
竜胆がそう言っても相変わらず女はそっぽを向いたまま。
「あー……めんどくせぇ……。蘭、これやるよ」
名前にひっつかれたままの三途が、鞄から何か黒い箱を出し、蘭に向かって投げる。
「はるちはるち!さっきのなに!?」
「うっせえ、帰る」
「ええー!?まだ10分も経ってないよ!?」
まだいてよー!と駄々をこねる女を無理やり引き剝がして、三途は部屋を出て行った。
「むぅ、はるちのばかー!」
もういない人物に向かって叫ぶ女を見ながら、蘭と竜胆は大きく溜息をつく。
「なぁんであんなに三途に懐いちゃったのかねぇ」
「俺が知りてーよ……」
「お兄ちゃーん、はるち次いつ来るのー?」
玄関からトボトボと戻ってきた小柄な女——名前は、灰谷家の末っ子、蘭と竜胆の妹だ。
「さぁな~?」
蘭はニコニコしながら、先ほど三途から渡された黒いケースの中身を確認する。
「へぇ……?おい、竜胆」
「わかってるって」
そう言って竜胆は名前を羽交い締めにする。
「?」
身動きの取れなくなった名前に、注射器を持った蘭が近づく。
名前はキョトンとした顔をした後、まさか、と思い、必死に抵抗するが、竜胆の力には適うはずもなく、無駄な抵抗となった。
「いやっ!!もうクスリは……!!」
「兄貴以外の男なんかに現を抜かしてる子には仕置きが必要だよなぁ?」
プツ、と名前の白い腕に注射器が刺さる。そして中の液体を注入される。それを名前は絶望した顔で見ていた。
「ご、ごめんなさい……」
「それ、何回も聞いた」
「お願いもう何もしなっ……あ、ぃ……」
世界がぐるん、と反転して、名前は意識を失った。
***
「ん……」
名前が目を覚ますと、なぜか裸でベッドに寝かされていた。
頭がふわふわとして何も考えられない。
「おー、起きた起きた」
「名前ちゃ~ん、気分はどーお?」
ベッドの脇から自分の様子を伺ってきたのは兄だった。
「ふぇ……えへ……」
気持ちいい、と言おうとしたが、なぜか言葉が出ない。ただ気味の悪い笑いが出るだけ。
「いい感じにきまってるねぇ」
そう言って蘭はベッドに胡坐をかいて座り、名前を軽々と持ち上げ、自分の膝に座らせた。
そして竜胆は名前の背後に回る。
これから自分が何をされるのかわかっているはずなのに抵抗できず、ただぼーっと蘭の顔を見つめる。
「そんなに見つめられるとお兄ちゃん興奮しちゃうんだけど」
ちゅ、と触れるだけの優しい口付けをされるが、名前は足りないとでも言うように、離れていく蘭の唇を求めた。
「らんにぃ……」
熱っぽく蘭の名前を呼ぶと、蘭はそれに応えるようにもう一度名前に口付ける。
「ん、んぅ、む」
お互いの唾液が混じり、口の端から零れる。
名前が蘭との口付けに夢中になっていると、胸に刺激が走った。
「んうっ!?」
びくん、と小さく身体が跳ねる。
「ふあっ、あぁっん!」
「めっちゃ敏感になってんね」
竜胆はそう言って名前の耳朶を噛む。
その小さな痛みさえ快感に変わってしまうのは、やはりあのクスリのせいだろうか。それとも私がおかしいのか。
「あっあっ、りんにぃ……それっ、だめぇ……ひあっ」
ぐりぐりと強く乳首を摘まんだり、押しつぶされたりする。
「あっ、あぁっ!あぅっ、あっ」
今度は蘭が乳首に吸い付いてくる。強く吸ったり、時折噛んだりしてきて、名前は既に達しそうになっていた。
「あっだめっ、イっちゃう!イっちゃうからぁ!」
「いいよイって」
「イけよ」
「ひっ、う、んんっ、あっあっ、あぁ――――ッ!」
二人の合意を得た名前は呆気なく果てた。
びくびくと身体を震わせながら、くたりと蘭に寄りかかる。
「おいおい、まだ乳首しか弄ってないんだけど?」
蘭に寄りかかっていた身体を無理やり竜胆に起こされ、腰を軽く浮かせられた。
「ま、って」
「だーめ」
笑顔で蘭が言うと、ずん、と太いものが一気にナカに入ってくる。
「――――ッ!?」
「あー……すっげ締め付け」
あまりにも突然の快楽に、またも達してしまう名前。
きゅう、と蘭のモノを無意識に締め付けながら、蘭が腰を打ち付ける度に目の前がチカチカとして、二度、三度と達する。
「こっちも弄ってやんねえとな?」
「えっ!?あっ、やぁ……っ」
赤く誇張した芽を、竜胆はピン、と弾く。
既に何度も達していた名前にとって、その刺激は意識を飛ばしそうになるほどのものだった。
「ら、らめっ、それ、弄っちゃ、ぁああぁっ!」
名前の声など聞こえない、と言うように蘭の律動は早まり、それと同時に芽を擦る竜胆の指も早まる。
「あっあっあっ、イっ、イク!またイっちゃうぅ!!」
「……っ、いっぱいナカに出してあげるからね」
ちゅ、と蘭は軽く名前に口付けると、最奥を突いた。
「はっあぁあ――――っ!」
「ほら、大好きな中出しだ、よっ!」
名前の奥に蘭の白濁液が注がれていく。
それと同時に名前はプシャ、と潮を吹き、果てた。
そのまま糸の切れた人形のように、今度は竜胆の胸に倒れるように寄りかかる。
「はっ……はぁ……ぅぁ……」
虚空を見つめながら、名前は自分の中の熱を感じていた。
もうこのまま眠りたい。
そのまま意識を手放そうとすると、寄りかかっていた竜胆の身体が離れ、もう一度入口に熱いモノがあてがわれる。
「ぇ……」
「まだ俺がヤってねーだろ?」
「待って……も、む、りぃ!?」
容赦なく竜胆のモノが奥まで入り込んできた瞬間、名前の意識は快楽で完全に飛んでしまった。
***
衣擦れの音で目が覚める。
名前は薄目でベッドの横を見やると、兄たちが仕事へ行く準備をしていた。
「ん、兄貴、名前起きた」
「ほんとだ。名前起きるの早いね」
昨日あんなにいっぱいイったのに、と悪戯に笑いながら蘭は名前の頭を撫でる。
「お兄ちゃんたち仕事に行ってくるから、ちゃんとお利口にしてるんだよ?」
「……ん」
小さく頷くと、蘭は「名前ちゃんはいい子だね~」と頬をすり寄せてくる。
そんな様子を見ていた竜胆は小さく溜息をつきながら、「じゃ、行ってくる」と、ぽんぽんと名前の頭を撫で、蘭と共に家を後にした。
「…………」
二人が家を出てからしばらくして、名前は自身のスマホを軽快に操作する。
ふふ、と笑ってスマホを耳に当てる。
「あっ、はるちー?」
通話の相手は三途だった。
「昨日はクスリありがとねー。でもあれダメ。注射だけどぜーんぜん飛べなかったわ」
長い髪の毛先をくるくると弄りながら、楽しそうに三途にクスリの効果を話す名前。
「次はもっと強いの……、は?」
先ほどまで笑顔だった名前の顔が一気に不機嫌そうに歪んだ。
「私が自分で使ったら意味ないでしょ。お兄ちゃんたちに使われるのがいいの。だから次もお兄ちゃんに渡して。あといつものクスリは私が自分で取りにいくから。じゃーね、はるち」
そう言うだけ言って、通話を切る名前。
ぺたぺたと気だるげに歩き、自室に向かう。隠してあるピルケースから怪しい錠剤を一粒取り、口に放り込んだ。
「ふふ、次はどんなおクスリかなぁ?またお兄ちゃん喜んでくれるかなぁ!?」
その場で楽しそうにくるくると回りながら笑う名前。
何故三途が名前の言うことを聞いているのかはわからない。
様々なクスリの実験体に丁度いいからなのか、それとも別の感情があるのか。
それを知っているのは、名前と三途のみだった。
It feels great!!